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2019.05.01

あそぶ

DIYレベルアップの予感。3大ハイテク工作機器の基礎を知る

連載「テクが手土産、日帰りDIY」
「Do It Yourself.」 第二次大戦直後にイギリスから始まった復興目的のムーブメントも、今や定番ホビーのひとつ。DIYテクニック習得を狙えるワークショップを開催しているスポットも少なからず存在する。未経験者からベテランまで、行けば必ず何かを得られるはず!
>連載「テクが手土産、日帰りDIY」を読む
内山翔二郎
教えてくれるのは内山翔二郎さん。「TecShop(テックショップ)」のスタッフにして、金属彫刻家としても活躍している新鋭クリエイターだ。
木工に金属加工、ソーイングにいたるまで、もの作りに必要なすべてが揃う「テックショップ」。特筆すべきは、なかなか触れる機会のないハイテク機器の充実ぶりだ。
人力がほぼ不必要だからこそ初心者お断りのイメージのある、3DプリンターやUVプリンター、レーザーカッターだが、PCさえ使えるのであれば難しいものではない。いかにしてコントロールするのか、各マシンの特性と基本操作を教えてもらった。

 

3Dプリンターは専用ソフトでデータを作って

PC
「テックショップ」では4種類の3Dプリンターが稼働。それぞれに対応するソフトがあるが、基本的にはどれも同じ感覚でプログラムできる。
「ベーシックで扱いやすく、人気もあるのがAFINIAという3Dプリンター。熱で融かしたフィラメント状の樹脂をノズルの先端より出し、下から一層ずつ造形する熱溶解積層方式です」。
まず、CADソフトを使って、作りたい3Dモデルを描く。「またはフリーの3Dデータをダウンロードし、専用のソフトで開き、細かな造形の設定をします」。

完成したデータを別ソフトに転送する

PC画面
プリンターとマッチする保存形式にデータを変換。より細かいチェック、調整もできるように。
作ったデータをAFINIAが読み込めるstl形式(三次元の形状を表現する、データのファイルフォーマット)で保存。そのままプリンター制御ソフトのAfinia Studioへ転送する。
 

密度や中身の形状まで指定できる

自分が求める重量や密度、内部構造などを、サンプルのボードと照らし合わせながら入力する。
樹脂を積み重ねて造形するため、目の詰まり具合や積層加減まで調節できる。「密度が高いほど重く、丈夫に。ただし、それだけ材料費と時間がかかります。サンプルを参考に指定してください」。必要な材料の量はPCのプレビューで確認を。
 

材料の“ABS樹脂”をセット

AFINIAはPLAとABS、2つの樹脂に対応する。
材料となるABS樹脂のカートリッジをプリンター本体にセットする。ABS樹脂とは、3種類の石油化学製品の特徴を組み合わせたプラスチックのこと。「材料となる樹脂は販売していますが、持ち込みも可能です」。あとはPCからスタートの指示をすればOK。
 

少々待てば指示通りの作品が完成!

樹脂を溶かして重ね、固化させるため、単なる紙へのプリントほど早くはない。ただし、小さくて密度の低いものなら比較的スピーディに終わる。
「3Dスキャナーによって、既存の立体物をコピーすることも。ただし、自分で用意したデザインデータを成型するのと比べ、はるかに時間がかかるのでご注意ください」。


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