妻からの「キツイひと言」読解講座 Vol.4
2019.04.11
LIFE STYLE

妻から放たれる冷酷なひと言。それは心のモヤモヤが凝縮された言葉

妻の後ろ姿

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夫たちが妻から言われた「キツいひと言」の裏側を、現役ママでもある筆者が紐解く本連載。第4回は、絶対言ってはいけないとわかっているけど、思わず”あの言葉”を発してしまった妻の心のうちを解説します。

すべてのモヤモヤした気持ちが爆発して発せられる

「喧嘩をしたとき妻から『死ね!』と言われる」(44歳)
「飲み会が続いたときに怒った妻と言い合いになり、そのときにひと言『死ね!』と言われた」(45歳)

こんなひどいことを言う人はいるのか……と思われるかもしれませんが、意外と言われたことがある男性は多いようです。まず最初に読者の皆さんにお伝えしておきたいのは、こう言われたからといって、本当にそう思っているわけではない、ということです。そこをまずご理解いただきたいと思います。

でも、「に対してこんな言葉を発するなんて、ひどいじゃないか!」「こういう言葉を言ってしまう気持ちがまったく理解できない」という男性の皆さんの言い分もごもっとも。

過去に、ついつい夫に対して言ってしまった、まりさん(仮名・8歳と4歳の男子のママ)は、「言い合いをしているうちに、あまりにも夫がわからずやで、なんとか自分を正当化しようとしてくるので、頭に来て、思わず出てしまいました。もちろん、本気でそう思っているわけではありません」とのこと。

その気持ち、本当によくわかります。何を隠そう私も、言葉には出していませんが、心の中でつぶやいたことは何度もあります(笑)。

女性はついつい感情的な愚痴を言いたくなってしまうもの。外で仕事をしていて、普段は論理的な思考の女性でも、プライベートまでそうかというと、違う人も多いと思います。それで、ついつい言ってもしょうがない愚痴を夫に言ってしまったり、夫の行動に対して愚痴めいたことを言う。

よく言われることですが、女性はそれに対して、解決策を提示してほしいわけではありません。共感してほしいだけなのです。それなのに、「それは君にも非がある」などと言って、解決策を提示したり、自分が責められたと思って、自分の正当性を理解させようとしたりする。この段階で、会話のゴールがずれているので、妻はより一層イライラして、爆発した結果「死ね!」という言葉がついつい出てしまう、ということだと思います。

これは、怒りと諦めと、自分の考えていることをうまく説明できない自分自身に対するもどかしさなど、すべてが含まれて爆発した言葉なんです。

しかも、こんな言葉を言ってしまったら、その怒りをどう着地させたらいいか困るというのも、女性側の本音としてあると思います。そこで、こういうときこそ、パパたちは冷静になって、「ちょっと待って、どうしたの? 何がいけなかったのか、もう1回聞かせて」というふうに、その場を冷静に保つ役割に回っていただけると、ありがたいなと思います。

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何を話しても理解し合えないという諦めの言葉

もう1つ、同じような意味合いで使われる言葉として「私が全部やればいいんでしょ」という言葉があります。

まったく違う言葉じゃないかと思われるかもしれませんが、この言葉を言ってしまう女性の気持ちの根幹は、ほぼ一緒なんじゃないかと思っています。

それは、何を話してももう分かり合えないな……という絶望感。

「言っても何もやってくれないから、もう私が全部やればいいんじゃないかと思って、言うのをやめました」(ひろこさん、仮名、6歳女子のママ)という話を先日聞きました。

このママは、実際そのように夫に伝えたかどうかは確認していませんし、普段からどんなコミュニケーションを取っているのかまではわかりませんが、「私が全部やればいいんでしょ」という言葉を言ってしまうママの気持ちはこんな感じなんだと思います。

男性からしてみれば、急にこんなことを言われたら戸惑うと思います。普段、自分は家事育児にも積極的だと思っているパパなら、なおさら腹が立つかもしれません。

そんなこと言ってないで、問題点を見える化して、もっと前向きに問題を解決していけるようなコミュニケーションを取ろうよ、と言いたくなってしまうのかもしれません。

しかし、問題点を見える化して、夫と交渉するといったことが得意ではないママも多いと思うのです。そこで、ぜひ、「そう言わずに、どう分担したらお互いにいいのか、もう少しちゃんと話そうよ」と、ここでも、冷静に話し合えるように、リードしていただけるといいのではないかと思います。

なーんて言ってる私ですが、私もなかなか夫婦間のコミュニケーションだと、仕事のようには振る舞えないですね。なんでだろう……(笑)。家族だからわかってくれて当たり前と、ついつい思ってしまっているからかもしれません。それも良くないですよね。

さらに、夫婦喧嘩は、売り言葉に買い言葉で、こういうひと言からさらにヒートアップしてしまうこともあります。だから、うまく仲直りする方法を見出すことも大事なのかもしれません。

相馬由子=取材・文
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手掛ける。会社員の夫と、もうすぐ小学校に入学する娘の3人家族。ここ数年は、子育てをテーマにした仕事を数多く手掛けている。

MIYU=イラスト

ネオ・マーケティング=アンケート協力(調査対象:35〜45歳、子持ちの既婚男性200人)

■妻たちの言葉、どんな事情が潜んでいる?
前回「『もっと頭を使いなさいよ!』家事・育児の場面で、妻はなぜそんなに厳しい?
# 夫婦# # 妻からの「キツイひと言」読解講座# 家事# 育児# 言葉
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