「左脳を刺激する! オッサンIT化計画」を最初から読む段ボール製のパーツとSwitch本体やジョイコン(コントローラー)の組み合わせにより、斬新な“遊び”を生み出せることで大きな注目を集めた「Nintendo Labo(ニンテンドー ラボ)」。あらかじめ用意されたキットを、親子揃って(もちろん大人だけでも)組み立てて遊ぶだけでも十分に楽しいのだが(前回の記事は
こちら)、さらに自分でオリジナルのプログラムを組んで遊べる機能まであるという。
昨今話題の子供のプログラミング学習教材として役立ちそうだが、そもそもプログラムに縁のない大人にも使いこなせるものなのか? ファミコン世代の40代男子が真っ向勝負に挑みます!
ファミリーベーシック以来の衝撃!?「Toy-Conガレージ」の魅力とは
任天堂とプログラミング教育と聞いて、ファミコン世代が懐かしく思い出すのは「ファミリーベーシック」(1984年発売)だろう。文字入力用のキーボードをファミコン本体に接続し専用カセットを差せば、ファミコンが“マイコン”に変わるという画期的なこの製品。BASICという初歩のプログラミング言語が学べたこともあり、ゲームクリエイターを目指す少年たちにとっては、憧れの的だった(筆者は買ってもらえませんでしたが)。
プログラミングができるという点で言えば、あれから30年以上の時を経て登場した「Nintendo Labo」は、まさに「ファミリーベーシック」直系の子孫。40代男子として、これで遊んでみない手はないのである。というわけで、早速チャレンジしてみたい。
プログラミングを行いオリジナルの遊びを創る「Toy-Conガレージ」で遊ぶためには、「Toy-Con発明室」のメンバーに加入する必要がある。加入資格は、「Toy-Con」キット(Switchとは別売の『Variety Kit』や『Robot Kit』内にあるキットのこと)をひとつ完成させ、「わかる」のコーナーで「Toy-Con」の仕組みに関するレクチャーを受けること。レクチャーをひと通り受けると、「わかる」のコーナーに「Toy-Conガレージ」への入り口が出現する。
このように、プログラミングを始めるまでの行程が、ちょっとした裏ワザのような趣向になっているのがミソ。何か特別なコトに挑戦するのだ! というワクワク感を煽ってくれるのはもちろん、プログラミング学習へ進むために必要な知識や感覚を徐々に教えてくれるステップにもなっている。
こうした丁寧さも、「Nintendo Labo」の大きな魅力だ。もちろん、「Toy-Conガレージ」に入ってからも、基本操作やプログラミングの“序章”的な事柄を、テキストや動画を交え詳しく教えてくれる。
画面の指示に従い、ある程度まで組みあがっているプログラミング画面に手を加えれば、まったくの初心者でもSwitchの画面やジョイコンを制御する簡単なプログラムを完成させることができる。
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