「左脳を刺激する! オッサンIT化計画」を最初から読む深夜放送のエアチェックや、好きな曲を集めたマイテープの作成など、あの頃のヤングたちに欠かせないアイテムだった「ラジカセ」。今も実家の押し入れに、せっせと録音したカセットテープが残っている人も多いことだろう。そんなテープたちに収められた懐かしの音源を、簡単にデジタル化してくれるのがCICONIA(チコニア)のラジオ/カセットプレイヤー「TY-1710」(希望小売価格:税込1万2960円)。外観から機能まで、笑えるほど“昭和”にこだわった注目のガジェットである。
素材から操作感まで、すべてにおいて懐かしいチープさを追求
アナログレコード復活に続き、カセットテープまで復活の兆しをみせている今日この頃。カセットのデザインや、チープな音質が「逆に」若い世代の間で面白がられているという。そんな風潮に応え発売されたのが、この「TY-1710」だ。
ラジカセに限らず、いわゆる「レトロ調デザイン」のガジェットは今や定番ジャンルだが、TY-1710は、その中でもかなりマニアック。とにかく細部へのこだわりがハンパない。
もっとも象徴的なのは、その質感だ。ケースはもちろん、スイッチやツマミ類に至るまで、むしろ「今どきどうやって製造するの?」と首をひねりたくなるほど、チープな仕上がりとなっている。
なめらかさに欠けるボリュームつまみや、ちょっと引っ掛かりのある切替スイッチが、良い意味でリアルに「昭和」を再現。“高級感”を演出するため、プラスチックに施された本革っぽいエンボス加工も「よくぞここまで!」と手を叩きたくなってしまう芸の細かさである。
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