みんなの“欲しいモノ”を徹底特集! 「2020年、これ始めます」カタログ Vol.31
2020.02.14
LEISURE

上村真俊さんがセレクト。部屋に飾れるアートなレコード傑作選【後編】

前編に引き続き、アートワークとしてのレコードの価値を熟知する選曲家・上村真俊さんにセレクトしていただいた、自宅に飾れる、飾りたくなる名盤をレビュー付きで紹介する。

キュレーターはこの人! 上村真俊さん(44歳)
代官山のレコードショップ、ボンジュールレコードの創設から昨年まで、20年以上にわたりディレクションとバイイングを行ってきた選曲家。マドンナやケイト・モスといったセレブリティの来日イベントのDJなども多数担当し、現在は盟友、アンドリュー・リチャードソンが手掛けるポルノカルチャー誌&ファッションブランド「リチャードソン・マガジン」の日本でのブランディングを取り仕切っている。

 

『HIROSHI FUJIWARA in DUB CONFERENCE』
藤原ヒロシ

『HIROSHI FUJIWARA in DUB CONFERENCE』 藤原ヒロシ

「こちらの発売は1995年と、もう25年も前のものになりますが、当時からアートワークでバスキアをフィーチャーしていたりと、藤原ヒロシさんらしいさすがの着眼点ですよね。音もクラシックで普遍的。楽曲もジャケットも、サンプリングのセンスが光っています。今でも聴けるし、古く見えない1枚だと思います」。

 

『MUSIK』
WILLIAM EGGLESTON

『MUSIK』 WILLIAM EGGLESTON

「ニューカラーの先駆、写真家ウィリアム・エグルストンはピアノが好きで、本作は数十年間録り溜めてきたシンセサイザーのインプロビゼーション音源を収録しています。記録メディアがフロッピーディスクだったりするところに時代を感じます(笑)。カバーはアレック・ソスが撮影したエグルストン本人です」。

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『71ST & EXCHANGE USED TO BE』
THEO PARRISH

『71ST & EXCHANGE USED TO BE』 THEO PARRISH

「英国発のパレス スケートボードとUKのレーベル、ザ・トリロジー・テープス、デトロイトのDJ、セオ・パリッシュという意外なビッグネームの組み合わせで、ストリート界隈でもかなり話題になった1枚。ディープでダーク、いかにも全盛期のセオらしい渋めのトラックが、往年のファンにも刺さる内容になっています」。

 

『what it isnt』
guerrero y gonzales

『what it isnt』 guerrero y gonzales

「レジェンドスケーター2人が、2001年に一緒にこんな音源をつくっていた、というのがまず面白いですよね。マーク・ゴンザレスがポエトリーリーディングをし、トミー・ゲレロがトラックを担当してギターも弾いています。内容もそうですし、ジャケットのアートワークにもお互いのカラーが出ているのが印象的です」。

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『2016 / 1986 EP』
WOLFGANG TILLMANS

『2016 / 1986 EP』 WOLFGANG TILLMANS

「現代アートシーンを代表するドイツの写真家で、彼は10代の頃にニューウェーブバンドをやっていた音楽好き。これは2016年には自身名義で発売した12インチレコードです。A面の2曲はドイツらしいインダストリアルなテクノで、B面はローファイでニューウェーブ感たっぷりな自身の1986年の過去音源です」。

 

『purple』
Whirlwind Heat

『purple』 Whirlwind Heat

「ザ・ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトに発掘されたオルタナ系のロックバンド。カバーはスーザン・エルドリッジというモデルで、当時のテリー・リチャードソンのガールフレンドでした。レコードに付録で付いているポスターがテリー節全開なんですが、それは買った人だけのお楽しみです(笑)」。

 

『KIDS』
V.A.

『KIDS』 V.A.

「今また1周して人気のある、ラリー・クラークによる代表的映画のサウンドトラックです。12インチにこのデザインの収まりがすごく良いですよね。クロエ・セヴィニーやハーモニー・コリンのスターダムもここから始まった気がします。ビデオとDVDの過渡期には、映画もサントラもかなりレアなものでした」。

 

高橋絵里奈=写真 今野 壘=編集・文

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