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2021.11.22

あそぶ

プロ顔負け!水上剣星さんがキャンプでとことんこだわる、炭火焼き鳥の楽しみ方

筋金入りのキャンパーである俳優・水上剣星さんと1泊2日のキャンプ取材!
3人分のテント設営をわずか45分で完了させた水上さんは、瓶ビールを片手に楽しそうに言う。「そろそろ“焼いて”いきますか」。
 

百均のスプレーで日本酒を吹く焼き鳥マスターの手さばき

俳優 水上剣星●1984年、月島生まれの横浜育ち。15歳でモデルデビュー後、渡米。帰国後俳優としての活動を開始。キッズブランドのヒムハー、今秋ローンチしたクライマーズ クライマックスを手掛ける。2人の娘を持つ父親でもある。 www.himher-children.com
今日の夕食は焼き鳥だ。そう、七輪を楽しむキャンパーは結構多いと思う。炭火で焼けば何でもうまい。
だが剣星さんがアーミーバッグから取り出した七輪は、丸ではなく四角かった。円柱形ではなく横長の直方体だった。まんま焼き鳥の屋台やん。
焼き鳥、焼き魚に打ってつけの角型七輪。焼き網も付属する。この恐るべき使い込みを見れば、剣星さんがどれだけ愛用しているかわかるはず。「プロ向けに作られているものは、使い勝手が全然違いますね」。備長炭はいつも日本橋の炭屋さんで購入。買うときは5kg、10kgとまとめ買いするのだとか。
「ヤバいですよね(笑)。合羽橋の釜浅商店で買いました。このコンパクトな横幅が絶妙なんですよ」。
バーナーで十分に熾した備長炭を七輪に敷き詰めていく。串が焦げ付かないよう焼き台にごま油を薄く塗り付け、十分に熱する。焼く前直前、仕込んだ串にスプレーでプシュッと何かをひと吹き。
「日本酒です。これをやるとやらないとでは、ひと味違いますよ」。

炭火の強さを見ながら、ちょこちょこと串を入れ替えては裏返し、裏返しては入れ替える。まさに屋台のオヤジである。


正肉は塩で。ぼんじりには自家製のタレを、日本酒と同じ百均のスプレーでプシュッと。
「焼けましたよ。熱いうちに」。そのうまさを文字に書き起こすのは野暮というものだろう。
剣星さんの熟練の手さばきはもはや屋台のオヤジレベル。ああ、炭火で焼いた鶏肉の香ばしさ、ジューシーさといったら! 焼く、食う、飲むの無限ループでキャンプの夜は更けてゆく。
「昔からなぜか食べ物屋さんに憧れていました。だからキャンプで食事担当を買って出たのかも。こんなふうに焼き鳥屋にもなりますし、プレートを出してもんじゃ屋にもなります。
究極の“ごっこ”を楽しみたいから、その道具にはとことんこだわっちゃいますね」。


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