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2019.10.13

ライフ

【前編】狂気と情熱の天才画家、ゴッホのアラフォー時代

天才たちの40代●現代では“天才”とされる人たちは、どんな「オーシャンズ世代」を過ごしていたのか。時を遡り、アラフォーだった彼らの人生を切り取った。
フィンセント・ファン・ゴッホに40代はこなかった。
『ひまわり』などで知られるオランダの画家、ゴッホ。27歳で画家を志してからその命を絶つまで、わずか10年という短いアーティスト人生だった。
ゴッホと言えば、自らの耳を切り落とした「狂気の画家」のイメージが強いかもしれない。または生前に一枚しか絵が売れなかった「不遇の天才」か。
しかしインテリの一面もあり、特にその鮮烈な色彩感覚は情熱的なだけでなく、実に理論的だった。そして浮世絵に魅了され、この極東の小さな島国に恋い焦がれたという事実も忘れてはいけない。
ゴッホとはいったいどんな画家だったのか。オーシャンズ世代ど真ん中という若さで、何を思って死に至ったのか。東京で封切りされた「ゴッホ展」に合わせ、彼の人生に迫った。
10月11日(金)から上野の森美術館で始まる「ゴッホ展」。ゴッホの作品約40点に加え、ゴッホに影響を与えた画家たちの作品約30点も展示される。


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