2020.02.29
LEISURE

ランニングにハマった理由は「大好きな山遊びを満喫するため」

連載「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。
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松尾忠尚

ジャーナル スタンダードでディレクターを務める松尾さんは、肩書きを聞いてご想像の通り、多忙を極める。ブランド全般の指針を判断しながら、ときにはバイイングの仕事で世界各地を飛び回ることも。そんな彼の趣味は、トレッキングからキャンプ、スノーボードまでの山遊び全般。1年を通して山に親しむ本格派だ。

それが仕事に繋がることもあり、例えばコアな山道具&キャンプ好きにはお馴染み、スノーピーク アパレル×ジャーナル スタンダード レリュームのアイテム群は、スノーピークの担当者と松尾さんが山友達、つまりキャンプで同じ炎を囲む仲だからこそ生まれたアイテムだ。

松尾忠尚

そんな松尾さんは一風変わったランナーといえるかもしれない。なぜなら、マラソン大会などへの参加はなく「趣味の山を楽しむための、体力づくり」で走っているからだ。

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基本は「山ヤ」。ゆえに、すべてのランは山のため

「自然の中に身を置くのが好きで、しょっちゅうキャンプに行っていました。そのライフスタイルにちょっとした変化を余儀なくされたのは、5年ほど前のこと。長女の学校で土曜授業が始まって、なかなか家族揃ってキャンプに行くのが難しくなってきたんですよね。そこで、日帰りで自然を満喫するためにトレッキングを始めました。最初は筑波山や奥多摩といった手軽なところをよく登りましたね」。

松尾忠尚

今では日本百名山などの本格的な山登りも行っている。一方、気軽に行ける里山でも変わらず遊んでいるという。その理由は「日帰りでできるから」だ。

「ここにも家族構成の変化が影響していて、第2子が産まれてからはトレッキングなどの山遊び全般に使える時間が以前より限られてきてしまって。それこそ泊まりがけで山に行くのは難しいんです。八ヶ岳やアルプスといった、通常は泊まりがけで行くようなダイナミックなルートで遊ぶためには、山での移動スピードをあげて所要時間を短縮するしかないな、と」。

そこでトレーニングがてら走るようになった、というわけだ。

松尾忠尚

「そんな経緯で走りはじめたので、トレイルランニングにも興味があって、走るときのアイテムはトレイルランニングギアが中心です。“山ヤ”ですから」。

さらにはファストパッキングと呼ばれる、比較的軽量な装備を用い、トレイルランと登山の中間のようなスピードで行う快速登山も行っている。装備の重さは安全面に直結するといわれているので、重さを削る分、ハイカーには相応の体力が求められる。

「だから、ランニングでの体力づくりは山遊びを満喫するための手段なんです。今は週に3回ほどは走っているでしょうか。職場から自宅まで帰宅ランをすることもあります。いざ走り始めてみたらけっこう面白くって、ランニング自体も好きですね。好きなタイミングで、シューズさえあればできるのもいい」。

松尾忠尚

それこそ帰宅時に家まで走るように、特別な道具がなくても場所を選らばずにできるのがランニング。水泳や自転車では難しい。それが多忙な松尾さんのスタイルにハマった。

「お気に入りのランニングコースは世田谷の砧公園です。都心の住宅街のなかの公園ながら、芝生や緑が多く、ゆるやかなアップダウンのあるクロスカントリー的なコースが取れるんです。朝の7時台に走ることが多いでしょうか。自然を感じながら走れるのでリフレッシュできるし、頭もリセットできますよ」。

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ファッションだけじゃない「ギア」の本質を知れる

ジャーナル スタンダードのディレクターという立場においても意外なメリットがあった。

「ジャーナル スタンダードはご存知のようにファッションに軸足を置いたセレクトショップですが、モノの成り立ちや使い方を理解していないと取り扱えないシューズブランドやウェアブランドを展開できるようになりました。実際にアクティビティとして楽しんでいれば、ギア色が強いメーカーの本質的なことも理解していることに繋がるのではないでしょうか。メーカー担当者の方からも、その点を信頼して取引していただいている気がします。移り気があるのがファッション業界ですから」。

月間走行距離やタイムとは無縁の、山ヤとしてのランニングライフ。だからマラソン大会などには興味はないが「2020年はトレイルランの大会や、オリエンテーリングの要素があるOMM(イギリスで開催される世界最古の山岳レース)等には参加してみたいかな」とも語っている。

では、山ヤとして松尾さんが選んだランニングウェアはどのようなものだろうか。後編に続く。

松尾忠尚

RUNNER’S FILE 06
氏名:松尾忠尚
年齢:45歳(1975年生まれ)
仕事:ジャーナルスタンダード メンズディレクター
走る頻度:週2~3日、1時間程度
記録:レースへの参加はなし

礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真

# Running Up-Date# ジャーナルスタンダード# トレイルランニング# ランニング# 松尾忠尚
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