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2018.07.10

ライフ

職場の20代に「経営は現場をわかってるんですか?」と言われた


職場の20代がわからないVol.17
30代~40代のビジネスパーソンは「個を活かしつつ、組織を強くする」というマネジメント課題に直面している。ときに先輩から梯子を外され、ときに同期から出し抜かれ、ときに経営陣の方針に戸惑わされる。しかし、最も自分の力不足を感じるのは、「後輩の育成」ではないでしょうか。20代の会社の若造に「もう辞めます」「やる気がでません」「僕らの世代とは違うんで」と言われてしまったときに、あなたならどうしますか。ものわかりのいい上司になりたいのに、なれない。そんなジレンマを解消するために、人材と組織のプロフェッショナルである曽和利光氏から「40代が20代と付き合うときの心得」を教えてもらいます。
「職場の20代がわからない」を最初から読む

 

一体、何が本当なのか。視点が変われば、組織の見え方は違ってくる

今回のテーマは、「誤解」です。これまで多くのクライアント企業向けに人事コンサルティングをしているのですが、必ず最初は社員の皆様へのインタビューから始めることにしています。
インタビューの内容は「自社組織についてどう思うか」「何が強みで何が弱みか」「組織の課題は何か」……等々。
自分の所属する組織をどのように理解しているのかという「心理的現実」(本当かどうかはわからないが、とにかくその人は組織をそう見ているという「心の現実」)をたくさん集めるものです。
対象は、管理職や一般社員、職種別、年代別、地域別など、組織を見る視点が変わりそうなセグメント割りをしていただいて、できるだけ網羅するようにしています。視点が変われば組織の見え方は違ってくるからです。
実際、多くの会社では同じことについて驚くほど違う意見が出てきます。初めて人事コンサルティングや人事部長などの仕事をする人は、「一体、何が本当なのか」、先の心理的現実ではなく、本当の現実が何なのか、すぐにはわからなくなることでしょう。


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