行き道ではそれほど気にならないバッグの重さも、家路に着く頃にはずっしりと重く感じられてしまうもの。
さまざまなアイテムを持ち歩く現代人にとって、日々の相棒とも呼べるバッグの軽量化は、悩みのひとつと言っても過言ではないだろう。
そんな課題を解決すべく、“コンパクト化”を極めたサイクリストのパッキングからアイデアを拝借! 自転車乗りはもちろん、そうじゃない人も応用できるポイントは紐解いていこう。
教えを請うた趣味人は、サイクリストの岩瀬 翼さん。
自転車に乗ることを前提に、タウンユースにも溶け込むウェアやバッグ、小物とオリジナル自転車ブランドcharifuri(チャリフリ)を展開する「narifuri(ナリフリ)」。ブランドコンセプトである『fashion+bicycle』を体現する旗艦店として千駄ヶ谷交差点に位置する店舗「ナリフリトーキョー」で、彼は日々勤務している。
岩瀬さんは元々メッセンジャーとして5年ほど活躍し、昨年からナリフリのスタッフに転身。現在も毎日の通勤手段は、もちろん自転車。片道約20〜30分の道のりを天候に関係なく乗っているというから驚きだ。さらに、休日も自転車で遠出するほどの自転車ラバーなのだ。
そんな自転車を愛して止まない岩瀬さん。日々の通勤からプライベートでの遠征まで、どのようなパッキングを実践しているのだろう。実際に見せてもらった。
自転車乗りの毎日は、鬼の軽量化から!?
サイクリストにとって一番重要なのは、とにかく“コンパクト”にすることだそう。「自転車好きにとって装備のコンパクト化は正装と同じ。装備は少しでもコンパクトにして、いかに軽くできるかを考えます」。
そう話すように、持ち歩く荷物も軽量化やコンパクト化がポイント。通勤時のパッキングも同様である。持ち物は財布やパンク修理用の道具、サングラス、防寒着と最低限の持ち物のみで完結させている。
1泊2日程度の旅行に行く際も、毎日の通勤時に必要なアイテムに、PCや身だしなみ用のアイテム、着替えやホテルや旅館から外出する場合に使うサブバッグが追加される程度。
そもそも、こんなに荷物を少なくできるコツは何なのか、荷物を選ぶ際のポイントを聞いてみよう。
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