「コールドプレスジュース」という飲み物をご存じか? これはスロージューサーと呼ばれる低速回転式ジューサーを使い、野菜や果物に熱を加えることなく低温(コールド)で、ゆっくり強い圧力(プレス)をかけて、すりつぶして搾るジュースのこと。
最近、健康意識の高いアスリートやセレブリティたちの間で、朝メシ代わりのコールドプレスジュースが大流行している。その効果や簡単レシピについて聞いてみた。
野菜や果物の栄養を超・効率よく摂取する方法
| 教えてくれるのは…… 都田恵理子さん コスメブランドのPRで活躍していた2013年に、体質改善を図るため、ヘルシーな食生活へシフト。ローフードマイスター(日本リビングビューティー協会)の資格を取得する。体の内側から健康になることをテーマにブランドPRや講演、イベントなどで活躍中。趣味はサーフィン。 |
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人気の理由をローフードマイスターの都田恵理子さんはこう語る。
「スムージーのようにミキサーやブレンダーで作ると、超高速回転する刃で作るため、材料に熱が加わって酸化しやすくなり、野菜や果物に含まれるビタミンや酵素が失われがち……。その点、コールドプレスジュースは低速回転でゆっくりプレスするため、熱の発生が少なくて済むのです」。
つまり、食材の持つ栄養や味わいをそのまんま摂取できる、というわけ。
「そもそもローフードの考え方では、午前中は排泄の時間帯とされ、できるだけ胃腸を休めたほうがいいとされています。生の果物や野菜をそのまま食べたり、スムージーを飲む場合は、不溶性の繊維質が豊富に含まれているため、消化に時間がかかります。
ところがコールドプレスジュースは野菜や果物の繊維部分を含まないため、消化が早く栄養吸収率も高いことがわかっています。つまり、コールドプレスジュースなら、胃腸への負担を最小限に抑えつつ、必要なビタミンや酵素をたっぷり摂取できるんです」。
実際に都田さんが作ってくれたものを飲んでみて、びっくり仰天! 果物や野菜の味が信じられないほど新鮮で、濃厚な味わいがする。サラサラとして飲みやすいだけでなく、水溶性の食物繊維がたっぷりと含まれているため、排便の促進や腸内環境の改善もばっちり期待できるとか。
「飲み始めて以来、私も夫も明らかに疲れが取れやすくなり、ほとんど風邪を引かなくなりました。朝、食事代わりに飲むと頭がシャキッとして、仕事がどんどんはかどります」。
朝イチのコールドプレスジュース。これはオーシャンズ世代にとって、最高の若返り朝メシとなりそうだ。
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