アウトドアマンの間では、クーラーボックスといえば、「ハード」一択というのが今までの常識だった。
頑丈でクルマへの積載がしやすく、何よりも驚異的な保冷力を誇る。「最大10日間氷が溶けない」と謳う超ハイスペックなハードクーラーボックスが昨今の主流だったが、1泊2日程度のキャンプではそこまでのスペックは必要なく、最近ではソフトタイプのモデルに注目が集まっている。
ソフトクーラーと聞くと、保冷力が弱く氷がすぐ溶ける、というイメージを持っているかもしれないが、断熱材や各種素材の進化に伴って保冷力は飛躍的にアップ。最大48時間の保冷力を持続するモデルも登場し、もはやこれまでのソフトクーラーのイメージは払拭されつつある。
また、ハードクーラーよりも軽く、ハンドルやストラップが付属するモデルが多いので持ち運びが楽。腰に爆弾を抱える人もちらほら見受けられる、我々世代にとっては、こちらのほうがベターなのは想像に難くない。
使い勝手は総じてソフトクーラーのほうが良く、耐水性に優れたインナーや防水ジッパーなどを採用したモデルが多いので、氷をそのまま入れても水漏れの心配はなし。底面や表面には耐久性に優れた素材を使っているため、型崩れしにくく、積載も安定する。
キャンプだけに限らず、海や子供のスポーツ行事など、シーンを問わずに気軽に持ち運べるソフトクーラーこそ、レジャーに欠かせない賢いギアなのだ。
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