左脳を刺激する! オッサンIT化計画 Vol.39
2018.08.08
LIFE STYLE

モニター付きで何が変わる? 話題の「Echo Spot」を試してみた!

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モニター付きで何が変わる? 話題の「Echo Spot」を試してみた!

フィーバーも一段落し、徐々に定番の“家電”として認知されつつあるスマートスピーカーに、早くも「新世代」が登場した。

それが、Amazonのモニター付きスマートスピーカー「Echo Spot(エコースポット)」だ。2018年7月末に発売されたばかりのエコースポットを、しばらく試用した結果判明した「モニター付きの良さ」をレポートしよう。

基本機能は他のエコー シリーズと同等。モニター付きでプラス1万円の価値はどこに?

先行発売されていた海外では、すでに主流になっているという「モニター付き」のスマートスピーカー。日本では、このエコースポットが初上陸の製品となる。価格は1万4980円。

スマートスピーカーとしての性能がほぼ同等となる「Echo Dot(エコードット)」というエントリーモデルの価格は5980円なので、約1万円プラスでモニターが付いた、と考えれば良いかもしれない。

モニター付きで何が変わる? 話題の「Echo Spot」を試してみた!

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エコードットよりも、一回り大きい感じで直径は約10センチ。筐体は球形でおそらく内蔵スピーカーも構造が異なるためか、音質はエコードットを上回っている印象だ。とはいえ、円筒型の「Echo(エコー)」や「Echo Plus(エコープラス)」に比べれば、貧弱なのは否めない。

音質にこだわるならオーディオケーブルまたはBluetooth接続で、外部スピーカーから音を出るようにすると良いだろう。

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現在時刻や天気など、さまざまな情報が画面表示されるのは予想以上に便利!

Amazon製のAIアシスタント「Alexa(アレクサ)」に対応しているので、当然のことではあるが、基本的な「できること」は、他のエコー シリーズやアレクサに対応した他社製のスマートスピーカーと変わらない。曲名やアーティスト名を話しかければ、該当する曲をかけてくれるし、現在地の天気や、(連携の設定を行っていれば)スマートフォンやPCで登録したスケジュールを教えてくれたりもする。

そのため、正直なところ「だったら、値段が安いエコードットでもいいんじゃない?」と、思っていたのだが……。実際に使ってみれば、モニター付きのほうが便利、と感じる場合が意外なほど多かった。

モニターが付いたことによる最大のメリットは、誰がなんといっても「時計」である。

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このように現在時刻を定期的に表示してくれるので、他のエコーシリーズのように、いちいち「今何時?」と聞かなくても、時間がすぐにわかる。部屋が暗くなると、自動的に時計のデザインが輝度を抑えた「ナイトモード」になるのも親切なところだ。個人的には、これだけでエコードットとの差額分の価値があると思ってしまった。

さらに、天気予報やスケジュール、最新のニュースなども、定期的にモニターに表示されるしくみになっている。

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設定で非表示にできるとはいえ、個人的なスケジュールを家族に見られてしまうリスクがあるのは、いささか心配なところではあるが、それを差し引いても、基本的な情報が自然と「目にとまる」ようになっているのは、なかなか便利なものだ。

ニュースも動画で再生。音楽は、ジャケット写真や歌詞も表示される

もちろん、モニター付きのメリットは、これだけに留まらない。他のシリーズでは、当然ながら音声だけになる情報が、エコー スポットではビジュアル付きで提供されるのである。

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たとえば「今日のニュースを教えて」と尋ねれば、主要ニュースを映像付きで流してくれる。画面サイズは最近のスマートフォンくらいなので、テロップなどは近づかないと判読しにくいが、スマートスピーカーで映像が再生されるのは、結構新鮮な体験だ。ちなみに、マイクロソフトの検索エンジン「bing」の動画検索と連携しており、「犬の動画をみせて」などといえば、検索結果上位の動画を再生することもできる。

動画の再生以外でも、エコー スポットのモニターは、大いに活躍してくれる。「プーチン大統領って誰?」と尋ねれば、

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人物紹介の読み上げとともに、プーチン氏のプロフィール写真を表示してくれる。子供が百科事典のように利用するなら、検索結果にビジュアルが付加されるのは、理解の大きな助けとなるだろう。

スマートスピーカーのメイン機能とも言える、音楽再生もモニターがあることで、思いがけなく“リッチ”になっている。なんと再生した楽曲に併せて、カラオケのように歌詞が順番に表示されるのだ。

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もちろんアルバムジャケットやアーティストの画像も表示できるようになっている。特に日本語曲の場合は、歌詞表示に対応していないものも多いようだが、これは明らかにうれしい機能と言えるだろう。

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モニター付きのメリットはかなり大きいが、置き場所には悩みそう……

Alexaの機能を拡張する「スキル」も、エコー スポットに対応したものが続々登場している。

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例えば「でんぱ組.inc 夢眠ねむトーク」というスキルを追加すれば、テレビ電話のように、でんぱ組の“ねむきゅん”と疑似トークを楽しむことができたりする。もっと実用的なスキルでも、今後は映像に対応するものが増えそうだ。

このように、しばらく使ってみれば、むしろ「なぜ、今までモニターなしで満足していたのか?」とまで、思えるようになってしまうエコー スポットだが、気になる点がないわけではない。

もっとも強く感じたのは、他のエコーシリーズに比べ、メリットを最大限に発揮するためには「置き場所」の制約があること。モニターが付いていることにより、「画面が見にくい場所」に置きにくくなっているのだ。たとえばエコー ドットなら「声が届く場所」であれば、壁面や天井にも設置することができたが、エコー スポットの場合は、そういうわけにはいかない。いや、そういう風に設置しても良いのだが、それではエコー ドットと使い勝手が一緒になってしまうんですよね。

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ちなみに我が家では、このようにテレビの上に置いて使っているのだが、時計や天気、スケジュールの確認は問題なくできても、動画ニュースや歌詞の参照をするためには、モニターに近づかなければならないため、エコー スポットの便利さが2割~3割くらい失われているような感じがしている。

ここら辺の事情を考慮すると、エコー スポットの最適な置き場所は、家族が集うリビングのテーブル上、または個人で使うなら寝室のベッドサイド、といったところになるのかもしれない。今後は複数台でテレビ電話のような使いかたもできるようになるそうだから、なおさら画面との「距離」を気にする必要が出てきそうだ。

とは言え、これから初めてスマートスピーカーを買う、という人なら、モニターの分だけ高価であっても、やはりエコー スポットをオススメしたいところ。何故なら、ここまでウッカリ言い忘れていたのだが、エコー スポットのモニターはタッチ操作に対応しているため、音声だけでなくスマートフォンのように指で操作をすることもできるのだ。

これなら「声で操作するのが恥ずかしい」と思っているオッサン世代でも、安心して使えるはず。エコー スポットで、そろそろスマートスピーカーの世界に飛び込んでみるのも、いいんじゃないですかね?

石井賢声=取材・文

# IT# エコースポット# オッサンIT化計画# ガジェット# スマートスピーカー
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