OC CULTURE CLUB Vol.7
2018.08.18
LIFE STYLE

【ひとまず視聴だけでも】今年注目の新人&女性アーティスト渾身の新譜たち

あっという間に過ぎ去った2018年上半期で、37.5歳が読むべき、観るべき、聴いとくべき「本、映画、CD」を一気におさらい。楽しめカルチャー! 楽しめ夏休み!

ついつい新しい曲よりも馴染みの曲を、女性シンガーより渋い男性シンガーを選んではいないだろうか? そんなおっさんたちにぜひ食わず嫌いをせず聞いてほしい、新人アーティストや女性シンガーを集めてみた。


ポップセンス豊かな新人による天性のボーカルが魅力の1枚
『アプリコット・プリンセス』

レックス・オレンジ・カウンティ/ビートインク/2000円

今、イギリスで注目を集めるサウスロンドンの音楽シーンから、才能溢れるシンガーソングライターが登場した。ジャズ、R&B、ヒップホップなどさまざまな音楽性を吸収した抜群のポップセンス。

そして、オーケストラからエレクトロまで自在に駆使する音作りなど、20歳とは思えない凄腕ぶりに驚かされる。さらにタイラー・ザ・クリエイターのアルバムに招かれるなど、ボーカリストとしても注目を集めている爽やかな歌声も魅力的で、この夏、イチオシの新人だ。


甘く涼しい歌声は、真夏の開放感にぴったり
『ナツ・サマー&ダブ・センセーション』

ナツ・サマー/Pヴァイン/1800円

トロピカルなシティポップを聴かせてくれるキュートな歌姫、その名もナツ・サマーの季節が今年もやってきた。これまでは打ち込み中心だったが、今回はバンドサウンドに初挑戦。

スティールパンの軽やかな音色がアクセントになって、バカンス気分が高まるなか、甘く涼しげな歌声は心地良い風のようだ。

プロデュースと楽曲提供は、デビュー以来の付き合いとなるクニモンド瀧口(流線形)。レゲエやダブの要素を強めた歌は、彼女の新たな魅力を見せてくれる。


リアリティ溢れる言葉の数々と骨太サウンドが絡み合う傑作
『テル・ミー・ハウ・ユー・リアリー・フィール』

コートニー・バーネット/トラフィック/2200円

オーストラリア出身ながら、デビューアルバムが英米のロックシーンで絶賛された女性シンガーソングライター。2枚目となるアルバムは、前作で聴かせた骨太なバンドサウンドに荒々しさが加わり、彼女が弾くパワフルなエレキギターが大活躍。

オルタナロックの伝説的バンド、ブリーダーズのディール姉妹がゲスト参加して、重量感たっぷりのロックンロールを聴かせてくれる。英米で高く評価されている、文学的でウィットに富んだ歌詞にも注目してほしい。


甘い歌声にうっとりする20歳の新鋭によるデビュー作
『ジオグラフィー』

トム・ミッシュ/ビートインク/2200円

サウスロンドンから登場した注目の新人シンガーによるデビューアルバム。

ギター、ベース、キーボードなど、さまざまな楽器を自在に操るマルチな才能の持ち主で、ジャズからの影響を強く感じさせながら、R&Bやヒップホップ、さらにディスコやハウスなどクラブミュージックの要素もブレンド。

バラエティ豊かな曲作りはポップなツボを心得ていて、甘美な歌声が心地良く耳をくすぐる。ヒップホップ界のベテラン、デ・ラ・ソウルが参加しているのも注目だ。


名曲の数々を自分色に染めたソウルフルな極上サウンド
『ヴェントリロクイズム』

ミシェル・ンデゲオチェロ/Pヴァイン/2400円

マドンナが世に送り出した鬼才、ミシェル・ンデゲオチェロの新作はカバーアルバム。

TLC「ウォーターフォール」、シャーデー「スムース・オペレーター」、プリンス「スノウ・イン・エイプリル」といった、1980〜’90年代の名曲の数々を、ジャジーなムードを漂わせた重厚で洗練されたサウンドに仕上げている。

その一分の隙もない巧みな音作りに加えて、ハスキーで艶やかな歌声も魅力的。1枚を通して、極上のソウルミュージックをたっぷりと味わわせてくれる。


ロック界の巨匠たちが大絶賛!LA発の注目バンド最新作
『スタークローラー』

スタークローラー/ビートインク/2000円

フー・ファイターズのデイヴ・グロールや、大御所エルトン・ジョンが絶賛するなど、デビューシングルで注目を集めていた新人バンドがファーストアルバムを完成させた。

荒々しいギターのリフやタイトなバンドサウンドは、グラムやパンクなど1970年代のロックを現代に甦らせたようで不良感たっぷり。

写真家とドラマーを両親に持つ紅一点のボーカル、アロウ・デ・ワイルドの肝が据わった歌声は魅力的で、ソールドアウトも出た3月の初来日公演が楽しみになる。

 

村尾泰郎=文

# 2018年上半期# お盆休み# 音楽
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