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2018.05.28

あそぶ

みんな手ぶらで盛り上がる! 家族&飲み会向けボードゲームアプリ



家族で一緒に温泉旅行に出かけたり、気のあう仲間たちと泊りがけでキャンプに行ったりする場合のスケジュール設計で、意外と見落としがちなのが、移動中や夕食後に生じる“空き時間”。こんなとき、あると重宝するのがトランプのようなカードゲームやボードゲームの類だが、道具を用意したり、カードやコマを並べたりする手間って、結構面倒なもの。また、持ち運びに便利なトランプだが、みんなですぐに遊べるゲームって、意外と少なかったりもする。

そこでチェックしておきたいのが、誰でも簡単に覚えられ、みんなでワイワイと楽しめるボードゲームのアプリ版だ。その場でダウンロードすれば、退屈な時間が楽しいプレイタイムになること間違いなし。旅行はもちろん、ちょっとした飲み会やパーティでも重宝する名作中の名作を厳選して紹介しよう。

 

スリリングなアナログゲームの決定版をリアルな3Dで再現


複数人数で遊べるのはもちろん「誰でも簡単にルールが覚えられる」、「年齢やスキルが勝敗を左右する条件になりにくい」、「プレイ時間が比較的短い」といったところが、パーティ向けボードゲームを選ぶ際のポイント。これらの条件をすべて満たしている代表作が、カフェやバー、スナックなどに置かれていることも多い、イギリス生まれの世界的定番ゲーム「ジェンガ」だ。

ブロックの数など、オリジナルに忠実な基本モードに加え、無限にブロックが増えていくカラフルな特別モードも用意されている。


「Tower Blocks 2」(Android)は非公式ながら、「ジェンガ」の世界を忠実に再現したゲームアプリ。英語表記のみとはいえ、ルールなどを参照しなくても、一度遊んだことがある人なら、すぐに楽しむことができるはずだ。特にプレイ人数が制限されているわけではないため、大人数で遊べる点もパーティ向け。家族だんらんから飲み会の罰ゲーム決めまで、さまざまな用途で活用できる、ある意味スマホに必須のゲームアプリといえるだろう。

 

学生時代の思い出も蘇る? 名作カードゲームのオンライン版


1980年代以降に学生時代を過ごした人にとっては、トランプ以上になじみ深いカードゲームとなっているかもしれない「UNO」。コンビニでも手に入る定番中の定番だが、子供の頃に遊び倒してしまったためか、大人になってからは、意外とプレイする機会が減ってしまったのでは? そこでオススメしたいのが「UNO & Friends」(AndroidiOS)。ひとりプレイはもちろん、オンライン経由で知人だけでなく、世界中のプレイヤーと対戦ができる公式アプリだ。

アプリならではの追加ルールがあるほか、課金によりカードのカスタマイズや勝負を有利に運ぶためのアイテムを購入可能。


基本的なルールは、誰もが知っているオリジナル版と同様だが、他のプレイヤーの手札を盗み見できるなど、「ブースト」と呼ばれる特殊機能が用意されている点がアプリ版ならではの特徴。子供時代を思い出しながら、基本ルールで仲間と愉しむのもよいが、密かにブーストを使い大人げない勝ち方に徹するのも、なかなか楽しそう。当時ハマった人なら、絶対楽しめるはずだ。

 

一瞬の判断力が勝負を左右する人気の新世代ボードゲーム


最近では、すっかり大人のホビーとして定着した感のあるボードゲーム。ルールが複雑でプレイ時間も長い、まさに大人向けの作品が話題の中心になりがちだが、探してみればいわゆる新作系のなかにも、ルールが簡単なパーティ向けの名作もたくさんリリースされている。ここで紹介する「おばけキャッチ」(AndroidiOS)も、そのひとつ。2011年のボードゲーム大賞(ドイツ)にノミネートされた、みんなでワイワイ盛り上がるのに最適なボードゲームのアプリ版だ。

シンプルなルールだが、実際にプレイしてみると、脳みそがどんどんクラクラすること請け合い。最大6人までのマルチプレイに対応している。


めくられたカードに描かれた絵を見て、ルールに従い「緑色のボトル」、「白色のオバケ」、「灰色のネズミ」、「青色の本」、「赤色の椅子」という5つのアイテムを素早くキャッチするのが、このゲームの目的。例えば「赤色の椅子と白色のネズミ」というように、色と種類がマッチしているアイテムがカードに描かれている場合は、そのまま「赤色の椅子」を取れば正解。一方、「青いオバケと灰色の椅子」というように、色と種類がアイテムとマッチしてない場合は、絵に含まれていない要素となる「緑色のボトル」が正解……って、文字にするとややこしいのだが、プレイしてみればすぐにルールが飲み込めるはず。大人と子供がまったく対等に勝負できるので、家族で遊ぶのにも最適だ。

 

エキゾチックな「トーカイドー」が舞台のオシャレすごろく


みんなで一緒に楽しむことができるボードゲームとして、日本人になじみ深い「すごろく」。人生ゲームを筆頭に、時代を超えて愛されるバリエーションが多数存在するなかで、異色の存在となるのがフランス生まれの「東海道(Tokaido)」(AndroidiOS)だ。

実際のボードゲームと同様の、お洒落なデザインが魅力。得点計算などを自動で行ってくれるのが、アプリ版のよいところかも。


名前の通り、江戸から京都まで続く「東海道」が舞台となっており、その道中でさまざまなお土産を買ったり、温泉や神社といった施設を訪れたりしながらポイントを稼いでいくのがゲームの目的。基本ルールはシンプルながら、キャラクターによって能力が異なるコマの選びかたや、進むマスの数をサイコロやルーレットを使わず自分で決められるなど、勝利のために考えるべき要素が多い点が特徴となっている。プレイ時間も30~40分と比較的長いため、じっくりと楽しみたい人にオススメ。子供と一緒に楽しむこともできるが、どちらかといえば大人同士で遊ぶのに向いているかもしれない。

 

今回紹介したのは、すべて実際に存在するボードゲームをアプリ化したもの。アプリで遊んで気に入ったら、実物を購入するのも楽しいはず。最近話題となっている「大人のボードゲーム」に興味がある人のための入門編としても好適なので、ぜひダウンロードして遊んでみてほしい。

石井盤郎=文

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