2018.12.09
LIFE STYLE

正月ハワイはビッグアイランドのあのホテルで「何もしない」

“じゃないほう”のハワイに、40代が旅に出る理由
正月×芸能人=ハワイ。それに憧れるわけじゃないが、三が日くらい日常から離れて静かに過ごしたい気持ちはよくわかる。ならばいつものオアフではなく「ハワイ島」を目指すがいい。
通称「ビッグアイランド」には、ほかでは味わえないメローな時間が流れているから。そんなハワイ島の魅力を3回にわたってお届け。第1回は「“何もしない”リゾート」の紹介だ。行けない人は、来年に向けた妄想の材料に……。

「マウナケア」から始まったリゾートとしての歴史

ハワイ島の北西部に位置するコハラコースト。かの地は世界有数の大富豪であるロックフェラー・ファミリーの一員、ローレンス・S・ロックフェラー氏によって切り開かれた。

上空から見たマウナケアを有するコハラコーストの美しい砂浜に感銘を受け、「この特別な場所に最高のホテルを建てる」と決心したという。1960年、ハワイ島のリゾートの歴史はこの瞬間から始まった。

それから58年、今、ロックフェラー氏が愛した土地はマウナケアリゾートとして「ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート」と「マウナ ケア ビーチ ホテル」の2つのホテルを構え、世界中の人たちに愛されている。

ここを訪れた感想をひと言で言えば、「何もしたくない」。

時間と波と最高のもてなしに身を任せ、ただゆっくりと過ごす贅沢を教えてくれるリゾートなのだ。


全米1位に選ばれた実績を持つ、心洗われる白砂のビーチ

「ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート」は、今年の6月に約4600万ドル(約51億8000万円)をかけて全面リニューアルを終えたばかり。ハワイ島初の「ウェスティン」ブランドとして今、世界中のリゾートラバーから注目を集めるホテルである。

ホテルは丘の中腹に建てられており、到着後最初に足を踏み入れるロビーが8階という珍しい構造。そのお陰で、足を踏み入れた瞬間からパノラマの景色と心地良い風が迎えてくれる。

ホテルの眼前に広がるハプナビーチは、溶岩島であるハワイ島には珍しく天然の美しい白砂が広がる。海水の透明度は高く、かなり沖まで行っても海の底まで見渡せるほどだ。

過去には全米ビーチランキングで1位に選ばれ、今でもベスト10の常連であるハプナビーチ。

家族で海水浴やシュノーケリングといったマリンアクティビティを楽しんでもいいし、ビールとお気に入りの文庫本を相棒に、ビーチチェアでまったり過ごすのもいいだろう。

散歩はもちろん、ジョギングをしている人も多かった。

ちなみに、今回宿泊した部屋からビーチまでの所要時間は、歩いて約5分。朝食前には砂浜を散歩している宿泊客も多かった。

目の前に広がるアメリカ有数の美しいビーチは、眺めているだけで心まで洗われる。「ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート」が何もしたくなくなる大きな理由のひとつだ。


おそらく、自分史上最高に寛げる2つのプール

素晴らしいのはビーチだけではない。2つあるプールも最高に寛げるのだ。特に大人専用の「インフィニティプール」は格別。プールに浮かべた水中ソファに横たわり、プカプカと漂いながらハワイのゆっくりと流れる時間を堪能できる。

最高の瞬間は夕暮れ時。雄大なサンセットを望むと、日常でこびり付いた心の垢が消えてなくなるようだ。まさに正月ハワイに打ってつけじゃないか。

大人用のプールでは、みんなのんびりとリラックス。

子連れのゲストは親子で入れる「メインプール」を。

メインプールは子供たちが元気に遊んでいて微笑ましい。

プールサイドには、カクテルや軽食が楽しめる「ナウパカ ビーチ グリル」。乾いた喉を潤すなら、ハワイ島のクラフトビール「ロングボード・アイランド・ラガー」(8ドル)がお約束だ。

