2019.11.10
LIFE STYLE

キンキン、ガブ飲みは大敵。あなたは水の正しい飲み方を知ってますか?

「ウェルネス コラム/ベター・ミー」●SKATE&SNOW&SURFを求めて世界中を旅してきたフォトグラファー、RIP ZINGER。彼がこれまで出会った世界のトップアスリートやウェルネスな人たちから学び実践してきた「より良い自分/ベター・ミー」になるための心得を、みなさんにコラムでお裾分け。

#01.水は、1日に飲む「量」ではなく、飲む「回数」を心掛けよう

「身体の2/3は水でできている」とか、「人は1日に2リットルの水を飲むべき」と聞いたことがあると思いますが、「どうやって飲むか?」という点はなかなか聞いたことがないかと思います。

同じ「水を飲む」でも、体調を崩す飲み方もできるし、身体の健康を保ったり、病気の治療作用を促すツールににできたりもします。

大切なのは“1日に飲むべき量”というより、“どれだけ身体が吸収できているか?”だと僕は考えています。そこで、1回目のコラムとして「水の飲み方」についてお話ししたいと思います。

水を飲むことによって、内臓の働きや食べ物からの栄養を吸収&配達することができるようになる。充分な水を含んだサラサラの血は代謝を活性化し、体温を正常に整え、筋肉を柔らかくし、内臓の機能も向上させる。体内のベルトコンベアーを円滑に旅した水は、老廃物を引きづりながら体外に流し出される。

水を飲まないと内臓の働きが滞り、食べたものの栄養を吸収する作業の妨げになる。水が足りていないドロドロの血は血圧を低くし、筋肉がつりやすくなって、肌をカサカサにする。便秘にもなるし、疲れが溜まりやすい身体を作る。

いろいろな自然治癒力の低下、病気、腰痛、腎臓に負担がかかるなど、生きているのが辛くなるような事態を招く要因になります。 もし色が濃くて臭いオシッコが毎日続いていたら危険信号ですので、これから書くことを心がけて、体調改善を実感するチャンスにしてみてください。

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喉を潤すためでなく、身体を潤す水の飲み方とは?

水を飲むことは今まで生きてきたなかで、毎日、何度も繰り返してきた行為で、誰もがプロの域に達していることですよね。みなさんは上手に美味しく嬉しく水を飲みながら生きてきたと思うのですが、ここでは身体に良い飲み方と悪い飲み方の違いを比べて考えてみましょう。

まず、水の悪い飲み方について。水に氷を入れてキンキンに冷やして飲むのって常識になっていますが、実は身体にとっても負担をかけているのです。

冷たい水が身体に入ると血管収縮、関節痛、心拍数低下、脂肪も固まり肥満の原因にもなります。運動したあとやお風呂のあとも冷えた飲み物が飲みたくなりますよね? ですが、せっかく運動して血液循環や体内器官が機能する最適な状態になっているのに、それを鎮火してしまうのはもったいない。

ガブ飲みも大敵です。一度にたくさんの水を飲んでも身体が吸収できる量が限られていて、それ以外は身体を通過するのに体力を消耗する原因にもなります。飲み過ぎも関節が弱くなったりいろいろな問題の引き金となるのです。

500mlのペットボトルを一気に飲み干したら飲み過ぎです。暑い日にだるく感じたりすることがあると思いますが、水の飲みすぎが原因だったりします。僕は基本的にお湯か白湯を飲んでいます。身体は、体外の寒さに耐えられるが、体内の寒さには弱いのです。お湯だと一気に飲めないし、吸収されやすい。

次に食前、食事中、食後の水がNG。レストランで大好きな食事に無心でガッついて、噛む半ば水で流し込むなんてこともあると思うのですが、これは唾液、胃液などの消化液を薄め、消化すべき食べ物が胃の中でプカプカ浮く現象を招く、身体にとって非常に辛い状況を作ることになるのです。

身体の中では、食後、大忙しに消化を始めたいところなのにそれを妨げて、消化不良、腹痛、ガス、肥満など落ち込む症状が揃ってしまう。ちなみにお茶やコーヒーのカフェインは利尿効果があるので、飲んだときは余計に水を飲むことを心掛けてください。ジュースの砂糖は肝臓の負担になるので、お好きな方はほどほどにするか、炭酸水に変えましょう。

