自転車ライフ 2.0 Vol.9
2020.10.02
LEISURE

業界人がこぞって訪れる自転車店「ミンナノ」で愛車をカスタムしてみた!

長年使用した自転車をリペア&ニューカスタムしたい! そんな思いを胸に専門店「ミンナノ」を訪れたのは、シーイーのプレス・末次 亘さんだ。

出迎えたのはオーナーの中津川吾郎さん。末次さんの愛車は、果たしてどんな変貌を遂げるのか!

友人から約5年前に譲り受けたという三連勝のピストバイク。

[BEFORE]友人から約5年前に譲り受けたという三連勝のピストバイク。通勤からオフの日まで毎日のように乗っているが、長年の使用で各パーツの接続箇所には少し腐食が見受けられ、全体的に汚れが目立つ状態だ。

また前輪ブレーキの音鳴りがひどく、走行時のストレスに……。車体のリペアをしてもらいつつ、この機会よりいっそう乗りやすくなるようにマイナーチェンジを希望した。

末次 オーナーの吾郎さんとはかれこれ10年来の友人で、いつも情報共有をしに店へ足を運ばせてもらっています。

この企画のオファーをもらった際、自転車に疎い僕が相談できる相手は“みんなの駆け込み寺”こと吾郎さんしかいないな、と。店も長く続けていて経験も豊富で、尊敬でき、僕が信頼を置いている人なので、今回のカスタムは丸投げで吾郎さんにすべてをおまかせします!

「かなり使い込まれていますね」。

中津川 末次さんは派手なものより機能性や機能美を重視する人。譲ってくれた友人が組まれたデザインも尊重したいので、劇的な変化を加えず、玄人好みのカスタムをしていきたいと思います。

全体的に汚れやサビも多いので、カスタムしながらオーバーホールもしようと思います。

ではまず、自転車の要となるヘッドセットの交換から。これはアメリカのブランド、クリスキング。自転車を買い替えてもこのヘッドセットだけは使い回すほどクオリティに定評があります。

ステータス面でも自転車乗りから一目置かれる存在で、周囲に「アイツわかってるな」と思われるようなブランドですよ。

末次 これって廃番なんですよね。もとのヘッドセットと同じ色のシルバーというチョイスも最高です。

ヘッドセットはフレームとフロントフォークをつなぎ、乗り心地の安定性を高め、ハンドル操作を円滑にする役目を担う、まさに縁の下の力持ち。中津川さんは、根強いファンを持つクリスキングをチョイスした。
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続々と進化していく自転車

中津川 次にハンドルです。現状付いているものは2005年頃のピストバイクブーム時に流行った短めのハンドルですが、現在では長めがトレンド。

サンフランシスコを拠点に活動する「マッシュ」という自転車集団がいるのですが、彼らはいわば自転車界のトレンドセッター的な存在。約3年前に彼らが長めのハンドルを使い始めて以降、この流れが続いています。

また、本来ピストはブレーキを付けない想定で作られていますが、短いハンドルにブレーキを無理やり後付けすると、ブレーキワイヤーの配線がいびつになって格好悪いんです。

その2点を加味したうえで選んだのは、手前方向に弓状の形をしたバックスイープと呼ばれるデザイン。お洒落だと思います。

末次 洋服などのトレンドは仕事柄自然に耳にしますけど、自転車の情報はきちんとアンテナ張らないと難しいので、たまに専門店に行って話を聞かないと、ですね。

今っぽさが感じられ、街乗りにも適した長めのハンドルにカスタム。楽に体勢をキープでき、ハンドリングも容易に。併せてブレーキ部分も調整し、気になる音鳴りもなくなった。グリップはオーリーの黒をチョイス。路面からの振動を防ぐ大きなパッドのデザインが特徴だ。

中津川 最後はサドル。末次さんが持っているシートポストに合うのはこの2種類かな。

英国の老舗ブルックス、もしくはこちらもサドルでは定番のブランド、セライタリア。後者は’80年代のデザインを復刻したもので、当時物のボックスデザインはポストモダンな雰囲気もあります。

末次 どちらも甲乙つけがたい……。

中津川 でも長く乗ることを考えるとブルックスのほうが良さそうですね。レザーなので乗るほど体に馴染んでいき、経年変化も楽しめますよ。

使い古されたレーシング用サドルから、イギリスの老舗メーカー、ブルックスのレザーサドルに新調。表面はハリと光沢があり、高級感も抜群だ。サドル後部にはブランドロゴのプレートが入り、後ろ姿も抜かりない。

末次 エイジング、いいですね。ちなみに僕みたいにふらっと来店して、漠然と相談しながらのオーダーって可能なんですか? 詳しくないと足を踏み入れてはいけないんじゃないか、と二の足を踏んでる人がいそうな気がして。

中津川 いえいえ、そんなことはないですよ。何を買うか決めずに来店される方から、強いこだわりのある方まで、できる限り相談に乗るようにしています。

自転車に乗る頻度や距離、重視する性能、カラーリングなどお客さんの好みは千差万別ですが、何げない会話やその人の服装など、ライフスタイルを考慮しつつ二人三脚で理想の一台を作っていくんです。完成車を見て喜ぶお客さんの姿を見ると僕もうれしいですね。

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ついに完成!

今回購入を決めたカスタム商品は、ハンドルバー、ヘッドセット、ハンドルグリップ、サドル、ブレーキワイヤー一式の計5点。

[AFTER]サドルが自分の体に馴染んでいくのが楽しみ!
今回購入を決めたカスタム商品は、ハンドルバー、ヘッドセット、ハンドルグリップ、サドル、ブレーキワイヤー一式の計5点。それに1万円の作業工賃を含め、総額5万2600円のカスタムとなった。

「クリスキングが目に入るたびに気分がアガる!」。

末次さんの感想
よく目に入るパーツが変わり、新鮮な気持ちでペダルを踏み込めますね。丁寧で綿密な調整もあって、見た目からは想像もつかない快適な乗り心地になりました。これからもっとカスタムしていきたいです。

カスタムをお願いしたのはこの人
シーイー プレス

末次 亘さん Age 35
中津川さんとは10年来の友人で、普段は共通の趣味であるファッションや音楽の話をすることが多いそう。愛車はフリーギアへの変更とライトの外付け以外に手を加えておらず、専門店でのカスタムは今回が初めて。
カスタムを担当したのはこの人
ミンナノ オーナー

中津川吾郎さん Age 43
「期待に応えられるようなカスタムを提案します!」。

 

今回行ったお店

ミンナノ

ミンナノ
住所:東京都世田谷区北沢 1-31-3-102
電話番号:03-5465-2242
営業:11:00〜20:00 水曜、第2第4火曜定休
https://min-nano.net

 

佐藤康気、比嘉研一郎、鳥居健次郎、恩田拓治、中野 理、川西章紀、船生 光=写真 池田 健=編集 今野 壘、野村優歩、大関祐詞、菊地 亮、池田桃子=文

# カスタム# ミンナノ# 自転車
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