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2018.03.20

ライフ

パッキング下手の最終兵器!衣類量を1/2にする真空パック器「Piccola」

Good Life “Good Packing Guy” Vol.7
お気に入りのバッグを選んだはいいけど、“中身”はどうか。出張や旅行、通勤やおでかけまで、常につきまとうのがパッキングという作業。賢く効率的に荷物を詰めるテクニックを学べば、毎日がきっと楽しくなる。目指せ、Good Packing Guy!
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現地に移住している知人家族に会うため、香港へ出かけることになった。マカオ観光も兼ねて旅程は5日間ほど。まぁまぁの長旅である。そこで課題となるのが、持っていく荷物のパッキングだ。
1週間弱の滞在ともなれば、やはりかさ張るのは衣類だろう。ホテルのランドリーサービスを利用すれば同じ衣類の着回しもできるが、それでもある程度の枚数は用意しなければならない。さらに旅行に出かけた時期が3月初旬ということで、寒暖の加減も読みにくい。結果、どうしても荷物の大半が衣類、ということになってしまうのだ。
こんなとき、筆者のようにパッキング下手な人だと、無理くりにギュウギュウ衣類を押し込めてしまいがちなのだが、それだと詰め込みの効率が悪いばかりでなく、荷ほどきにも手間取ってしまうのが困りもの。何か良い知恵はないかと悩んでいた出発前に、タイミングよく発売されたのが、今回紹介したい携帯可能な真空パック器「Piccola(ピッコラ)」(7538円/ジェイワールド)なのである。
 

その大きさは片手に収まる程度。バッテリー駆動なので海外での使用も安心

男性にはあまり馴染みのない真空パック器だが、食材の保存や話題の真空調理で使われるツールとして、女性の間では比較的知名度のある存在とのこと。今回紹介するピッコラは、そんな真空パック器を大幅に小型化&バッテリー駆動対応させることにより、キッチン以外での利用を可能にした画期的な製品だという。

百聞は一見にしかず。香港のHMVで購入した『Mr.Booインベーダー作戦』(なぜか日本語盤)のシングルCDと比べれば、Piccolaのコンパクトさが理解できるはずだ。数値的には高さ85mm×直径52mmで本体重量は140g。ほぼ片手に収まるサイズである。
バッテリー駆動に対応しているのも、ピッコラの大きな特徴だ。充電はUSB経由で行えるので、電源アダプターを別途持ち歩く必要もないし、コンセントや電圧の規格が違う海外でも気軽に扱える。注意点を挙げるなら、リチウムイオン電池を内蔵しているため、飛行機に乗る際には規制上、機内持ち込みの必要があることくらいだろう。
今回の旅に同行した妻によれば、電動の真空パック器としては「驚くほど小さい」というピッコラ。それだけに「ちゃんと使えるのかしら?」という疑問も出た。確かに、バッテリー駆動ということもあり真空パック器には欠かせない“吸引力”が気になるところではある。はたして、その実力やいかに?
 

簡単操作で衣類を半分弱まで圧縮! バッテリー駆動ながら吸引力も十分

そしてピッコラとともに香港へ。今回の旅は節約も兼ね、最近流行の民泊を利用したのだが、

到着した宿(マンション)のエントランスが、いきなりディープすぎたほか、

スケジュールミスでマカオに2時間弱しか滞在できないことが発覚するなど、なかなかにズンドコ度の高い旅になったことは記事のテーマに関係ないので省略するとして、滞在最終日のパッキングでピッコラが、いかに活躍したかを紹介しよう。
ピッコラでのパッキングは、基本的に専用の保存袋を使用する。製品にはMサイズ(22×29cm)の保存袋が5枚付属しているが、追加で購入することも可能だ。ちなみにMサイズの保存袋は、パンツ、靴下が2枚ずつ入るくらいの容量になる。

詰め込む際に保存袋右上の吸入口(青丸のシール部)付近に物が詰まらないようにするのがポイントだ。

保存袋に衣類を詰めたら、チャックをしっかりと締める。付属している器具を使ったほうが簡単に密封できるが、手でもさほど苦労することなく密封できた。
真空パックの手順は、まったく簡単。ピッコロ本体下部の吸い込み口と保存袋の吸入口をあわせ、本体上部のスイッチを押すだけだ。

位置を合わせるのに少し慣れが必要ではあるが、感覚を掴めばすぐに吸引作業に進む。心配されていた吸引力は思った以上に強く、Mサイズの保存袋だと体感速度30秒くらいでしっかりと真空パックできた。

このように、真空パックしてしまえば容量が半分以下になるほか、四角い板状になるためスーツケースへのパッキングもかなり楽になる。

なんと、上着とズボンを除く夫婦2名の衣類5日分が、小型のスーツケース半分以下に収まってしまった。バッテリーの持ち時間は、説明書によれば満充電から100分の連続使用が可能とのこと。確かに、すべての作業を終えるまで一度も充電の必要は感じなかった。ちなみに、その後Lサイズ(22cm x 29cm)の保存袋も発売されたので、シワが気にならないものであればシャツ、セーターといった大きな衣類やバスタオルなども真空パックできそうだ。
 

お土産のパッキングにも重宝しそう。もちろん家庭でも活用できる

ここで強調しておきたいのが、ピッコロを使った旅行のパッキングは行きよりも帰りのほうが、メリットが大きかったということだ。洗濯していない衣類を真空パックすれば、コンパクトになるだけでなく、他の荷物との接触も気にする必要がなくなる。家に戻ってから、洗濯機に入れるまでの行程も、感覚的にグンと快適だった。
今回は比較的長めの旅行だったが、この点を考えれば、現地での洗濯を予定しない短期間の旅行や出張における衣類のパッキングでも、ピッコロは役立ってくれるに違いない(写真に撮ったパンツと靴下は洗濯済みですからね、念のため)。
そしてがさつな男性にとって、意外な活用法に見えたのが、妻が真空パックしていたこれ。

香港で購入した醤油を持ち帰る際、万が一の液漏れに備えたのだという。こうしてみると、お土産の類も真空パックしておくと安心なものが結構あるのかもしれない。国内旅行なら、生鮮食品の持ち帰りにも効果を発揮してくれそうだ。もちろん食材の保存ツールとして、家庭でも活用できるピッコロ。出張や旅行が多い人ならずとも、オススメしたいアイテムである。
ということで海外旅行に行った割にはビジュアルが寂しいので、最後に「これぞ香港!」という写真とともにお別れすることにしよう。

そう、香港の名所といえば、誰がなんといっても映画『香港国際警察(ポリスストーリー)』のラストシーンで、ジャッキー・チェンが“ポール滑り降り”の壮絶アクションを披露したデパート(現・永安廣場)ですよね!!! 死ぬまでに訪問できてよかったなぁ(号泣)。
石井丸博也=取材・文 
 


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