では次に、良い飲み方を考えましょう。「人は1日に2リットルの水を飲むべき」だとか言われていますが、僕はケース・バイ・ケースだと思います。小柄な痩せ型の人、大柄な太型の人、小柄で自転車メッセンジャーを炎天下でしている人、大柄で8時間以上デスクワークをエアコン下でしている人などなど、その人の体形、体質、運動量や季節、環境によって変わってくると思います。

どこかの“誰か”が言う1日に飲むべき水の量を目的にするのではなく、本来は身体を潤し続けるのが目的だと思うので、飲む「量」を意識するのではなく、飲む「回数」を意識する方が効果的だと僕は考えます。

100〜150ml程の水をこまめに飲むのが良いとされていて、これが吸収力の最適量ではないでしょうか。僕の場合、ゴクンっと勢いよく飲んだら大体50mlくらいになるので、水を飲むときは2~3回のゴクンを目安にしています。喉が死ぬほど乾いたと感じてガブ飲みしたいと思うときこそ、ゴクンと飲んだらひと息ついて、ゴクンゴクンと飲んだらふた息つきながら飲むくらいがオススメです。

ゴクンを勢いよくする場合は4回まで。それ以上は身体が重く感じたり、だるさを感じたりするので、勢いで飲むのは控えましょう。身体を潤す量だけ飲んでスマートに。「喉が乾いた」がバロメーターではなく、水分不足予防のために身体の要求を意識して飲み続けると、潤いを感じられる身体になると思います。

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サボテンのように、水を吸収する

水を飲むとき、歩きながらや立ちながらより、座って、常温かそれ以上の温度の方が身体に浸透しやすいです。水のアクセルとブレーキを巧みに使いこなし、サボテンのように的を得た水との付き合い方を心がけたいものです。

水を飲むといいますが、水は“食べる”方が良かったりもします。スイカとかきゅうりといった野菜やフルーツ類に含まれる水分は、植物の自然のフィルターを通っていて、活きた養分が含まれるので飲み水より身体に良かったりするのです。さらに液体の水より体内滞留時間が長いので効果的。

オススメの飲み方

ここで試していただきたい飲み方を紹介します。
口にひと口水を含んで、しばらくクチュクチュしていると水の味や舌触りが変化するので、それが感じられたら吐き出してください。
もうひと口水を口に含み、それもクチュクチュする。しばらくして甘みが出てきたら(水が冷たい場合は体温程になったら)飲み込む。
この工程を終えてから、いつも通り水を飲む。

こうすると吸収率が高まるので、僕は毎日やってます。そして、身体の不調を感じている人に僕が必ず勧めているのが朝のお湯。夜寝る前になるべく良質な水を沸騰させて魔法瓶に入れて枕元に置いて寝る。朝、目が覚めたらまずそれを飲んでまたベッドにまた横たわる。これを繰り返すと消化最終段階のプロセスに熱が入り、快便が促され快調に1日を始められます。

お湯飲んでから寝るのも効果ありです。熱いお湯をゆっくりお腹に熱を感じられるくらいまで飲んで寝ると、朝起きたときに肌の潤いや皮膚筋肉の弾力性が感じられる、気持ちいい習慣です。

水の飲み方もいろいろです。どれが正しいか? ではなく、自分で試してみて、体調や気分が高まる飲み方を見つけて、日常生活に活かしてみてください。「水を飲む」なんて毎日のことなので、一週間でも違いを感じられるし、1カ月、1年続けたらどんな改善を感じられるか?

豆知識持って、楽しく水を飲んで健康になってもらえたらいいですね。

PROFILE
Rip Zinger(リップ・ジンガー)●1974年、東京生まれ。SKATE&SNOW&SURFを求めて世界中を旅してきたフォトグラファー。今はカリフォルニアに拠点を置き、これまで刺激を受けてきたカルチャーとWELLNESSをクロスオーバーさせる促進運動に励む。



# ウェルネス# # 水の飲み方
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