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2020.02.13

あそぶ

200軒以上の宿を巡った温泉好き美女に聞いた「マイベスト・オブ・露付き」

厳“泉”露付き●冬といえば温泉。寄る年波には勝てず、冷えに敏感になってきたらなおのこと。気になるのは、プライベート感満載な露天風呂付きの温泉宿=“露付き”である。オーシャンズが厳“泉”した露付きをFor 湯〜♨
泊まりたい露付き宿として、絶景目線も選んだしポカポカ系のサ付き(=サウナ付き)でも、ドキドキ系のサ付き(=サプライズ付き)でも選んだし、さすがにもうないんじゃない? と思ったら、まだまだありました。どの枠にも収まらないスゴイ宿。
一休.comが運営するWebマガジン「一休コンシェルジュ」で事業部長を務める石川愛里さんに連れて行ってもらう、架空の温泉旅行。短期連載のラストは、これまで200軒以上の宿を巡ってきた彼女に、実際に取材してきたなかでの「マイベスト・オブ・露付き」を教えてもらいます!
この人に聞きました! 
石川愛里さん●「一休コンシェルジュ」メディア事業部長。一休.comサイト内のWebマガジン「一休コンシェルジュ」で、編集者として日々旅にまつわる素敵な情報を発信する。年間50軒以上の旅館やホテルを巡りながら、自ら取材・執筆も行う。好きな言葉は「非日常」。

 

「日本一美味い米が食える宿」
〜里山十帖(新潟)〜

「日本一美味い米が食える宿」 〜里山十帖(新潟)〜
「旅行の楽しみといえば、『食』ですよね。もちろん食事が人気の宿は各地にありますが、こちらは『日本一美味い』と言われるお米が食べられる宿なんです!」。
日本人のDNAが反応しているのか、昔はそうでもなかった人も年々お米が好きになってくる。白米を「うんま!」と言って食べる瞬間がこれほど幸せだったとは。そんなハッピーアワーを露付きの部屋で堪能できるのが、新潟・南魚沼の大沢地区にある「里山十帖」である。
「雑誌『自遊人』の編集長・岩佐十良さんという方が手掛けた宿で、観光産業の発展に貢献しているとして『ジャパン・ツーリズム・アワード』でも表彰された有名なところです。宿としても、温泉も、もちろん素晴らしいんですが、特に注目していただきたいのが、食事です」。
魚沼ならではの食材が堪能できる食事も魅力のひとつ。
そう言って石川さんが見せてくれた写真がコレ。センターポジションのごはんを中心に、色とりどりな面々が脇を固める。
「メニューをプロデュースされているのは、ミシュラン三つ星を持つ京都の和食店で修行した北崎 裕さんと、アーユルヴェーダを極めた桑木野恵子さん。和をベースにさまざまな調理法で作り上げていく食事は、どれも滋味溢れるものばかりですよ」。
“大地の恵みを感じていただくこと”がコンセプトのため、食材のほとんどが魚沼産。肝心のごはんも、日本一の米どころである地元の米をていねいに土鍋で炊き上げる。
「土鍋で炊いたごはんを、おひつで蒸して、それぞれのテーブルに供される。ふわふわでモチモチのごはんは噛めば噛むほど旨味が出てきて、本当に美味しい。おこげまで残さず食べたくなります!」。
湯処「天の川」から一望できる山々のパノラマビュー。/里山十帖
湯処「天の川」から一望できる山々のパノラマビュー。
日本一のごはんを食べて腹がいっぱいになったらどうするか。もちろん温泉だ!
「客室にあるのは薄茶色の湯の花がフワフワ浮かぶ露天風呂。ひとりで心地よい小さめサイズで、食後のお風呂に最高です。また、大浴場『湯処“天の川”』の露天風呂からは、期待を裏切らない大絶景が楽しめますよ」。
巻機山をはじめ、上信越の山々が広がる里山の借景は感動的だ。
「秋の初冠雪から残雪が残る春までの景観は、息を呑むほど美しいんです。さまざまなメディアでも絶景露天風呂として取り上げられているんですよ」。
リビングにはハンス・J・ウェグナーのデイベッド。テラスにはパントンチェアが置かれている。
そんな時間を過ごす部屋は、実用とデザインのバランスを鑑みてつくられている。ミッドセンチュリーの名作家具も多用され、どこか北欧チックな雰囲気だ。
プライベートデスクにはイームズの「アルミナムチェア」。わかってらっしゃる。
ごはんに温泉、露天風呂と、ニッポンのいいところを満喫しながらも、和尽くしにならないところが現代人思い。このバランスこそ、癒やしのポイントとなっているのだろう。
里山十帖
住所:新潟県南魚沼市大沢1209-6
電話番号:025-783-6777
露付き宿泊料:4万7147円〜 ※2名1泊2食付
予約はコチラ


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