オーシャンズ X Vol.19
2019.06.14
LIFE STYLE

男は「放棄」、女は「冷静」。離婚後の恋愛観の変化、男女の違い

>連載「オーシャンズ X:幸せな離婚編」を読む

離婚イメージ

離婚を経験して、価値観が変化しない人のほうが少ないだろう。なにせ人生の一大事、最も大きな別れのひとつ。手間もかかれば時間もかかる。

とりわけ変化が顕著だと思われるのが、恋愛観ではないだろうか。「もう一度離婚しても構わない……」なんて考えなければ、そりゃあ好みも変わってくるだろう。


離婚後に恋愛観が変わったのは、圧倒的に女性

そこで、30〜40代の離婚経験者200人(男女各100名)にアンケート調査。まず離婚後に「恋愛観は変わった?」と問いかけたところ、以下のような回答が得られた。

■「離婚後、恋愛観が変わった」と答えたのは……
(フリーコメントから「変わらない」に類する回答を除いて算出)
・男性 55%
・女性 81%

変化を感じている男性は半数強にとどまったようだ。男性の恋愛観はよほど強固なのか、そもそも離婚自体が“理想”に沿うものではなかったからとも読み解くことができる。

一方、女性は大半が変わったという結果に。女性にもたらす離婚のインパクトはよほど大きなものなのかもしれない。

では、具体的にどのように「変わった」のか。コメントを追っていこう。


「相手選びに慎重になった」派の意見

「顔も大事だが、安らぎを与えてくれる人、心を支えてくれる人を求めるようになった」(30歳男性・埼玉県)

「自分には子供ができにくいことがわかったので、とにかく2人で一緒にいて楽しい人を選びたいと思うようになった」(38歳男性・茨城県)

「前の結婚は、自分の気持ちよりも周りの目や結婚とはこうであるべき、というような概念で決めてしまったので、自分の気持ちを大切にしようと思った。相手に求めるものも、必要最低限になったし、一緒にいて楽しいという気持ちを何より大事にするようになった」(32歳女性・東京都)

「好きだけでは暮らしていけないが、好きって気持ちが少しはないと暮らしていけない。価値観はとても重要」(37歳女性・栃木県)

もっとも多かったのがこの手の意見。男女ともに「同じ轍は踏むまい」と考えている印象だ。


「優しくなった/寛容になった」派の意見

「今までより相手のことを大事にするようになったし、思いやりを持って接するようになった」(48歳男性・北海道)

「離婚および加齢もあると思うが、相手の立場、気持ちを以前より考えることができるようになったとは思う」(42歳男性・東京都)

「多少の難点は目をつぶれる」(35歳女性・新潟県)

「継続的に気持ちを言葉や態度でしっかり示すことがどれだけ大切かを痛感した」(34歳女性・神奈川県)

これに類する回答は、女性より男性のほうが多かった印象だ。離婚してなおロマンチックな男性は少なくなく、女性には冷静さが伴ったという違いが脳裏をかすめる。このことを示すかのように、以下のような回答の傾向も。

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「諦めた/消極的になった」派の意見

「もう女性はこりごりと思った」(49歳男性・京都府)

「人を好きにならなくなった」(38歳男性・神奈川県)

「付き合うって何?となった。面倒というか、定期的に会ってごはん食べてっていう異性の友人が複数いるので、それでいいかなと思っている。自由でいたい」(41歳女性・神奈川県)

「離婚後に慌てて付き合った人があまりに愚かすぎて、 恋愛は自分の人生になくてもいいと思うようになった」(48歳女性・東京都)


女性は現実的になり、男性はなおも感情的?

興味深いのが、女性は「恋愛以外の選択肢を求めるようになった」など、冷静なのに対し、男性は「ウンザリ」「こりごり」など、恋愛を放棄しているスタンスが多かったこと。「学ぶ」という点では女性のほうが一枚上手かも?

一方で「積極的になった」に類する回答は、男女ともにほぼ皆無といっていいほどだった。「とくに変わらない」人の一部がそうかもしれないが、離婚によって「解き放たれた」と感じて積極性が増した人はごく少数と見ていいだろう。

離婚による恋愛観の変化は女性のほうが顕著で、より現実的な選択をするようになっている。もちろん男性だって「同じ轍は踏みたくない」と考えているものの、女性に比べるといまだ感情的と考えたほうがよさそう。いずれにせよ、それは次の恋愛でこそ試されるのだろう。


吉々是良=文 石井あかね=イラスト アイリサーチ=アンケート協力

# オーシャンズX# 夫婦# 恋愛# 離婚
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