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2020.01.10

ライフ

「その話は論理的になってないよ」と諭す上司は20代に嫌われる

論理的ではない
「20代から好かれる上司・嫌われる上司」とは・・・

「論理的でない」という死刑宣告

部下が上司に企画の資料などを持っていくと、フィードバックとして頻繁に出てくるのが「論理的でないなあ」という言葉です。そう言っておけば賢げに聞こえるのか、それしか言わないで「やり直し」というような人もいます。
MBAやコンサルタントが台頭してきたロジカル至上主義とも言える昨今のビジネスの世界においては「論理的ではない」と言われることは全否定、言わば死刑宣告のようなもので、言われたほうはグウの音も出ません。
ただ、この「論理的ではない」というフィードバックは不親切、もっと言えばイケてないと若者には思われており、不興を買っていることが多いようです。それはなぜなのでしょうか。そして、そもそも、考えてみれば「論理的である」とは一体どのような意味なのでしょうか。
 

しかし、それは「オレには理解できない」という意味にすぎない

実際に上司が部下に対して使っている意味合いを見ていると、「論理的」というのは、「筋道が通っている」「前提条件と結論に明確な因果関係がある」「主張の根拠がわかる」「話に飛躍がない」というようなことを指しています。しかし、これらはすべて受け手側である上司が理解できたかどうかにかかっています。
つまり、「論理的でない」というのは「その文章の論理が俺には理解できない」ということです。しかし、本当は「その文章が実際に論理的に間違っている」という可能性と、「その文章が述べている論理を自分が知識不足などのために理解できない」という可能性があるはずです。そこを上司の強い立場から一方的に、「部下のほうが論理的ではないのでわからない」としてしまっては、反発も食らうでしょう。


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