「いま乗りたい、俺たちのチャリ」●走りを追求したいわけじゃない、でもママチャリに落ち着くのはちょっと……。いまの気分と、スタイルに合ったピッタリの一台を探してみた。
チャリを駆るシーンはいろいろあれど、思い浮かぶ情景のひとつは通勤だろう。移りゆく街並みを背に、朝の空気を切り裂いて颯爽と駆け抜ける通勤は、仕事を前向きにする力すら持っている。
けれど、ちょっと懸念しちゃうのが「疲れる」ってこと。チャリ通に慣れていないと仕事前に体力を消耗する気がするし、仕事を終えて疲れきった体には鞭を打つ気もする。
そんな人への最適解のひとつが「eバイク」。ちょいとペダルを漕ぎ出せば、グッと前に進んじゃう……この新感覚を知ったら病みつきだ。オマケに洒落てるから選ばない手はない。電動アシスト自転車専門店、モトベロに協力を仰ぎ、オッサンに丁度いいマシンをピックアップ!
スマート&カジュアル。「こんなのほしかった!」な一台 リアタイヤ上部に備えられたレザーバッグにはバッテリーが。コントロールユニットやモーターも巧みに隠され、大怪ホイールのトラディショナルなクロスバイクスタイルのデザインを邪魔しない配慮がなされている。
スムーズな走りも秀逸なうえ、ペダルに折畳み機能がつくなど、通勤というシチュエーションに最適。カジュアルeバイクのベンチマークになりそうなスペックを秘める。
DE-02
電動自転車は大きなディスプレイを備えるケースが多いが、こちらのモデルはすっきりしたハンドル回りでミニマルにまとめている。
1度の充電で走れるのは約50km。バッテリーにはUSBポートも装備し、スマホ充電も可能。
電動自転車の概念を覆す“ほぼ”ロードマシン アルミフレームのロードと見紛うばかりの美しいフォルムは、気鋭の台湾ブランドBESV(ベスビー)のもの。いわゆる“電動自転車”のイメージと一線を画す理由は、バッテリーがフレームに格納してあるから。
走りはスムーズで乗り心地も良く、15.7kgという軽さと1度の充電で最長138kmを超えて走れる(エコモード)。さらにコンポーネント(変速機やギアなどのモジュール)は、本格ロードでも定評のあるシマノの105など、全方位的に優れたスペックを備える。都市生活者向きのモデルだ。
JR1
バッテリーが格納されているとは思えない細みのフレームは、ベスビーのモデルならでは。
国内初となるフルカラー液晶ディスプレイには、9つのパラメーターが表示される。
武骨さを増した男気系“電動ママチャリ” パナソニックの「パパでも乗れるデザインのママチャリ」と好評なEZ。こちらはモトベロがカスタムした特別バージョンだ。
ヴィンテージミリタリーを連想させるマットオリーブな車体色に加え、同色のペダルとタイヤにカスタムされている。BMX風のハンドルなどを備えたことでクルーザーライクな見た目に。こんなひと味違うバイクを通勤に使うのも乙なものではないだろうか?
EZ
1回の充電で31kmの走行が可能(パワーモード使用)。安定感のある走りが心地いい。
無骨な顔つきはキュンとくること必至。湾曲したアルミ合金フレームも男心をくすぐる。
最新トレンドをキッチリ押さえた、安心の日本ブランド こちらは、通勤でも一歩先ゆくものを乗りたいという本格派へ。価格は約35万円とeバイクの中でも高いランクだが、その価値は十分。オールマイティな走りが可能な太めのタイヤを採用した、トレンドの“グラベルロード”の文脈で作られたロードタイプだ。
スタイリッシュにしてスポーティ。スタンダードモードで111kmもの距離を無充電で走ることができる。正直、通勤路にも砂利や工事現場などの悪路は少なくない。そんなときにも颯爽と走り抜けることができるだろう。
YPJ-ER
欧州でも高い評価を受けたドライブユニット「PwseriesSE」を搭載。
スポーツ性能はもちろん、通勤やツーリングまで幅広く対応。
信頼性バツグン。安定感のあるメーカーのスポーツバイク
老舗メーカー、ブリヂストンが手掛けた普段使いの一台は、高い信頼性に裏打ちされた使いやすさがツボ。シンプル&クリーンなデザインに、扱いやすいバッテリーパックや消費カロリー計算機能といった行き届いたスペックだ。1回のフル充電あたりの走行距離(オートエコモードプラス)は90kmで、キャリアや泥よけなど、豊富なオプションもうれしい。通勤に適した機能を十分に備えている。
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