アウトドアがかつてないほどに関心を集め、第2次キャンプブームの到来とも言われている。そんななか、ファミリーキャンプには飽き足らず、ソロキャンプを楽しむ男たちが、少しずつ増えているようだ。
なぜ、彼らはあえてひとりになり、どのように楽しんでいるのだろう? ソロキャンプの達人にその魅力を訊いた。
カーショップオーナー 田島直哉さん(41歳) ソロキャンプ歴:3年1977年生まれ、長崎県出身。輸入車を中心としたクルマの販売とスタイリングを手掛けるカーショップ、Cardrobe!代表。以前はビームスに勤務。アパレルを通じて磨かれたセンスがクルマの分野にも発揮され、センスのいいクルマを求める人が後を絶たない。
前編はコチラから。
>きっかけは車中泊と語るカーショップオーナーのソロキャンプ事情 「ダイハツ」のロッキー
4年前に入手した’93年式ダイハツ ロッキー。コンディションの良いものが少なく、ようやく見つけたもの。
天井には小物を吊り下げるネットを張った。背面ドアの内側はカウンタ—のように使えるよう木製パネルで改造。
「クライミット」のシェラフとマット
寝袋では珍しい黒色を探しているうちにたどりついたのが、クライミットのKSB20。日本未発売モデルを海外サイトで購入。真冬の車中泊で重宝している。最近、コストコで販売されているのを発見した。
マットは、日本での販売がなく海外ウェブサイトから購入したというリアルツリー柄で、スタティックVというモデル。モデル名にあるようにV字形にチューブが並び、少ない空気量でもしっかり厚みが出るのが便利。
「ブラック ダイヤモンド」のLEDランタン
筒状の胴を引き上げると光が拡散し、周囲をほのかに照らす。大きなケロシンランタンを愛するキャンパーが多いが、これはミニマルな装備を好む田島さんらしいセレクトだ。
「ダナー」のブーツ
目的地まではスニーカーで、キャンプ時にはブーツに履き替える。手に入れて20年以上経つが、ソールの減りはあまりない。アスファルトばかりの街を歩くよりも、アウトドアで使っているほうがソールの減りは少ないのだとか。
「MSR」のバーナー
アウトドアギアのメーカーとして有名なMSRだが、バーナー系はなぜか日本未展開。田島さんはバーナーヘッドを海外で購入し、ガスカートリッジは国内のネットオークションで落札した。なぜ、日本で展開してくれないんだー!
「トランギア」のストームクッカー
こちらはアルコールを燃料に使うバーナーで、使用時は台のようになる風防ともどもスタックして収納できる。内側はコーティングされ、焦げ付きもない。コンパクト派の田島さんには、このシンプルさがうれしい。
「アッパーX」のLEDランタン
通常価格でも1500円程度という手のひらサイズのランタンを、とある場所で500円で入手した。安価だが必要十分な光量に加えて、モバイルバッテリーとしても使用可能。防災グッズとしても役立つ!
石井文仁=写真 高橋庄太郎=文 川瀬拓郎=編集・文