古代ロマン好き&歴史学科出身の私としては、買わずにいられなかった1冊があります。それが、スマッシュヒットを記録している『リアルサイズ古生物図鑑 古生代編』(技術評論社、土屋 健著)。
本書の趣旨は、かつて地球で生きていた古生物のサイズをわかりやすく解説すること。「彼らが現代にいたら……」という前提のもと、CGを駆使してビジュアル合成をしているのですが、これが編集という仕事柄も、プライベート的な興味としてもかなり刺激的!
例えば、
・スルメと一緒に干される、海藻みたいな「カルニオディスクス」
・魚屋の店頭で値札をつけられる、海老のような「アノマロカリス」
・テニスラケットと間違われる、サカナの仲間「ドレパナスピス」
などなど。日常的ながら、驚きのシチュエーションにはめ込むことで、古生物のサイズを直感的に伝え、知的関心もそそる構造に昇華しています。古代ロマン好きの男たち、子供の興味を引き出したいオトーチャンにも、ぜひ手に取って頂きたい一冊です。
編集部I=文
ビールとコミック、プラモに夢中の31歳。今年の目標は3000m級の山登頂。