子供たちには、入れるフルーツを自分で選べるスムージー(7ドル)が人気。


俺も妻も子供もみんな満足という奇跡

ビーチやプールだけで何もしない時間を過ごせるのはもちろんだが、三日坊主の壁を乗り越えて日常的に自らを鍛える男たちにとって、ルーティンワークまで「何もしない」では落ち着かない。

そんなアクティブ・オッサンにとって、リゾートでも自分を追い込むことができるジム「ウェスティンワークアウトフィットネススタジオ」はうれしい施設だ。

ウェアもレンタルできるので手ぶらでOK。リゾートで美味しい食事とお酒を楽しむからこそ、ワークアウトに努めたくなる?

宿泊者専用の施設はメンテナンスもサービスもウェスティン・クオリティ、しかもNYでも話題のペロトンのフィットネスバイクまで導入されているとあれば……同類の男たちには理解してもらえるはず。

その際、パートナーをほったらかしにするのはもちろんNG。フィットネスワークで汗を流している間は、スパで極上のリラクゼーションを味わってもらおう。

ボディトリートメントを中心にしたスパサービスが受けられる「ハプナ スパ by マンダラ」は、東洋の伝統療法と西洋の科学が融合した、ここにしかない施術が人気。

バリ式のリラクゼーションを基本とし、西洋科学を融合させている。(150ドル〜)

そして、夫と妻が心と体をほぐす間、もちろん子供にも充実した時間を。

「ウェスティン ファミリー キッズ クラブ」は、半日・終日単位で子供を預けることができる施設。といっても、ただ預けるだけではない。この施設の目的は、ハワイという美しい場所で好奇心をかきたてる新鮮な体験を子供にしてもらうこと。

ホテルから徒歩5分でゴルフ場もあるので、夫婦でラウンドする間、子供を預かってもらうことも。

そのために、洞窟&潮溜まり探検、竹竿での釣り体験、ウクレレレッスン、ハワイアンクラフト体験などのアクティビティを用意。普段はなかなかできない体験を通じて、海外の友達ができちゃったりしてね。

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味も香りもストーリーも、ハワイ島の全部を味わう

そしてリゾートの楽しみと言えば食事。「ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート」には、4つのレストランが存在する。どのレストランも地産地消がモットーで、新鮮で栄養豊富なハワイ島の食材を味わい尽くせる。

「イケナ ランディング」は“見晴らしの良い場所”という意味。その名の通り眺望が優れたレストランで朝食ビュッフェを提供する。名物は、具材を選んでその場で焼いてもらうオムレツで、チーズとトマトたっぷりがオススメ。

注文を受けてから調理するので熱々のオムレツ。ハーフサイズでお願いしてもOK。

そしてパンにかけるハチミツも絶品で、なんとこれ、ホテル内の養蜂場でつくっているのだとか。上品な甘みに深いコクが美味なのだが、なによりこの場所で作られたというストーリーが、味わう時間を豊かにしてくれる。

もうひとつ必ず食べてほしいのは、左上のハワイ産完熟パパイヤ。ライムを一絞りすると、酸っぱさが甘みを引き立て絶品だ。(朝食ブッフェ利用26ドル〜)

「ピコ コーヒー+バー」は、アルコール飲料や軽食、テイクアウト用フードを準備。ここでフードをさっと購入して、ビーチやプールサイドでゆっくりと食べるのがロコっぽい。

そしてもちろん、ハワイ島で忘れてはいけないのがコーヒー。

本場で頂くコナコーヒー。強いコクと酸味が特長。

バリスタが丁寧に淹れる一杯は、もちろん「コナコーヒー」だ。席はすべてパノラマビューなので、景色を眺めながら淹れたてのコナコーヒーを楽しむのは最高の贅沢だ。

手前が「ピコ コーヒー+バー」。絶景を望みながら堪能する朝食とコーヒーに朝からついつい長居してしまう。

そして、メインダイニングとなる「メリディア」では、熟成された赤身肉を使った「ソロミージョ(サーロインステーキ)」(46ドル)を必ず味わいたい。シェフ曰く「近くの牧場で育った牛」とのこと。

