世界では電動キックボードがブームの兆しを見せている。免許や訓練を必要とせず、移動先でも自宅でも収納場所をとらない。しかも排気ガスを出さないというエコな一面も持ち併せている。特に都会では、ラスト・ワンマイルの移動手段として活躍するだろう。
日本でも徐々に注目されはじめているのだが、道路交通法によって公道での使用を制限されており、あくまで趣味のレベルだった感は否めない。
しかし、その壁を突破して、ついに公道を走れるモデルが登場した。
つくったのは、茨城県にある国内メーカー「Kintone(キントーン)」。重心移動だけで自在に動くバランススクーターや、電動アシスト自転車などの電動モビリティで知られている。
その技術力を活かして生まれた電動キックボード「キントーン アルファ ゴー」は、国土交通省の基準をクリアすることで原付として登録することに成功した。
最高速度は時速20km~23km、1回の充電で5km~10kmほどの距離を走れる。ちょっとした外出や、通勤ラッシュの回避にぴったりだ。車のトランクに積んで旅先で使うのも面白い。
重さは約10kgで、折りたためばコンパクトになり、携帯性も充分。電車内にも持ち込める。充電は家庭用のコンセントでOKだ。
駐車場は必要なく、自転車と違って上り坂も苦にならない。使いどころによっては、都会の移動手段としての最適解だとすらいえる。地味にツラかった短距離移動に、文字通り“筋斗雲”ばりの活躍をしてくれそうだ。
[問い合わせ]キントーン050-1743-9444https://kintone.mobi中山秀明=文