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2019.06.19

あそぶ

2人の時間をより濃密に。夫婦の絆を深めるアナログゲーム3選


連載「脳が悦ぶ、アナログゲーム」
梅雨シーズン到来。アウトドア派にとっては憂鬱な季節だが、時間に余裕ができるだけに新しい愉しみを発見するいい機会。屋内でも最高にエンジョイできて、外遊びとはひと味違う“脳が悦ぶ”アナログゲームを紹介する。


クアルト

互いに愛し合い結ばれた恋人同士も、子供ができれば自然とお互いにパパ、ママになっていく。それが長期間続けば、マンネリな関係になることも少なくないだろう。

そこでオススメしたいのが、2人対戦型のアナログゲームを通じた夫婦コミュニケーション。2人きりの時間を作ってくれるほか、子供たちがいるときにはできない会話をしやすいムードをつくったり、互いの親密度をアップしたりする、コミュニケーションのツールとしても大いに役立つという。

「2人対戦型のアナログゲームは、お互いの距離が近いので親密度を高める効果があります。また、共通の趣味となるため、子育てや仕事以外の話題ができるのも良いところ。ゲーム上の駆け引きやコミュニケーションを通じ、相手の意外な一面を発見する楽しみもあります。5分から10分程度で終了となる簡単なゲームを選べば、就寝前のひとときでもサクッと遊ぶことができますよ」。

とは、ボードゲーゲームカフェ「JELLY JELLY CAFÉ(ジェリージェリーカフェ)」オーナーの白坂 翔さん談。


白坂さん【今回のアドバイザー】白坂 翔さん
株式会社ピチカートデザイン代表取締役社長。アナログゲーム好きがきっかけで、2011年にボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFÉ(ジェリー ジェリー カフェ)」をオープン。現在、全国に店舗を展開。メディアを通じ、その魅力を伝える活動も盛んに行っている。

 


白坂さんは実際、夫婦間のコミュニケーションを良好に保つためのツールとして、アナログゲームを役立てているという。そんな白坂さんに、夫婦水入らずの時間を過ごす際に最適なアナログゲームを選んでもらった。

 

【夫婦で楽しむ2人用アナログゲームのオススメ!】
各国のゲーム賞を獲得した名作中の名作
デザインも秀逸な変則五目並べ「クアルト」


クアルト 6480円[税込]/キャストジャパン(ジェリーオンライン https://shop.jellyjellycafe.com/)※対象年齢:6歳以上


【ココがポイント】
・1ゲーム5分程度なのでサクッと遊べる
・観察力が試され、相手の“うっかり”を誘う心理戦で白熱する

【どんなゲーム?】



フランス生まれの伝統的なアナログゲーム。盤面やコマのデザインがシンプルで美しいことから、ちょっとしたインテリアになる点も人気の要素となっている。

縦横斜めのいずれか1列に、条件通りにコマを4つ揃えたら勝ちとなる4目並べゲームの一種だが、ポイントとなるのは並べ方のルール。黒、白という色分けだけではなく、同じ高さや形など複数の条件があるため、一見して揃っているかどうか判別しにくい場合も出てくるのだ。

さらに自分の番で置くことができるのは、相手が選んだコマのみという点もゲームの面白さを演出。

思い通りのコマを置けないのはもちろん、揃っていることに相手が気づきにくい組み合わせとなるコマを選ぶセンスも要求される。相手より先に揃っている箇所を見つけたときの快感も、なかなかの魅力。


【夫婦で遊んでもらいました!】
実際に遊んでもらったのは、まだまだ幼い子供たちの世話もあり、日中は夫婦だけの時間を取ることが難しいという露木さん夫妻。

子供を寝かしつけてから就寝までのひとときは、互いに「なんとなく……」過ごしてしまうことも多いというだけに、有意義な時間を過ごすのにアナログゲームが役立つという話に、かなり興味津々なご様子。早速、白坂さんイチオシの「クアルト」をプレイしていただいた。

夫婦

高さやコマの形など、色以外でも揃う要素があることと、置くコマを相手が選ぶという「クアルト」のルールに、互いに戸惑っていたものの、すぐにゲームに没頭しはじめた2人。

「いや、コマを選ぶのはこっちだから(笑)」なんて、最初は啓介さんがゲームをリードするかのようだったが……。

クワルト

「あ、今どこがリーチになってるかわかってないでしょ?」「え、マジで(汗)」と、ゲームが進むうちに妻の巴香(ミカ)さんが、明らかに有利な状況に。

夫婦

結局、啓介さんの頭の中までバッチリ見抜いている巴香さんの連勝で幕を閉じたのだった。

「つい夢中になって、黙々と遊んじゃいましたね。そう言えば、こうして2人きりで没頭できる時間を過ごしたのは、かなり久しぶりかも。距離が近い感じがして新鮮でしたね」(啓介さん)

「相手の性格がよくわかるゲームですよね(笑)。デザインが素敵なので、ちょっとオシャレな時間を過ごしているような気持ちになれたかも」(巴香さん)




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