ハワイ島のブランド牛肉は、ハワイ島の別名であるビッグアイランドをその名に冠し、「ビックアイランド・ビーフ」と呼ばれる。

つまりはハワイ牛だ。臭みがなく、肉本来の味が濃厚で、コナコーヒーを使ったデミグラスソースが絶妙に絡んで、日本のサシが入ったステーキとはまた違う美味しさ。


時差ボケも吹っ飛ばすヘブンリーベッドが誘う極上の眠り

そして、ウェスティンと言えば、快適な睡眠に並々ならぬ力を入れていることで有名。ベッドはもちろん、ウェスティンが独自に開発した「ヘブンリーベッド」。

写真はツインルームで、部屋の広さは約60㎡前後。大人2名、子供2名でも十分な広さ。(宿泊244ドル〜)

すべての部屋のベッドがキング、もしくはクイーンサイズで余裕もたっぷり。「雲の上の寝心地」のお陰もあり、時差ボケもなくぐっすりと睡眠が取れるだろう。

あまりの心地良さに、ウェスティンの通販サイトで「ヘブンリーベッド」を検索して購入する人も多いというから“一睡”の価値ありだ。


姉妹ホテル「マウナ ケア ビーチ ホテル」のビーチでマンタと出合う

冒頭に述べた通り、「マウナケアリゾート」には、「ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート」と「マウナ ケア ビーチ ホテル」が存在し、それぞれの宿泊客は夕刻から運行されるシャトルバスでふたつのホテル間を往来できる。

「この特別な場所に最高のホテルを建てる」とロックフェラー氏が決心し、実際に手掛けたホテルだ。

ふたつのホテル間の所要時間はシャトルバスで10分程度。リラックスできるがウェルネスも標榜し、アクティブさを併せもつ「ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート」に対して、「マウナ ケア ビーチ ホテル」には、さらにゆったりとした時間が流れる。大人というより紳士淑女のためのホテルという雰囲気だ。

ロックフェラー氏が魅了された三日月型の白い砂浜「カウナオア・ビーチ」は、今もこのホテルの象徴だ。

船で何時間もかけてポイントへ行かずとも、波が穏やかな入り江のビーチで、静かな波音をBGMにマンタを待つ。

そして、夜になると、美しいホテルのビーチで、目の前を泳ぐ「マンタ」とほぼ毎日出合えるという。

部屋にはラナイ(ハワイのホテルでは大型のバルコニーをこう呼ぶことが多い)があり、ヤシの木と青い海というハワイらしい景色と風をどの部屋でも楽しめる。(宿泊725ドル〜)

「マウナ ケア ビーチ ホテル」には、オープンスペースの至る所にエスニックな雰囲気を漂わせる美術品を展示しており、中には文化財クラスのものも置かれているという。

これは、資産家であるロックフェラー氏が収集したものだ。アメリカ本土から見るとハワイは最もアジアに近い場所。そういった意味で、ロックフェラー氏はエスニックな雰囲気のする美術品を飾ったのだという。

アメニティは「ロクシタン」で統一されている。

この2つのホテルを有する「マウナケアリゾート」は日本語が話せるスタッフもおり、非常に手厚いサービスを受けることができる。しかも、日本人観光客が多いわけでもない。つまり、より静かな、より非日常な瞬間を味わえるということだ。

正月行ければベスト。そうでなくとも、近い将来ぜひ、足を運んでみてほしい。余分な気を遣う日常から解放される“何もしない贅沢”が、ここにはあるから。


[問い合わせ]
ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート
0120-00-8686
www.westinhapunabeach.jp/

マウナ ケア ビーチ ホテル
0120-00-8686
http://jp.maunakeabeachhotel.com/


山本佳代子=撮影 笹林司=取材・文

# トリップ# ハワイ# ハワイ島# リゾート
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