「39歳、ワーケーション実践ルポ」とは……前回の
牧場でのテレワークに続いて、今回は「リゾナーレトマム」での「バケーション」についてもご紹介。
なんと言っても人気のアクティビティは「雲海テラス」でしょう。「雲海テラス」とは、気象条件が揃ったときに流れ込むダイナミックな雲海を間近で鑑賞できる展望施設。
冬はスキー場として賑わう一方、「雲海テラス」は2006年にオープンし、2018年には累計来場者数100万人を突破。トマムの夏の風物詩として人気を集めており、今回僕も雲海が見られるのを楽しみにしていました。
ただし、自然現象なので雲海は毎日出るわけではありません。聞けばその発生確率はシーズンを通して40%ほど。そこは運次第なので、祈るような気持ちで朝4時に起床し、ゴンドラ乗り場を目指しました。
徐々にゴンドラが登っていくと周辺が雲に囲まれ……そこを抜けた瞬間、息を飲む絶景が!
今シーズンいちばんの雲海を引き当てる
心が震えるとは、こういうことを言うのでしょう! まるで雲の上に降り立ったかのごとく、視界一面に広がる白い雲。山頂駅を出て、足は自然と鑑賞スポットへ向かって走り出していました。
風に吹かれて波のように押し寄せる様子は、まさに字のごとく「雲の海」。神秘的な自然現象を目の当たりにして、眠気は完全に吹っ飛びました。早起きしてトライする価値は絶対にある、特別な体験。
スタッフの方が言うには「今年いちばんの雲海です」とのこと。2020年の運を使ってしまった感はありますが、悔いはありません。
雲海テラスで眺められる雲海は、大きく3種類。
北海道東部が高気圧に覆われ、夜から朝にかけて東寄りの弱い風が吹き込むという、絶妙な気象条件が揃ったときにだけ見ることができる「太平洋産雲海」。盆地状の地形の底にたまるかたちで発生し、ホテルのタワーの高層階が突き出す姿が印象的な「トマム産雲海」。天気が悪い日、トマム山にまとわりつくように層雲が発生し、雲の上にも雲ができる「悪天候型雲海」。
3つのうち、この日見られたのはいちばんダイナミックな「太平洋産雲海」で、その発生確率はさらに珍しく15%ほど。聞けば聞くほど、雲海との出会いは一期一会であり、運次第なことを理解しました。
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