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2019.12.05

ライフ

Appleマニアが教える、iPhone再入門。”プロ級のボケ味”を実現するコツ

連載「iPhone再入門」
子供の成長記録を収めたり、仕事のメールを確認したりと、もはや生活に欠かせないiPhone。しかし、そんな“相棒”の真価をぼくらは知らないかもしれない。Appleフリークが語ってくれた、読んだら誰かに教えたくなる知識の数々をお届けする。
家庭持ちの男が写真を撮る対象といえば、なにはなくとも子供や家族。一眼レフでキレイな画を撮るのも一興だが、その前に最大限利用したいのが、もっとも手近なiPhoneだ。
「iPhoneカメラの性能は年々上がっています。以前まではよく『コンパクトデジカメがいらない』と言われていましたが、近年は一眼レフに迫るほどのレベルになっている印象です。SNS映えのみならず、肖像写真や遺影に使えるくらいのクオリティはあるのではないでしょうか」。
そう語るのは、Appleフリークであり編集者、しかもお坊さんとしても活躍する吉州正行さん(38歳)。オーシャンズ世代ど真ん中の吉州さんに、即使えるiPhoneの撮影テクを聞いた。
吉州正行
【教えてもらった人】吉州正行:埼玉県でお寺の副住職を務めながら、さまざまなメディアや広告で制作業務を手掛ける。また相続や遺産の問題にも詳しい。
――まさに異色の経歴ですね(笑)。いつごろからAppleフリークに?
かれこれ25年以上になりますかね。小6で初めてMacを買ってから、一度もWindowsに鞍替えすることなく、ひたすらApple愛を貫いてきました。オールドMac(90年代の古いMac)をコレクションしているほか、iPhoneに関しては毎年ショップに並んでいる“徹夜組”です。過去には先頭から2番目に並んだのが最高記録ですね。
徹夜で並ぶ
2017年に発売されたiPhone 8購入のために並ぶ吉州さん(写真右)。もちろん手元にMacは欠かさない。
――それは心強い!
じつはApple創設者のスティーブ・ジョブズは、大学時代に日本の禅僧である乙川弘文師に師事していたのですよ。その影響もあってか、Apple製品には禅的な思想が宿っているような気がしています。無駄のない美しさや、直感的でなにも考えることなく使用できる設計思想は、人間に寄り添う道具として美学が貫かれていると感じます。
パッケージ
歴代のiPhoneパッケージ。毎年9月の発売日には欠かさずに買い換えている。
――なるほど。ではさっそく、近年のiPhoneカメラ事情を教えてください!
今年の大きなトピックは、iPhone 11シリーズに初めて搭載された超広角カメラですね。これまでと比べて4倍もの広範囲を捉えられるため、被写体の近くからでも引きの写真を撮れるのはもちろん、独特の立体感も表現できるようになりました。
さらに3眼カメラを持つiPhone 11 Proの場合、通常の広角カメラと超広角カメラに加えて、望遠カメラも内蔵されています。デジタルズームではない光学ズーム写真を撮れるので、運動会のお子さんの写真なども、ありのままのクッキリとした姿で切り取ることができるのです。
トリプルカメラ
超広角、広角、望遠という3つのカメラを搭載。夜間や暗がりなど、明るさが足りない場所での撮影でも劇的に効果を発揮する。


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