Camp Gear Note Vol.20
2019.11.27
LEISURE

「エル・エル・ビーン」の名作。ボート・アンド・トートとビーン・ブーツが定番たる理由

連載「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。

ブーツ陳列

数々のロングセラーを擁する「エル・エル・ビーン」。なかでもキャンバス製のボート・アンド・トートと、アウトドアブーツの代名詞であるビーン・ブーツは、段違いの知名度と普及率を誇っている。その魅力やメンテナンス方法について、前回に引き続き、L.L.Bean Internationalの本田剛士さんに取材した。

ボート・アンド・トート
「ボート・アンド・トート・バッグ、オープン・トップ XL」 9790円

ボート・アンド・トートは汚れも“魅力”と捉えるのがエル・エル・ビーン流

——まず、「エル・エル・ビーン」のボート・アンド・トートがほかとは違う点はどこでしょう?

本田 メイン州の自社工場で一つひとつ手作りしているのは、大きなアドバンテージですね。無骨でタフな作り、使い込むほど柔らかくなり風合いが増す素材など、メイド イン USAらしさが詰まっています。キャンバスは24ozと圧巻の分厚さ。購入直後だと自立するほど、良くも悪くも硬いんですよ。これがどんどん使いやすく育つわけですから、愛着が湧きますよね。また、アメリカで人気のあるXLサイズだと、約230kgにまで耐えられるんですから、丈夫さでもずば抜けています。

ボート・アンド・トート
構造自体がシンプルだからこそ、誰も真似できないオンリーワンの存在に。

——使用時に気をつけること、メンテナンス方法などはありますか?

本田 基本的には気を使わず、ガンガン酷使して頂きたい。汚れも“魅力”、“思い出の跡”と捉えるのが「エル・エル・ビーン」流です。どうしても気になる部分があるなら、中性洗剤をつけた布で拭き取ったり、部分洗いしたりして対応してください。丸洗いはキャンバスの特性上、歪みや色滲みが生じやすく、オススメしません。

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ビーン・ブーツは専用ソックスで着用感がさらにアップする

ビーン・ブーツ
「ビーン・ブーツ」(8インチ) 2万3100円

——トートに並ぶ定番、ビーン・ブーツが評価される理由を教えてください。

本田 オリジナルから変わらぬスタイル、熟練職人による丁寧なハンドメイド、素晴らしい堅牢性……、といったところでしょうか。初期はゴムとレザーの接合部分が弱点となっていましたが、のちにトリプルステッチによって解消。負荷のかかる部位には適切な補強も施しています。もちろん、水が侵入しないことやグリップ力の高さは言うまでもありません。

ビーン・ブーツ
ヒールのV字補強のおかげで、フィット感も向上している。

——サイズ選びのコツってありますか?

本田 長靴と同じ感覚ですから、少し大きめとなっています。ピッタリでなくとも構いません。窮屈さを感じないサイズを選びましょう。一番良いのはビーン・ソックスという、ビーン・ブーツ用の分厚いソックスを着用しての試し履き。かかとを合わせ、つま先に余裕がある状態がジャストになります。

ビーン・ブーツ
レザー部分にワックスを塗り込んでケアするが、ステッチ部分は特に入念に。

——どう扱えば、より長く愛用できるでしょうか?

本田 時々クリーニングをしてください。シューレースをほどいて、ブラシでホコリを取ったあと、固く絞った濡れ布で全体を拭きます。乾いたらレザー部分にミツロウ系ワックスを。特にステッチ部分やヒールのV字補強など、プレッシャーのかかりやすい部分は重点的に塗り込みましょう。ゴム部分は油分の付着が劣化の原因になりかねないためノータッチで。ちなみに、磨り減ってしまったら付け替えが可能です。

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普遍のスタイルはそのままに最新機能でアップデート

エル・エル・ビーン
オーセンティックだからこその信頼感に甘えることなく、常に機能改善は進めているそう。

——どちらのアイテムも変わらぬ安心感がたまりませんね。

本田 シンプルで機能的ですから、変える必要がないんです。これは「エル・エル・ビーン」のプロダクト全般に言えます。ただ、アップデートはしています。例えば、ビーン ブーツはプリマロフトやゴアテックを使用したモデルもあるんです。他にも優れた最新素材は積極的に導入しています。スタイルこそ普遍的ですが、機能面は常に向上を図っているんですよ。

——「エル・エル・ビーン」のプロダクトは今後、どのような展開を?

本田 引き続き、家族や仲間と気安く楽しむキャンプ、ハイキングのスタイルを提案していきます。ブランドとしてキャンプギアのイメージが薄いと思いますが、実はテントやタープといったアイテムも長く製作しているんです。こういったコレクションも押し出していきたいですね。そのために、コラボや限定商品といったフックを仕掛け、より多くの人に知っていだだこうと計画中です。

[取材協力]
L.L.Bean Flagship 吉祥寺店
住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-16-3
電話番号:0422-71-1100
営業:10:00〜20:00
不定休

金井幸男=取材・文 小島マサヒロ=写真
# Camp Gear Note# アウトドア# エル・エル・ビーン# ビーン・ブーツ# ボート・アンド・トート
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