Running Up-date Vol.26
2020.06.13
LEISURE

「シューズとショーツは機能も重視」。走り続けるデザイナーのランニングギア選び

武田裕二郎

「Running Up-Date」とは……

ファッションデザイナーの武田裕二郎さんはラン歴2年ちょい。「個人でコツコツと積み上げていくところ」が腑に落ちて、今やすっかりランニングにハマっている。

「すぐには結果が見えないデザインの仕事にも今まで以上に粘り強く、タフに取り組めるようになりました。そのおかげで、最終的なアウトプットへの納得度は間違いなく高まっています」。

もはや走ることはデザイナーとして欠かせないルーティン。それに加えて、自身が走るようになってからは今まで手に取ることのなかったタイプのウェアやギアにも興味の対象が広がっている。

 

好きなブランドはナイキ。シューズとショーツは機能面も重視

武田裕二郎
トップス、ショーツ、シューズとナイキで揃えている。

「テンションを高めるためにもスタイリングは大事だと思っています。ファッション的な目線のコーディネイトにすることが多いですね。でも、シューズとショーツは機能面も重視して選ぶようにしています」。

お気に入りのシューズのひとつが初代「ズームフライ」。数年前に登場し、今や世界を席捲するカーボン入り厚底シューズのエントリーグレードだ。

「ゆっくり走る日はナイキのリアクトフォーム搭載のモデルを履きますが、普段はこっち。前回もお話ししましたが、少し速めの快調なペースで汗をかくのが好きなので、自分の走りにはフィットしていると思います。海外のECサイトから購入しました」。

武田裕二郎
「ズームフライ」はトリプルブラックカラー、つまり“オールブラック”のタイプ。ソックスは自身のブランド・ミスターエブリデイズの「エブリデイズソックス」。 2000円/アトリエアッシュ 03-5468-3111

「ナイキのショーツはスマートフォンと、プラスアルファで何かちょっとモノを入れられる収納があるのが良いですね。バッグ類はなるべく身につけたくないんです。ほかの機能面はあまり細かいところまでは気にしません。コンプレッションタイツはちょっと体が重たいなという日や、肌寒いときに穿きます」。

武田裕二郎

トップスもナイキ。シンプルながらカッティングやパターンでスタイリッシュに見える、モノトーンのコーディネートだ。

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たまにはヴィンテージのランニングウェアもミックス!

「走るようになってから、古着屋さんで昔のスポーツウェアにも目が向くようになりました。今日の着こなしには古着をミックスさせていませんが、古いもののデザインの良さと新しいものの機能の良さを楽しみながら、両方をミックスさせたコーディネイトにすることもあります」。

武田裕二郎
デザイナーらしく収集癖のある武田さん。こちらはコレクションの一部であるアーカイブのナイキ。

「1980~90年代のナイキのハーフジップジャケットは、カラーリングが面白いなと思って見つけるたびに買っていたら、カラーバリエーションが揃いました(笑)。この頃のデザインやカラーはシュプリームなどのブランドがネタにしていたりしますよね。アーカイブのスポーツウェアは自分にとってもデザインのインスピレーションソースになっていて、パターンの取り方を参考にすることもあります」。

自身のブランドではド直球のスポーツアイテムを作ることはほとんどないが、街着のアウターなどにスポーティなパターンを取り入れたりしている。

武田裕二郎
ミスターエブリデイズの「ミスターエブリデイズショーツ」1万8000円/アトリエアッシュ 03-5468-3111

「アクティビティ然としたウェアといえば、定番として作っているショーツがランニングにも使えるアイテムです。毎季ちょっとずつアップデートを重ねているナイロンショーツで、自分自身、走るときによく穿きますし、とくに海外旅行で便利なんですよ。街着としても、ビーチサイドでも、走るときにもOKなので」。

武田裕二郎
ミスターエブリデイズのスケートライン、その名も「SK8ライン」のソックスもスポーティだ。底面がパイル地でクッション性があり、リブ編みでストリート・スポーツを意識したデザイン。各1600円/アトリエアッシュ 03-5468-3111
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走るデザイナーならではの小物選び

「ランニングするときは必ずキャップを被ります。これもナイキが大半。街では被らないんですけど、ランニング用のファッションアイテムというか、デザイン面で惹かれたものをコレクションしています」。

武田裕二郎
シュプリームやアリクス、ア コールド ウォールといったデザイナーコラボのナイキも多数所有。
武田裕二郎
このキャップもナイキ。サングラスはアイヴォル。イヤフォンはボーズ。

「アトリエのそばにアイヴォルのショップがあるんですよね。もともとアイヴァン7285のサングラスが好きだったこともあって、そのアイヴァンがスポーツサングラスを手掛けるというときに、共通の友人に紹介してもらってオープニングにお邪魔したのがきっかけです。このデザインでもスポーツ用に設計されているので、フィット感の良さには信頼がおけます。走っていても全然ズレません」。

ボーズのイヤフォンにとくにこだわりはないと言うが、音楽も趣味のひとつなので重低音に定評のあるボーズをセレクトしている。

「適度に気分が高まる4つ打ち系の音楽を聴くことが多いです。速く走りたいなというときは疾走感のあるビートの曲を流します」。

腕元にはアップルウォッチが相棒だ。

武田裕二郎

「走るようになってからは普段からこの時計をするようになりました。アプリはナイキ ラン クラブを利用しています。やっぱり視認性が抜群なところが良いですよね。iPhoneと連携させやすいですし、電子マネーにも対応しているので、スマートフォンを持たず走るときも、アップルウォッチは必ず着用します。走るときはなるべく余計な重さを省きたいですから」。

走ることに目覚めてからは、コーディネイトを大事にしつつ、ランニングギアという目線でファッションを楽しむ。そんな新たな世界が広がった武田さん。意識的にせよ無意識にせよ、それが自身のモノ作りにも反映されているのが面白い。デザイナーとランニングって、案外いい組み合わせなのかも!

RUNNER’S FILE 11
氏名:武田裕二郎
年齢:39歳(1981年生まれ)
仕事:キート、ミスターエブリデイズ ディレクター
走る頻度:週1〜2日、10km程度
記録:ハーフマラソン1時間46分(2019世田谷246ハーフ)

 

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「Running Up-Date」とは……
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る

礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真

# Running Up-Date# キート# ミスターエブリデイズ# ランニング# 武田裕二郎
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