左脳を刺激する! オッサンIT化計画 Vol.40
2018.08.13
LIFE STYLE

IoTに強い子が育つ!? 電子工作の基礎を学ぶ「電脳サーキット」がおもしろい!

オッサンの秘密兵器! 37.5歳に贈るハイパー・ガジェットVol.21

日々登場する最新ガジェット。かつて夢見たような機能が満載の製品があちこちで産声を上げている。ただメカ好きのオッサンといえど、昭和世代。なかなか対応しきれないのが事実……。そこで最近登場したハイパーなガジェットをオッサン向けの使い方とともにレクチャー。さあ、魅惑のテクノロジーの世界へご案内!

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懐かしの「電子ブロック」を知るオッサン世代なら、すでに昭和な響きに聞こえるかもしれない「電子工作」というキーワード。しかし、どんな最先端機器だって、元をただせば電子工作の一種なのは言うまでもないこと。さらに、ここ数年注目されるIoT(モノのインターネット化)を理解するには、電子工作の基本を押さえておくことが結構重要だったりもするらしい。

そこで取り上げてみたいのが、電子工作系の知育玩具でトップクラスの人気という「電脳サーキット」だ。果たして、どんな玩具なのか? 遊んでみた結果をレポートしていこう。

 

魅力は“ハメる”快感! 米国で生まれた「電子ブロック」の進化型

「電脳サーキット(SNAP CIRCUITS)」は、知育玩具の世界的な老舗として知られる、アメリカのELENCO(エレンコ)社が開発&販売しているシリーズ商品だ(国内の販売元はサイエンス玩具研究所)。

ハンダ付け不要で、さまざまな電子工作の実験が行えるのは懐かしの「電子ブロック」と同様だが、配線(スナップワイヤー)や抵抗器のようなパーツが、立体パズルのピース状になっているのが、電脳サーキットならではの魅力。さらに、配線やパーツの接続にスナップボタンを採用している点もユニークな特徴だ。

子供でも簡単にパーツの接続ができるだけでなく、スナップボタン特有の、パチンパチンとボタンをハメる感触をたっぷり堪能できるのは、大人にとっても結構な快感だろう。

ちなみに、今回試してみたのはシリーズの第6弾商品となる「電脳サーキット 3D」(1万800円)だ。

その名の通り、基盤を組み合わせ立体的な回路ができるようになっており、159種類のプロジェクト(実験)例が用意されている。では、さっそく電脳サーキットの世界を体験してみよう。

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ガイドに従い実験を進めることで、電子工作の基本を理解する

電子ブロックと同様に、電脳サーキットの“遊び方”も、基盤の上にパーツを配置し回路を完成させるという手順が基本となる。

とはいえ、電子工作の経験者でもない限り、自分でいきなりオリジナルの回路を作ることは難しいはず。なので、最初のうちは、付属の実験ガイド(取り扱い説明書)で紹介されているプロジェクトを順番に実践していくのがセオリーとなる。ここらへんも、電子ブロックと同じ要領だ。

「電脳サーキット3D」の場合は、159種類のプロジェクトが紹介されており、順番に挑んでいくことで、電子工作の基本をマスターできるしくみになっている。

たとえばプロジェクト1「カラフルなライトを作ろう」は、使用するパーツも数個で、完成までにかかる時間も数分程度。できることも、スイッチを入れるとライトが点灯するだけと、ごくごくシンプルだ。

しかしプロジェクトが進むにつれ使用するパーツ数も増え、より高度な回路になっていく。このステップを踏むことで、各パーツの働きや、回路の効率的なつなぎ方などを学べば、いずれ本格的な電子工作へと続く道が拓けていくのである。

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電子工作だけでなく読解力や問題解決能力も身に付きそう

プロジェクト17あたりになると、いよいよ立体的な回路が登場することになる。

実験ガイドに従って組み立てていくだけとはいえ、パーツ数も増え、さらに立体構造ともなれば、ガイドを読み解くだけでも一苦労。

基盤にあたるプラスチック板の縦横に記載された番号に合わせて、パーツを配置すれば良いのだが……。慣れないうちは意外と番号と違う場所にパーツを配置しがちだったり、そもそも配置すべきパーツの種類を間違っていたりするもんだから、行きつ戻りつ、なかなかスムーズには進んでくれないのである。

特に、基盤を組み合わせて立体構造になっていくあたりから、うっかりミスが激増。

長さが足りなかったり、高さが合わなかったりして上手にパーツ同士が接続できないと、つい「部品がおかしいのでは?」と思ってしまうのだが、そんなときには、自分のパーツ選びや配置が間違っているものなんですよね。「パソコンが壊れた!」というときは、たいてい電源コードが抜けてるだけ、っていうアレと一緒ですな。

この点で言えば、説明書を正しく理解する読解力や、間違いを探り出し、正解にたどり着く問題解決能力を養うのには、かなりちょうど良い教材となってくれるに違いない。

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難易度的にも親子で遊ぶのがオススメ。作る喜びは相当なモノ

完成の目安となる時間とされる30分をまぁまぁオーバーしたものの、なんとかプロジェクト17が完成。暗い場所に移動して試してみると、ミラーの角度によってLEDパネルが見事に点滅。光センサー(フォトトランジスタ)が正しく働いていることが確認できた。

パーツのカラフルさもさることながら、何よりも立体的な構造物なので、完成したときの楽しさは満点。「電脳サーキット3D」の場合は、このほかに簡易プロジェクターや、防犯アラームといった工作を楽しむこともできる。

「思っていたよりも難しかったかな」というのが、実際に遊んでみた率直な感想だ。最終的な目標となる、オリジナルの回路作りを実現させるまでには、まぁまぁ時間が必要になるのではと思った。対象年齢は8歳からとなっているが、それでも最初のうちは親と一緒に遊んでみなければ、電脳サーキットの面白さを理解することは難しいのではないだろうか。

とはいえ、実験ガイドに記載されたプロジェクトを順に試すだけでも、かなり遊び甲斐があるはず。パーツのデザインも魅力的で、パチンパンとハメていく面白さもあるほか、作例どおりとはいえ、自分で作った回路が動作する楽しさが手軽に味わえるのは、電脳サーキットの大きな魅力と言えるだろう。

親子で一緒に楽しむ夏休みの自由研究の題材としても、かなり好適な電脳サーキット。万が一、子供が飽きてしまったとしても、大人のホビーとして結構遊べるオモチャだと思うので、興味がある人は、ぜひ気軽に試してほしい。

 

取材・文=石井電次郎

# IoT# IT# オッサンIT化計画# 電子工作
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