Camp Gear Note Vol.58
2020.09.06
LEISURE

間違いだらけかも。クーラーボックスの性能を100%使い切る11の工夫

クーラーボックス

「Camp Gear Note」とは……

太陽の降り注ぐビーチ。仲間が集まる湖畔のキャンプ場。快適なアウトドアが楽しめるこの時季に、クーラーボックスは必要不可欠なギアだ。

たとえ超高性能なものを持っていても、使い方を間違えていては宝の持ち腐れ。そこで、今回はクーラーボックスの持つポテンシャルを100%発揮するために覚えておきたい、11のTIPSをお伝えしよう。

TIPS1:ハードタイプか、それともソフトタイプか

クーラーボックス
選ぶポイントは保冷力の差ではないので、お間違いなく。

クーラーボックスは大別して2種類に分けられる。

まず、硬いシェルに覆われていて、手入れが楽で積載時に重ねやすく、重たい中身を入れるのに向くハードタイプ。比較的軽量で持ち運びやすく、使用後は畳んでコンパクトに収納できるソフトタイプの2つだ。

「ハードタイプの方が保冷力が高い」と思い込んでいる方も多いかもしれないが、それは間違い。保冷力は断熱材の厚みと種類に左右されるので、ソフトタイプでも高い保冷力を誇るモデルはある。

使用用途や自宅の保管場所を考慮して、どちらを選ぶか決めたい。

 

TIPS2:大き過ぎないサイズの2個持ちがおすすめ

クーラーボックス
サイズに大小をつければ、使用後に大きい方に小さい方を収納することも可能。

続いて大きさ選びの目安について。

近年は大型のモデルが流行っているが、大型のクーラーを冷やすには当然大量の氷が必要となる。無駄に大き過ぎるものを持つ必要はないだろう。

だいたい2〜4人で1泊キャンプをする場合、30〜50Lほどのサイズがあれば十分。使い勝手や収納を考えると、2つのクーラーを足して必要な容量になるよう、大き過ぎないタイプの2個持ちを推奨したい。

 

TIPS3:まずはクーラーボックス自体を冷やすべし

クーラーボックス
出発前夜に氷を入れて置いておくと、翌朝の出発時にちょうどいい塩梅に。

これは案外怠りがちなのだが、中身を詰める前にクーラーボックス自体を冷やしてやると効率がグッと高まる。

真夏に車に乗り込んだ状況を想像してみてほしい。密閉空間の中は想像以上に温められているもの。クーラーを全開にしても、快適な温度に冷えるまでにはそれなりに時間がかかってしまう。

クーラーボックスも同じことで、食材を詰め込む前にクーラーで内部を冷やすような作業が大切なのだ。

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TIPS4:できるだけ中身も冷やす。凍らせる

クーラーボックス
ボトル系の飲み物は膨張して溢れないよう、少し飲んでから凍らせよう。

クーラーボックス自体を冷やしたら、続いて氷とともに中身を詰める。当然、その中身自体もしっかりと冷えていたほうが、冷却効果は長持ちする。

内部の空間を有効活用するためにも、凍らせることができるものは冷凍し、食材自体にも保冷剤の役割を兼ねさせよう。

ご存知の通り、缶や炭酸飲料は冷凍に向かない。そのほか、水分を多く含む野菜や豆腐、コンニャク、ジャガイモなども解凍したときに食感が悪くなるので冷凍はNG。

 

TIPS5:クーラーだけでなく、保冷剤にもこだわる

クーラーボックス
自宅で作る氷とは、保冷効果の持ちが圧倒的に違う。

クーラー同様、ひと口に保冷剤といっても種類はピンキリだ。せっかく良いクーラーボックスを選んだら、保冷剤も良いものを選ぼう。

写真のような長く効果が保てるものは、冷凍にかかる時間も長いものが多い。ただし、このような道具を使い慣れてくると、直前に慌てて準備するクセが抜けるはずだ。

日常の買い物に使うのにも便利なので、いくつか持っておいて損はないだろう。

 

TIPS6:用途に応じて2種類の氷を使い分ける

クーラーボックス
ブロックタイプ(左の板氷タイプ)を売っているお店は少ないので、近所のコンビニなど扱いがあるお店を事前にチェックしておきたい。

氷は自宅で製氷するよりも、市販の純氷が圧倒的に長持ちする。クラッシュアイスとブロックアイスとでは役割が違うので、2つをミックスして使うといいだろう。

クラッシュアイスは全体を急速に冷やしたいときに便利。現場では飲み物の氷としても使い回せる。

ブロックアイスは保冷効果が圧倒的に長い。クーラーに1つずつ、入れておけば安心だ。

 

TIPS7:保冷剤はいちばん上に載せるべし

クーラーボックス
食材を潰さないように、いちばん上に1枚入れよう。

冷たい空気は比重が高いので、上から下に向かって動く。保冷剤や氷の量が限られるときは、上に載せることで全体を効率良く冷やすことができることを覚えておこう。

また、柔らかい果物や生肉などに直接保冷剤が触れると食材を傷めてしまうこともある。クッションのように、飲み物などを間に挟んであげよう。

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TIPS8:地面への直置きと日向を避けること

クーラーボックス
座るためのものとは別に、ベンチやコットを用意しておくとなにかと便利。

天気の良い日の日向や地面は想像以上に暑くなる。保冷剤のしっかり入ったクーラーボックスでも、その影響は小さくない。

日陰を選び、コットなどに置いて地面から離してあげるのが正解だ。

 

TIPS9:食材用と飲み物用を別々に分ける意味

クーラーボックス
大きいサイズにまとめて入れるよりも、使いたいものがひと目でわかることもポイント。

どれだけ性能の高いクーラーを使っていても、蓋を何度も開け閉めしてしまうと、せっかく冷やした空気が逃げてしまう。保冷効果を長持ちさせるには、いかに開閉回数を減らせるかも大切だ。

そこで、食材用と飲み物用とでクーラーボックスを分けて2個持ちするといい。必要なものがひと目でわかるので、蓋の開け閉めを最小限に留められる。

 

TIPS10:溜まった水は捨てずにキープする

クーラーボックス
水の中に氷が残っているうちは、捨てずにキープしよう。

使っているうちに、氷が溶けてクーラーボックスの底に水が溜まってくる。この水をすぐに捨ててしまう人もいるが、ちょっと待った。水は捨てずにキープするのが正解。

氷が残っているうちは、底にある水の温度は限りなく0℃に近く、保冷を助けてくれる。中に氷が残っているか、なくなったかを、水を抜く判断の目安にしよう。

 

TIPS11:エコバッグ代わりとして日常の買い物にも活用しよう

クーラーボックス
小さめサイズのソフトタイプなら買い物にもぴったり。保冷剤も入れて持っていこう。

ビニールバッグが有料化されてから、エコバッグを活用する人が増えた。小さめのソフトクーラーなら、エコバッグ代わりに買い物に使うのにもぴったり。保冷剤を1個入れておけば完璧だ。

普段から使い慣れておくと、いざキャンプに行ったときにもスムーズに扱うことができるはず。ほかのキャンプ道具と併せて、日常生活でもクーラーボックスを積極的に活用しよう。

クーラーボックス

[問い合わせ]
ビッグウイング
06-6167-3005
www.bigwing.co.jp

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池田 圭=取材・文 宇佐美博之=写真

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