「左脳を刺激する! オッサンIT化計画」を最初から読むいわゆる“子供向け”だったり、逆に高度すぎて馴染めなかったりと、「帯に短しタスキに長し」な製品も少なくない知育トイ。特に最近のトレンドとなる「プログラミング教育」を前提としたものほど、そうした傾向が強い感じなのだが……。
今回紹介する「Sphero mini(スフィロ ミニ)」のバランスの良さには、本当にビックリ! 大人のための“教材”としても使えるクオリティと、 “玩具”としての魅力を兼ね備えた、文字通りの「逸品」だったのです。
そもそも、ボール型ラジコンとして超魅力的!
パッと見た限りでは大きさも形状も、まさにカラフルなピンポン玉といった感じの「スフィロ ミニ」。
『スターウォーズ』に登場する「BB-8」の玩具版など、さまざまなボール型ラジコンを開発しているスフィロ社の新製品で、先に発売された「スフィロ」の小型版という位置づけになる。
知育トイとして、現在品薄状態になるほどの人気だが、基本的にはスマートフォンで操作するボール型ラジコン、と考えれば良いだろう。初期設定はとても簡単。専用アプリをインストールしたスマートフォンに、ブルートゥース経由でスフィロ ミニと接続し、正しく反応するように方向調整を行えば、すぐに操作できるようになる。
操作モードの基本は、画面に表示されている円を指先で動かし、スフィロ ミニを操作する「ジョイスティック」だ。
指先をちょっと動かすだけでも敏感に反応してしまうため、操作になれるまでには、ちょっと時間がかかるが、コツをつかめばご覧の通り。
付属している障害物を使ってスラロームさせたり、ボーリングのピンを倒したりなど、結構繊細な操作もできるようになる。ボールがキビキビと動く様子は、まさに「BB-8」さながら。ただ無心に操作しているだけでも、ホントに楽しいんですよね。
設定でボールの速度やコントローラーの感度を調整できるので、自分にあった設定をすれば、さらに自在に操ることができるはず。とはいえ、ラジコンとしては結構操作が難しい部類に入るので、小学校低学年以下には、ややハードルが高いかもしれない(推奨年齢は8歳以上)。
スフィロ ミニとスマートフォンを複数台用意すれば、こんな感じで対戦バトルを楽しむことも可能だ。
操作モードは「ジョイスティック」のほか、ボールを蹴る動きを再現できる「キック」や、自分の表情で操作する「フェイス・ドライブ」、声で操作する「スクリーム・ドライブ」など6種類が用意されている。付属の障害物や自作のアイテムを組み合わせれば、かなり多彩な遊び方が創出できるだろう。
2/3