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世界クラスの高品質テントを送り出す「ogawa」のルーツはミリタリー
連載「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。
創業100年を超える、日本発信のアウトドアブランド「ogawa」。テントを中心とするプロダクトはすべて質実剛健であり、世界中から高く評価され、玄人好みと言われるブランドである。
運営するキャンパルジャパン株式会社、代表取締役CEOの伊川良雄さんにブランドの今までとこれからを伺った。
ザックやテントを日本軍に納入していた創設期
——「ogawa」といえば、ワールドワイドな日本のアウトドアメーカーです。その歴史と成り立ちを教えてください。 始まりは1914年、東京都京橋区八丁堀、今の中央区八丁堀に開業した「小川治兵衛商店」から。
もともとは日本軍相手の商売が主で、ザックやテントを製作していました。翌年には「小川工業株式会社」に社名変更しています。
2度の大戦を経た’46年、「小川テント株式会社」を月島に設立します。ベテランキャンパーにはこちらの社名のほうが通るかもしれませんね。そのまま事業拡大を続け、分社化や統合ののち、現在の体制になりました。
——圧倒的に丈夫なテントの原点は、軍への供給があったからなんですね。 ご存知の通り、どこの国でも軍用とされる条件は厳しいもの。小さな商店が参入するには、相当な努力と工夫が必要だったでしょう。しかも、
第二次大戦後はヨーロッパやアメリカの軍隊相手にビジネス。強度と居住性が認められ、ベースキャンプにogawaのテントが使われたのです。
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