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こりゃ大人の知識!自宅でくつろぐ北欧ワード「ヒュッゲ」を学ぶ

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WEB特集「男の癒し方」
ひとりの男として、あるいは、夫として、父として、37.5歳の悩みと疲れは募っていくばかり。そう、男には男ならではのストレスがあるもんだ。ふだんは、スマートに生きてるつもりでも、俺たちだって癒されたい! 疲れて鈍くなっていく感覚を呼び覚まし、カラダもココロもすっきりさせる“俺たちの癒しレシピ”をご覧あれ。

春の訪れを感じる一方、まだまだ寒い日が続くこの季節。おのずと室内で過ごす時間も多くなるが、さらにリラックスできる工夫はないだろうか。そこでふと脳裏をよぎる(かもしれない?)のが、北欧の国々の暮らし。冬が長いだけに、巣ごもりライフを快適に変える知識が多くあるのでは?

そこで訪れたのが、北欧はデンマークを故郷とするインテリアブランド・ボーコンセプトのショップ。1952年に誕生し、使う人に寄り添ったハイクオリティなデザインを世界中で供給してきたブランドだ。きっと有意義なヒントを得られるハズ。ビジュアルマーチャンダイザーを務める太田有香さんによると、リラックスできる住空間を作るためには、「ヒュッゲ」なるキーワードがポイントになるとか。日本人には馴染みのない謎の言葉だが……。

太田有香さん。ヒュッゲについてわかりやすく教えてくれた

「実は、日本語への直訳は難しい言葉なんです。強いて言うなら、“居心地の良さ”。居心地のいいインテリア空間の中で、親しい友人や家族と些細な喜びを分かち合ったり、感謝したりするような心の状態を意味するんです」。

なるほど。たしかにリラックス空間は人と共有することで、さらに癒しが得られることも多い。家族との団らんにもさらなる深みが得られる予感! で、どのようにして構築するもの?

「リラックス空間を作る大前提は、理想のライフスタイル・自分らしさをどう反映させるか 。ソファをお探しなら、単に部屋のサイズに合わせて選ぶのではなく、『そのソファで何がしたいか、どんな風に過ごしたいか』を考えてみるんです。そうしてライフスタイルと紐付けて選ぶことで、自分に合うデザインやサイズがわかり、これまで以上の心地良さが得られるはずですよ」。

とはいえ、部屋の大きさや間取りの制限が多いのが日本の居住空間。数ある縛りのなかで、どうやってヒュッゲな空間を作るのだろうか。

ボーコンセプト青山本店のインテリアスタイリング。部屋の広さやテーマに合わせて提案される空間演出はとても参考になる

「例えば家族が集うリビングルームの中に、自分がホッとできる一角を作るだけで十分です。部屋の隅に肘掛けのついた椅子を置き、周囲にフロアランプや植物を並べ、好きな音楽を流し、サイドテーブルの上にお気に入りの本と美味しいコーヒーを用意すれば、自室や書斎がなくてもヒュッゲな時間と空間は生まれます」。

つまり、ヒュッゲのためにコーディネイトに頭を抱えるのは本末転倒ということ。既存の家具の色や素材の組み合わせが気になり、新しい家具に手が出せないケースもあるだろうが、心配は無用らしい。

「自分が好きであれば、色鮮やかで構わないですし、素材もバラバラでいいと思うんです。もちろんトレンドに左右される必要もありません。そのほうが自分らしさも演出できるし、人とは違うインテリアが生まれる楽しみもありますから。ただ強いて言うなら、ソファなど大きな家具はベーシックカラーを選ぶと、数年先まで飽きずに長く楽しめます。代わりにクッションや花瓶のような手軽に変えられるインテリアアクセサリーの素材・色をシーズンごとにアップデートすれば、お部屋全体の印象を新鮮に保てます」。

トレンドなどを意識しすぎて二の足を踏んでいる人には、とても心強いアドバイス! でもそうして作った住空間が、もしかしてイマイチ……なんて恐ろしさは、いまだ心にしこりのように残っている……。

自然光を取り入れながら、さまざまな色や素材を織り交ぜている

「インテリアに統一感がないなら、色彩豊かなアート作品などを壁に飾るといいかもしれません。そのアートに使われている色彩の中から好きな1~2色を選んで、同じ色のボウル、花瓶、クッション、ブランケット、ラグ……というように室内に点在させると、まとまりが生まれます。それと私たちがおすすめしたいのが、照明です。日本では全体を照らす照明が一般的ですが、デンマークではまず食事や読書をする場所へ機能照明、次に部屋の隅やアートなどを照らす雰囲気照明、と順に照明器具を配すことが多く、光が足りない場合にはキャンドルを置きます。部屋の陰影が出しにくい蛍光灯を使用する人はあまり見かけません。利便性よりも雰囲気を重視した灯りの採り方もヒュッゲのひとつ。ポイントは、ひとつの灯りで全体を照らそうとしないことですね」。

照明を軸に、さまざまな角度から“ヒュッゲ”を演出するリラックス空間

ヒュッゲとは、自分も周囲も心地いい、贅沢な空間作りだといえそうだ。そして北欧ならではのテクニックがあるほか、ちょっと失敗してもリカバリできるのが奥深いところ。たしかにトレンドや組み合わせばかりを意識しては、心地良いものにならないのはファッションと同様かもしれない。流行り廃りに左右されないわがままなモノ選びは、ある種オッサンの専売特許。あまり馴染みがないヒュッゲというキーワードだけど、これを機に試してみてはいかがだろうか?

【取材協力】
ボーコンセプト青山本店
住所:東京都港区南青山2-31-8 Daiwa南青山ビル
北欧デンマーク発祥のインテリアブランド。「Bo」はデンマーク語で「生活」を意味する。デンマーク発祥の“HYGGE(ヒュッゲ)”の価値観に基づいたソファ、コーヒーテーブル、壁面収納、伸張式ダイニングテーブル、ベッド、ラグ、ランプ、アクセサリーなどインテリア全般を取り扱う。部屋のサイズやライフスタイルに合わせた家具のカスタマイズが可能。
https://www.boconcept.com

取材・文=中澤範龍・石川優太(EditReal)

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