Camp Gear Note Vol.90
2021.05.02
LEISURE

BBQの鬼門! 上手な炭の火起こしと火加減の見極めを身に付ける

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「Camp Gear Note」とは……

前回お伝えしたBBQの準備と片付けのコツに続き、今回は失敗しがちな炭の火起こしと火加減の問題を解消してみよう。

心置きなく仲間とBBQを楽しめる日に備えて、まずは自宅でコッソリ練習あるのみ!

炭の火起こし問題は「縦」を意識してクリアする

BBQ最大の鬼門となる炭の火起こしについて考えてみよう。火起こし問題の解決法は、火が燃える原理を頭に入れることで見えてくる。

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着火剤を囲むように縦に積み上げるのが、スムーズな炭の火起こしのポイント。

① 火は上に燃え上がるので、着火剤はいちばん下に置く
② 燃え上がる炎を有効に使うために、炭は縦を意識して積む
③ 燃焼には空気が必要なので隙間を潰さない

空気の通り道になるよう、中を空洞にした円柱状に炭を組み、隙間から着火剤に火をつける。こうすると、炭が煙突のような役割を果たし、着火剤の炎が勢いよく燃える仕組みだ。

炭が真っ赤になるまで、崩したり、あおいだりする必要はない。ただ待つだけで、あとは勝手に火がついてくれる。

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細かい炭や不揃いの炭の火起こしには、チャコールスターターが効果的。

安価な炭の中には、積み重ねられない形の炭もある。その場合は、「チャコールスターター」と呼ばれる道具があると便利

使い方は中に炭を入れて、火をつけた着火剤の上に置くだけ。炎が筒の中を燃え上がり、簡単に炭に着火できる。

炭を筒状に組むのと同じ原理を利用した道具だ。火起こしがスムーズに済めば、時間と気持ちに余裕が生まれるので、積極的に取り入れてみよう。

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BBQグリルの幅を最大限活用する

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ゾーンによって火力を割り振ってみよう。焚き火台がある場合、新しい炭の火起こしはそちらに任せるのもあり。

グリル台は、横長で火床が引き出せるタイプが扱いやすい。火床に十分な広さがある場合は、ゾーンを区切って火力を変えてみよう。

上の写真の場合、真ん中がしっかり焼くための強火ゾーン、右が焼けた食材を逃して保温したり、じっくり焼くための弱火ゾーン、そして左が新しい炭を作るゾーンに分けている。

特に弱火ゾーンを作ることは非常に重要。火力が強いゾーンばかりだと、すぐに食材が焼け焦げて、とても慌ただしいBBQになってしまう。

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厚手のアルミホイルはホームセンターやネット通販で入手可能。

BBQには付きものの肉の油汚れは、片付けや掃除でいちばん厄介な問題だ。

しかし、あらかじめグリルの火床にアルミホイルを敷いておくと、油汚れがかなり軽減できる。食後はくるっと丸めてゴミとして処理だけだ。

一般的なアルミホイルでは炭の熱で穴が空いてしまうので、少し厚手のタイプを選ぶのがポイント。ほかの片付けにも言えることだが、使い始める前の準備次第であと片付けはぐんと楽になる。

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火加減を見極めて熾火を使いこなす

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炭や薪から炎や煙がモクモクと出ているうちはまだ早い。

火について、もうひとつの大きなポイントが火力の見極め。ちょうどいい火力がわからず、食材を真っ黒に焦がしてしまった経験は誰にでもあるだろう。

薪にしろ、炭にしろ、燃え始めは炎が立つ。この状態で食材を焼こうとすると、火力が強すぎてすぐに焦げてしまう。

一旦炎が落ち着いた「熾火(おきび)」と呼ばれる状態になるまで待ってから食材を焼き始めよう。

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熾火になるのを待つ間は、お湯を沸かしたり、惣菜を食べて待つと無駄がない。

見極めの基準としては、炭が赤や白く変色し、炎が上がらなくなって煙が落ち着いてきた頃。

炎が目に見えなくても、この状態になれば食材を焼くのに十分な温度になっている。

炭や薪を追加する場合は、グリルの端に火起こし用のゾーンを設けるか、面倒でも一旦網を外して熾火の状態になってから調理を再開すると失敗がない。

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次回は誰にでもすぐに作れて、それっぽく仕上がるおすすめBBQレシピを紹介する。お楽しみに!

「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。 上に戻る

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池田 圭=取材・文 矢島慎一=写真 尾上製作所=撮影協力

# BBQ# Camp Gear Note# キャンプ
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