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2017.09.19

あそぶ

いざ、フィッシングデビュー。竿のこと、餌のこと…達人に学ぶ「基本のキ」

 

趣味で釣りでも始めよう、なんて思い立った初心者がまずはじめにやると良い釣りって、なんでしょうかね?
釣りに関する著書多数、スカパーなどで釣り番組の司会も務める“水遊びの達人”うぬまいちろう先生によれば、それは釣りの基本が学べ、かつ釣った魚が美味しく食べられマスの管理釣り場や、タイなどが釣れる海の釣り堀などでの釣りになるそうです。
ウエスタンハットがトレードマーク。釣りの話となると、ふだんの5割増しでテンションが上がるナイスガイ
「釣り堀、といっても例えば海水魚を対象とした施設は海を網で囲ったイケスタイプのものが多いもの。網の目よりも小さい生き物や海水は常にイケスの内と外を行き交っているから、人工的な施設でありながら切り取られた自然とも言えるわけ。その上、魚が餌に食いつく確率が高く、足場もよくて安全に釣りができるとなれば、釣りの基本を学ぶはじめの一歩としてうってつけ。ということで、ここでおおよそ全ての釣りに共通する基本と心得につて説明しましょう」

■講義1時限目:道具 〜なにより安全を確保すべし〜

リール(スピニングリール)のついた竿を持つ時の基本ポジション。中指と薬指、または薬指と小指の間にリールの脚をはさんで保持する
釣り堀であれば、貸し竿など道具の一式がレンタルで用意されています。初心者ならいきなり竿を買わず、その貸し竿で始めてみるのがいいでしょう。実は竿やリールよりも先に揃えて欲しいモノがあるんです。
・帽子
強い日差し、また時にコントロールを失って飛んでくる針や重りから、頭や顔を守ってくれる。つばの広いものの方がいい。
・サングラス
水面からの太陽光線の照り返し、また針や重りから目を守る役割がある。普通のサングラスよりも水面のギラつきを抑え、水中の様子が窺いやすくなる偏光レンズを使った釣り用のものがおすすめ。
・ライフジャケット
言ってみれば「着る浮き輪」。これが必要な釣り堀では貸し出している場合も多く、自前のものは必ず必要というわけではありません。しかし、普段はベルト状で水に落ちた時に自動膨張するタイプも売られています。動きも邪魔されないし、どんな釣りにも使えるからはじめに買っておくとよいかも。なによりスタイリッシュな釣りができます。
左の赤いベルト状のものが、自動展開するライフジャケット。右が備え付けでよくあるタイプ
もちろん、これらは釣り堀だけでなく自然の釣りでも必須。まず安全を確保しないと、いい釣りなんてできませんよ!

■講義2時限目:情報 〜現地に行く前から釣りは始まっている〜

カラッと晴れた(人にとって)気持ちの良い日が、魚にとっても良いとは限らない
釣りに行くとなれば、誰でも天気予報や気温ぐらいは確認するはず。その際、「どうせ行くなら晴れた日に」なんて初心者は思うかもしれないね。でも、実は晴天よりも曇りや多少の雨が降っているぐらいの天気の方が魚の警戒心が薄く、よく釣れたりするんです。
また魚の活性(食いつきやすさ)は潮の満ち引きに大きく影響されることも覚えておいて。ざっくり言うと、干潮から2時間前後、また満潮から2時間前後が最も活発に餌を食べるタイミング。「タイドグラフ」「潮汐表」でネット検索すればすぐに出てくるのでチェックしておくべし。
また、それだけでなくネットには、おおよそあらゆる釣り場の口コミ情報が上がっているからそれを利用しない手はないよ。釣り堀でも自然の釣りでも同じ。事前のリサーチが大事!


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