FUN! the TOKYO 2020 Vol.36
2019.11.10
LIFE STYLE

東京2020サッカー日本代表に誰を選ぶか? W杯予選で勝手に監督気分

FUN! the TOKYO 2020
いよいよ来年に迫った東京オリンピック・パラリンピック。何かと “遊びざかり”な37.5歳は、 この一大イベントを思い切り楽しむべき。 競技を観るのもするのも、主な拠点となる東京を遊ぶのも、 存分に。2020年の東京を……Let’s have FUN!

東京オリンピックまで1年を切った2019年秋は、
とにかくスポーツが面白かった。

八村塁、渡邊雄太という2人のNBAプレーヤーを擁したバスケットボール日本代表は大きな期待感とともにW杯を戦い、東京オリンピックの代表決定戦として初開催されたMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)は一発勝負の緊張感に胸が踊った。

カタール・ドーハでは世界陸上が行われ、日本陸上界にとってはもはやお家芸となりつつある男子4×100mリレーで銅メダルを獲得。いずれも日本で開催されたバレーボールとラグビーのW杯は、日本代表が下馬評を覆す快進撃を見せて大いに盛り上がった。

そんななか、10月に2022年カタールW杯のアジア2次予選がスタートしたサッカーも、これからどんどん面白くなりそうだ。最近、日本代表のサッカーにご無沙汰だった人も追いつけるように、注目の若手選手を紹介していきたい。

自分なら来年誰をエースに選ぶか? 東京オリンピックの代表監督気分で見ていこう。

NEXT PAGE /

東京オリンピックの中心選手最有力は、久保建英

今、日本サッカー界のど真ん中にいる主人公は、今年6月にスペインの世界的ビッグクラブ、レアル・マドリードに移籍(※その後、スペイン・マジョルカに期限付き移籍)した超新星・久保建英。18歳にして選出されたA代表ではすでにメンバーに定着しそうな勢いと存在感があり、メディアの注目は「A代表での史上最年少ゴール」に集中している。

ギリギリまでクラブと協会の駆け引きが予想される久保の出場。東京2020出場はあるか?  写真:長田洋平/アフロスポーツ

「実力がともなっているからこそ、代表に選んでもらっていると思っている。監督が選んでくれた理由を、ピッチの上で見せられれば」と、喧騒の最中にあっても本人はいたって冷静。

そんじょそこらの大人よりはるかに弁が立つから、18歳のカリスマにかかる期待は膨らむばかりだ。

もちろん久保は、1年後の東京五輪でも23歳以下で構成される日本代表チームのキープレーヤーとして期待されている。ただし、五輪への代表招集にはサッカー界におけるルール上の強制力がなく、最終的な判断は日本サッカー協会と所属クラブであるレアル・マドリードの交渉に委ねられる。

そういえば、前回大会のリオデジャネイロ五輪でもドタバタ劇があった。来年はスムーズに招集が進むことを願うばかりだ。


強靱なフィジカルとメンタルで
攻撃の核を担う堂安 律

もっとも、東京オリンピックを戦う日本代表には、久保以外にも地元開催のオリンピックで主役を張れるタレントがいる。しかもひとりではなく“何人も”いるから、残り1年における彼らの成長が楽しみで仕方がない。

まずは、すでにA代表でも攻撃の中核を担いつつあるMF堂安 律だ。

かつての中田英寿のような倒れない強靱なフィジカルとメンタルが武器の堂安 律。  写真:JFA/アフロ

ガンバ大阪のアカデミーで育った堂安は、いわゆる“超エリート”として少年時代から脚光を浴び続けた。中学時代には全国3冠を達成し、高校2年時には16歳344日でガンバ大阪のトップチームの公式戦デビュー。プロ2年目の2017年6月にはオランダのフローニンゲンに移籍し、今夏の移籍市場ではオランダ屈指の名門PSVアイントホーフェンへのステップアップ移籍を実現した。

最大の魅力は攻撃に有効な“時間”を作るキープ力と、相手に当たり負けないフィジカルの強さ。レフティーという個性はそれだけで重用される理由になり得るが、彼の場合はとにかく決定力が高い。中距離の強烈なシュートも大きな魅力だ。

NEXT PAGE /

最終ラインで
クレバーさが光る冨安健洋

一方、守備を形成する最終ラインには、同じくA代表でレギュラー格の存在感を示している冨安健洋がいる。

若い五輪代表世代とは思えないクレバーさが光る。  写真:森田直樹/アフロスポーツ

アビスパ福岡でのJリーグデビューは堂安と同じ高校2年時。翌年にトップチームに昇格すると「福岡にすごいヤツがいる」とすぐに噂になり、そこからは2018年1月のベルギー・シントトロイデンへの移籍、同10月の日本代表デビュー、そして今年夏のイタリア・ボローニャ移籍とトントン拍子でスターダムを駆け上がりつつある。

188cmの長身を生かした空中戦の強さ、それでいて小回りが利く機動力とトップスピードの速さは大きな武器だが、なにより富安はクレバーさが際立つ。ボローニャでは右サイドバックにコンバートされながらも抜群の攻撃センスを発揮して2カ月連続でチームの月間MVPに輝くなど、注目度は海の向こうでも急上昇。まだ20歳だが、近い将来に間違いなく日本サッカー界を引っ張る存在となりそうだ。


エース候補が何人も!? 来年の日本代表は期待が特大

存在感ではA代表に定着している彼ら2人が抜けているが、この世代では屈指の技巧派アタッカーで、今年夏からベルギー・アントワープでプレーしている三好康児にも注目したい。167cmと小柄ながらスピードとテクニックを掛け合わせたドリブル突破力は圧巻。今年6月の南米選手権「コパ・アメリカ」で日本代表デビューを果たすと、ウルグアイ戦では2得点を奪って勝利に導いた。

日本代表の2列目は中島翔哉、堂安 律、南野拓実、久保建英、伊東純也と多士済々だが、ポジション争いに割って入るだけの力は間違いなくある。

ほかにも、先日のブラジル遠征でU-22ブラジル代表から2得点を奪った川崎フロンターレのボランチ・田中碧、無尽蔵のスタミナで攻守に貢献する湘南ベルマーレのサイドプレーヤー・杉岡大暉、バルセロナのBチームでプレーするアタッカーの安部裕葵、リーダーのひとりとしてこの世代を引っ張ってきたオランダ・ズウォレのMF中山雄太、さらに「ハンパない」でおなじみの大迫勇也の後継者的存在と見られているストライカーの小川航基など、この世代には、これからの日本サッカーの成長のために“急成長”してほしいタレントが数多くいる。


そんな‟勝手に監督気分”で日本を代表を見るとますます、1年後に迫った地元開催の東京オリンピックが楽しみだ。

とりあえず11月14日(木)にはW杯のアジア2次予選のキルギス戦が行われる。W杯ラグビー日本代表のように、世界の大舞台で格上の相手を“ボコる”サッカー日本代表を見てほしい。


細江克弥=文 田澤健一郎=編集

# TOKYO2020# サッカー# 日本代表
更に読み込む