Running Up-date Vol.49
2020.12.05
LEISURE

アスリートフードマイスターならではの、体に良いランニングギア選び

エイドキッチン

「Running Up-Date」とは……

ヘルシーでしっかり美味しい惣菜の数々で、逗子の人々の空腹を満たしている「エイドキッチン」。シェフの郡山総平さんはサーファーでありランナーでもあり、今から約10年前にトレイルランにハマり、走ることをライフスタイルに取り入れた。

店名が「エイドキッチン」なのもランナーだからだ。

トレイルランをしているランナーは総じてギアへのこだわりが強いもの。ランニング10年選手が使っているギア、気になります!

素材で選ぶとアークテリクスになる

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手持ちのウェア&ギアはダークトーンが基本で、そこに「クリーンな白を挿すのが気分です」。

カナダのアウトドアメーカー、アークテリクスのウェアを愛用している郡山さん。

「アークテリクス、好きですね。クライミングや雪山で使えるウェアを揃えているブランドなので、耐久性の高いモノ作りをしているんですよ。使っているマテリアルが高品質。それと、ロゴがシンプルで主張していないアイテムが好みなんです。

極論を言えばロゴなんてなくてもいい(笑)。アークテリクスもあの始祖鳥ロゴのみで、ブランド名などがプリントされていないアイテムを選んでいます」。

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冬場はソリウムシリーズが定番だ。ロングパンツは前側が風を通しにくいウインドストッパー生地になっており、汗冷えしにくい。

テーパードしたシルエットなので足さばきもよく、裾部分はジッパーで広げられるのでストレスなく着脱できる。

「インセンドフーディも素材感が非常に良くって、アウトドアウェアっぽくないこのホワイトが気に入っています。ジーンズにも合う色味なので、夏場は冷房の効いた室内で羽織るために普段から重宝しています」。

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現在は生産が終了している「ソリウム ジャケット/ベスト」は、背中側の腰部分にサイクルジャージーのようなポケットが備わっているのがお気に入りのポイント。
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ウェア選びにおいても“サステイナブル”を気にしていきたい

写真にはほとんど写っていないが、インに着ていたのは最近着用し始めたブリングのTシャツ。

回収・再資源化、再製品化までをまるっと手掛けている再生ポリエステルのカットソーで注目を集めているブランドだ。

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「惣菜屋、弁当屋として、これからは今以上にSDGsに意識を向けて、達成していかなきゃいけないと考えています。

販売する者の責任といいますか、少なからず使い捨て容器を出してしまっている後ろめたさもあって、次に何をしていくべきか、思いを巡らせるところです。

そんなこともあって、自分の着るものだって考えていかないとな、と。そんなときにこのブリングのことを知りました」。

それまでもリサイクルポリエステルのウェアはいろいろと試していたというが……。

「これはコットンライクで、肌触りが抜群にいいんですよ。そのうえでポリエステルならではの速乾性もちゃんとあって、寒い時期のランのベースレイヤーとして普通に使えます。夏もこれ1枚で着てますよ」。

「走るときの心拍数は体感で何となくわかるので」と、普段の気分転換のランでは時計も着けず気ままに走っているが、そんなときサラッと羽織るのにちょうどいい。

ちなみに時計をしないで走っていると、30分ばかり走ってこようかなと玄関を出て、ちゃんと30分ほどで戻ってこれるように感覚が研ぎ澄まされてくるのだそう。

そして環境問題に関する意識のほかにもうひとつ、ギア選びに関して40歳をこえてからアップデートさせたことがある。

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プラチナなどの鉱物を練り込んだ繊維を用い、休息・睡眠時専用ウェアをうたっているベネクス。

「走ったあとの疲労回復が遅くなったことを実感していまして、トレーニングの質も大事だけど、それと同時にリカバリーの質も考えるようになりました。

走っている時間より、走っていない時間のほうが長いですからね。トレーニングのためのギアよりもむしろ、リカバリーに使うギアやウェアを気にするようになりました。

ベネクスも、実際にホントに効いているかはイマイチわかってないんですけど、最近の愛用アイテムです。着るサプリメントですね」。

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サーファーならではのニッチなこだわり

シューズ選びに関してはどうだろうか。

「ウェアと同じでダークトーン、ロゴの主張が控えめなものを選んでいます。普段も履けますからね。今日履いているオンのクラウドエックスも、走るときというよりはむしろ通勤時などによく履いています」。

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左のアルトラ「ワン」と、真ん中のオン「クラウドエックス」はロードランニングシューズ。右のアルトラ「ローンピーク」がトレイル用だ。

「オンはソールが硬くって、高反発なところが特徴ですよね。シュータン部分が薄く、そのフィット感が好みです。

ソールが薄いナチュラルラン系モデルが好きな人って一定数いると思うんですけど、自分の場合はソールの厚みうんぬんより、アッパー側が薄いかどうかがキモなんです。そもそも真冬以外はサンダルが多いんですよ。

足の甲の上に何かがのっかっているのが気になってしまって、本当ならソックスもはきたくないくらい。仕事中ははきますけど(笑)」。

もしかすると、裸足でボードに乗るサーファーならではのフィーリングかもしれない。

「でも、裸足の下には板があるじゃないですか。だからソールの厚みは気にならないというか、足の下に何かあるのは落ち着くんです。

厚底のホカ オネオネも履きますし。アッパーに関してはベアフット感覚のものがいいですね。アルトラを愛用しているのもアッパーの薄さがしっくりくるからです」。

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「ウーフォスのサンダルもリカバリー用です。サンダルだから甲がオープンになるのと、ソール部分が気持ち良い低反発素材で、足裏を酷使したあとに履くと全然違うんですよ。特にレース後に履くとすごくラク。過去に足底筋膜炎を経験したことがあるので、この良さをなおさら実感しています」。

身につけて気持ちの良いもの、心地良いものを選ぶ。10年選手ともなれば、ランニングとの向き合い方も、ギア選びも、より本質的なところにフォーカスされていくのかもしれない。

そういえば僕らの体だって食べたもの(だけ)で作られている。素材が大事なのは人間も一緒(のはず)。

郡山さんがエイドキッチンで作る惣菜もきっと、間違いのないものなのだろう。

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RUNNER’S FILE 23
氏名:郡山総平 
年齢:43歳(1977年生まれ)
仕事:エイドキッチン オーナーシェフ/アスリートフードマイスター
走る頻度:週2回、1〜1.5時間
記録:フルマラソン3時間17分、100マイルレース完走など

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「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る

礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真

# Running Up-Date# エイドキッチン# トレイルランニング# ランニング# 郡山総平
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