2021.04.04
LEISURE

千葉県某所。古民家リノベ、テントサウナ……センス良すぎなDIYキャンプ場を突撃ルポ

ちょっとした飲み会やパーティもままならない今。貸し切りや会員限定など、プライベートな空間で感染リスクを回避しながら、仲間と充実した時間が過ごせる場所が人気を集めている。

そんななか「DIY系YouTuberが作った古民家キャンプ場が最高なので行ってみませんか? 手作りテントサウナもありますよ」とのお誘いが。

情報量が多く混乱したが、とりあえず自分の好物が集まっているようなので行ってみることに。

都心から電車で千葉県外房エリアに向かうこと1時間半。目的地である古民家キャンプ場「モノグサ邸(仮)」の最寄駅に着くと、オーナーの野上さんが迎えてくれた。駅からモノグサ邸へは車で10分。市街地を抜けて、民家がポツポツと点在する以外は畑や田んぼが広がるのどかな風景のなかに、それは現れた。

モノグサ邸の夜の姿
おお!めちゃくちゃ広い!
モノグサ邸
デッキにはハンモックも!

控えめに言って、かなりオシャレ。

細かい作りや内装のセンスも、DIYとは思えないクオリティだ。

もともと内装業なり大工仕事なりをやられていた方なのだろうと思いきや、完全に素人なのだとか。購入した古民家のリノベーションに着手するとともにYouTubeチャンネル「モノグサ古民家DIY」を立ち上げたのが2020年5月。

そこから独学で木工や内装を学んだ野上さん。一体、どんな経歴の持ち主なんだろうか。

こちらが野上貴俊さん。

「ずっとラガーマンだったんですよ。高校時代は日本代表にも選ばれて、大学もスポーツ推薦で入って。就職はラグビーOBの紹介で大手の飲料系企業に入って、仕事とラグビーの日々を続けていたんですが、ラグビーを引退するタイミングで辞めたんです。 それから、妻の実家があるこの千葉の外房に越してきました。

退職後のことは完全にノープランだったんですが、ウェブ関係の仕事をしながらお金を貯めて、まずは家族で使える別荘でも欲しいなーなんて考えていたときに、知人からこの物件が二束三文で売りに出ていることを教えてもらって買ったんです。

とはいえ家族で使うには外装も内装もボロボロだったので、自分で直してみようと。

ついでに作業の様子を動画に撮ってYouTubeに上げてみようと思って、チャンネルを立ち上げました。それが去年のはじめごろですね。工具も材料もいちから集めて、作業の基本はそれこそYouTubeを見ながら覚えて(笑)。

仲間たちに手伝ってもらいながら、少しずつ施工を進めてきました。たまたま世の中がステイホームになっている期間と重なって、すぐに登録者数が増えて。いけるな、と(笑)」。

それがこちらのYouTube。動画のクオリティも素晴らしい。

大工仕事は幾度も失敗を繰り返しながら、少しずつ上達したという
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古民家改修だけに飽き足らず

なりゆき任せのたまたま、とでも言うように飄々と語る野上さんだが、やっていることはかなり戦略的だ。

古民家再生をドキュメンタリーとして発信して、今度は完成した古民家を宿泊施設として運営することを思いつく。それもただのリノベ古民家宿じゃなくて、グランピングやBBQ、そしてテントサウナもできるという、複合的でトレンドを押さえたものにした。

ノープランでスタートしたのは本当のことだが、それはきっと、チャンスやアイデアに合わせて柔軟に行動するための、野上さん流の「両手ぶらり」戦法なんじゃないかと思う。

調理は室内のキッチンで。調理器具や基本的な調味料は揃っていて、電子レンジもある。キャンプ用の調理機材を持たない初心者にはありがたい設備だ
最近完成したというピザ窯も自由に使える

テントサウナも「人気だしあったほうが良さそうだと思って」というユルい動機とは裏腹に、amazonで買えるストーブやテントを試行錯誤しながら組み合わせて本格的なテントサウナを低予算で組み立てた。

古民家の内装もしかり、自前で低予算でも、チープさは絶対に出さないところがニクい。

ちなみに「テントサウナDIY」の動画がこちら。

薪をくべて30分ほど。テント内が十分な温度になったら準備OK。温度は60度前後と少々低めだが、ロウリュで蒸気を満たせば問題なし。

自分で薪をくべて、サウナストーンにアロマ水をかけてと、なんだか焚き火とサウナを同時にやっているみたいだ。

しっかり汗をかいたらドラム缶の水風呂へ。そして庭で休憩。焚き火の香りと広い空、のどかな田園風景と里山。十分すぎるチル空間だ。

巷のテントサウナは数時間利用してウン万円、なんてプランもざらだが、ここは時間無制限。料金も滞在費に含まれている。気兼ねなく寛げるのがとにかくありがたい。

庭石で休憩するもよし、焚き火スペースのチェアーでじっくりととのうもよし

その名の通り、古民家とキャンプ、両方の楽しさが味わえるモノグサ邸(仮)。まだ正式オープンには至っていないので、住所は非公開。予約フォームもまだないとのことだが、直接連絡をくれた人には可能な範囲で案内をしていきたいとのこと。料金は1日5万円〜で、定員は10名となっている。

週末、仲間と充実した時間を過ごすのに最適な大人のプライベートキャンプスペースを、ぜひチェックしてみてほしい。

モノグサ邸
https://cocamp.co.jp/

三木邦洋=取材・文

# DIY# キャンプ場# モノグサ邸
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