「夢は紅白出場、親孝行」。そんな夢を40歳にして叶えた男性がいる。
甘いマスクに185cmの抜群のスタイル。ムード歌謡グループ『純烈』の白川裕二郎さん(42歳)だ。芸能人になるべくしてなったような容姿の持ち主だが、元々は力士だったという異色の経歴を持つ。
『純烈』は、メンバーのほとんどが戦隊ヒーロー出身の俳優で構成されている。2010年のデビュー以降はキャバレーやスーパー銭湯でのライブを中心に活動し、着実にファン層を拡大。今やすっかりご婦人たちのアイドル的存在となった。そして昨年、当初からグループとして目標に掲げていた「紅白出場」という夢を叶えたのだ。
そんな純烈のなかでも特にファンから「王子様」的ポジションで高い人気を集めるのが白川さんだ。ライブ終わりの握手会や撮影会では、そのスマートな出で立ちに多くの女性陣からため息がこぼれる。しかし本人は、これまでの人生は挫折の連続だったと苦笑した。
「力士を辞めて、その後に所属した劇団や事務所もクビになって、正直僕は人に自慢できるような20代を送れなかった。自業自得なんですけどね」。
白川さんが「スーパー銭湯アイドル」として輝き始めるまで、一体どのような紆余曲折があったのだろうか。
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