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2018.06.13

たべる

ちょいと粋な手土産に。1845年創業、大阪・八木昆布店の「す昆布」



仕事でもプライベートでも、気の利いた手土産を持っていきたいシーンはたくさんある。そのための「あんちょこ」を、宮内庁在職経験を持つ中井操さんと作る企画。すべてお取り寄せ可能なので、みなさんぜひ活用を。


昔懐かしい、男心をくすぐる“粋”で楽しい手土産


す昆布 1袋[20g入り]100円/八木昆布店 06-6941-3364 ※写真は10袋パック


例えば、久しぶりの再会となる男友達。ちょっと気が利いた手土産を、と思ったけど、さて何を持っていこう。ケーキやシュークリームというのもピンとこない……であれば、ちょっと角度を変えて、こんなシブい手土産はいかがでしょう?

肉厚で、酸味と旨味のバランスが癖になる「す昆布」。1袋20g入りで100円というコスパの高さもうれしい。


大阪・八木昆布店の「す昆布」は、大人のための上質な駄菓子。思わぬ粋な手土産に、「なぜ昆布!?」と不思議がられるかもしれませんが、ひと口食べればきっと納得してもらえるはず。

ひとつひとつ手作業で結われた昆布はしっとりしていて肉厚。歯ごたえもよく、食べごたえ抜群です。ひと口目は上品な酸味が広がりますが、すぐにまろやかな昆布と出汁の旨味が合わさり、たちまちそのハーモニーの虜に。懐かしの味に思い出話もはずむことでしょう。

茶菓子としてはもちろん、ビールや日本酒、焼酎のつまみにもぴったり。1袋で20g入り(大体10個前後)と十分ボリューミーですが、すっきりした酸味が病みつきとなり、止まらなくなります。

八木昆布店は江戸末期の1845年に創業。「大阪で一番古い昆布店」を謳い、現在の店主は7代目。昔ながらの製法を一切変えず、関西の出汁文化を今日も支え続けています。出汁用昆布や塩昆布、とろろ昆布など幅広いラインナップがありますが、なかでも子供から大人まで広く愛されているのがこの「す昆布」。店主曰く「なぜか関東にリピーターが多い」のだとか。



味のあるシブいパッケージも魅力的だ。幕末から連綿と受け継がれてきた伝統の味に男のロマンがくすぐられますが、後継者が現れるかどうかは未定。店主は「時代の流れだから」と苦笑しますが、今後もみんなでシェアし続けていきたい味ですよね。

 

[問い合わせ]
八木昆布店
06-6941-3364

[選者プロフィール]
中井 操(なかいみさお)●宮内庁在職時代と秘書として活躍した経験から、日本が誇るたくさんの“いいもの”を知る。特に秘書時代には「手土産」を用意する機会も多く、常にネタを探していたことも。現在は育児をしながら執筆業やメディアへの企画提案などを行う。

鈴木泰之=写真 ぎぎまき=文

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