オーシャンズとレジャー 37.5歳から始める大人の趣味入門 Vol.59
2018.06.10
LIFE STYLE

我が子に、よき相棒を。親子ウクレレを堪能するための“アイテム選び”

O父CHANSとレジャー【ウクレレ編】 Vol.3
弾けば、一瞬で南国の雰囲気に。ソファに置いておくだけでも十分絵になる。そんな魅惑の楽器・ウクレレを親子で趣味にしてみるのって、きっと楽しい。でも、実際にウクレレを買うときは、どう選べばいいのだろう? よき“相棒”を見つけるコツを聞いた。

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親子でウクレレを始めるなら、アイテム選びにもこだわりたい。よき“相棒”の姿は、不思議と愛らしく見えるもの。選び抜かれた会心の1本は、きっと長い付き合いになるはずだ。

そんなウクレレ、どう選べばいい? 全国でウクレレのワークショップを開催し、スクール運営も手がけるシンガーソングライター・Lina Linaさんに、選び方とおすすめを聞いた。

子はソプラノ、親はコンサートorテナー

門外漢ならば、ウクレレ探しに楽器屋に足を運ぶと、まずはサイズの多さに戸惑うかもしれない。小振りなソプラノサイズから、コンサート(アルト)、テナー、バリトンと続き、ひと回りずつサイズは大きくなる。一体どれを選べば?

「お子さんにおすすめなのはソプラノサイズ。ボディが薄く、子供でも抱え込みやすいのが特徴です。ただ、小学生未満のお子さんは、それでも手に余るかもしれません。その場合、ソプラノサイズより一回り小さい『ベビーサイズ』または厚さをソプラノの約2分の1に抑えた『ウスレレ』を選びましょう」(Lina Linaさん、以下同)。

上はウスレレ、下はソプラノ。そのミニマムな見た目から、ウスレレやベビーサイズは母親にも人気だとか。

「パパはひと回り大きなコンサートか、その上のテナーサイズを。指の細い男性ならソプラノでも大丈夫ですが、大人の男性だと、弦を押さえようとして指同士が重なることも。サイズを上げることで、弦の音階を区切る金属部『フレット』の間隔もワイドになるので、太い指でも扱いやすいんです」。

左からウスレレ、ソプラノ、テナー、バリトン。サイズが大きいほど、指板(ネックの表側のこと)を仕切るフレットの間隔も広い。
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5000円〜10万円超えまでモデルはさまざ。3万円以上のモデルなら間違いない

価格帯もさまざまだ。それなりのウクレレを選ぼうとすると、下は5000円前後のエントリーモデルから、上は10万円越えの上級者モデルまで存在する。

「まずは気軽に始めたい人は、5000円から1万円のモデルを。せっかくだからいいものを選びたい人は、3万円以上のモデルなら間違いなしです」。

「Famous FS-8LN」4万4000円/キワヤ商会(www.kiwayasbest.com/

Lina Linaさんイチオシは、国内シェアNo.1のブランド「キワヤ商会」の「Famous(フェイマス)」シリーズ。1955年から半世紀以上にわたって愛されており、「Famousを買ってウクレレデビュー」は鉄板の流れだ。極薄ゆえの軽快な弾き心地と、ハワイアンコアの合板を使った華やかなルックスは秀逸。

こちらの「FS-8LN」はソプラノだが、同シリーズではコンサートサイズも展開されている。

「aNueNue aNN-BabyU」1万6900円/日本娯楽(www.nihongoraku.co.jp/

キッズ向けもさまざまだが、人気のウクレレ「U900」シリーズを推したい。キュートな見た目ながら、質の高い音色にはLina Linaさんも太鼓判を押す。上記はベビーサイズでキッズにはぴったりのサイズ感。

「aNueNue aNN-U900S」1万7900円/日本娯楽(www.nihongoraku.co.jp/

子供の心を掴むポップカラーなら、こちらのソプラノサイズのシリーズもいい。こうしたキュートなデザインから、男心をくすぐるシックなものまで揃っているのはウクレレの魅力だろう。

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感性のままに選ぶ。すると自然に、“相棒”と巡り会える

ちなみに、他に選び方のポイントは? そう聞くと、実に“らしい回答”が返ってきた。

「楽器屋さんを訪ねて、心惹かれたウクレレを選ぶのが一番です。結局は洋服と同じで、自分から手に取ったものしか使わなくなるんですよ。ただ、楽器屋さんに行くと『1を聞いたら10返ってくる』くらい詳しいスタッフがいるので(笑)、心強い反面、感性のままに選びづらい部分もあるかもしれません。自信を持って好きなものを選びましょう」。

予備知識は大事だが、ウクレレにはそれだけでは語れない魅力がある。肩の力を抜いて、自分の感性に耳を傾ければいい。自然と“相棒”は見つかるはずだ。

Lina Linaさんのスクールに通う神田さん親子のセッション風景。大事に使われているウクレレは、どこか生き生きとして見えた。

いつか2台目、3台目を入手したくなったら、ビルダー製のウクレレにステップアップするのもいい。ビルダーとは、ハンドメイドのウクレレを作る職人のことだ。音の質はひと味違うし、使い込むうちに故障しても臨機応変に修理してくれる。

「デザインをオーダーメイドできるのも魅力ですね。好きな木材を使ったり、ヘッドにイニシャルの刻印を入れたり。スクールに通うパパさんの中には、ビルダー製のウクレレを奥さんにプレゼントした人もいて。ヘッドに猫のアイコンを入れて、すごく喜ばれたみたいですよ」。


シェイカー、ピアニカ、そして……。ウクレレをより楽しくするアイテムたち

さらにLina Linaさんは、親子ウクレレをより楽しくするアイテムも教えてくれた。

「シェイカーなんていかがでしょうか。子供はウクレレを弾いて、パパはシェイカーを振る。ボディを叩いてリズムをとる打楽器でもあるウクレレは、同じようにリズムをとるシェイカーと相性ばっちりです」。

陽気なウクレレセッションが、ひときわ賑やかになりそうだ。選曲は、『幸せなら手を叩こう』のようなマーチ曲がハマる。

「トイピアノやピアニカもおすすめです。学校で子供がピアニカを習っていたら、課題曲を弾いてもらって、パパはウクレレを演奏する。新たなスタイルのセッションになります」。

楽器だけではない。最後に教えてくれたのは、意外ながらも納得の“アイテム”だ。

「美味しいコーヒーとお菓子、お気に入りのキュートな椅子。そこに澄んだ空気もあったら最高ですね。リラックスできる環境が、ウクレレをより楽しくしてくれるんです」。

気負わずに楽しめるのが、ウクレレの魅力。アイテム選びも肩の力を抜いて、気の向くままに決めればいい。その先には、お気に入りの相棒を手にしたウクレレライフがあるはずだ。

佐藤宇紘=取材・文
小島マサヒロ=撮影

# アイテム# ウクレレ# オーシャンズとレジャー
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