みんなの“欲しいモノ”を徹底特集! 「2020年、これ始めます」カタログ Vol.37
2020.02.11
LEISURE

スノーサーフィンはスノボと何が違う? その魅力を改めて聞いてきた

何だか最近よく耳にするスノーサーフィン。言葉から想像するに、「雪山をサーフィンのように滑走する」のだろうけれど、スノーボードといったい何が違うのか? また、その魅力は何なのか?

そこで、その道のプロにスノーサーフィンついていろいろ聞いてきた。シーズン真っただ中だから、始めるなら今が絶好のチャンス。

 

スノーサーフィンを始めるなら
まずは「ゲンテンスティック」を知ろう

近年、世界中で注目を集めている「スノーサーフィン」というムーブメント。それはサーフィンから派生して生まれたスノーボード本来のルーツを現代に蘇らせた復興活動でもある。

その活動の中心にいる人物が玉井太朗氏。北海道ニセコでスノーボードブランド「ゲンテンスティック」を展開する彼は、日本スノーボードの草創期からシーンの中心にいたスノーボーダーであり、かつサーファー。つまりスノーボードの歴史を知り、2つの感性を持つからこそ、「ゲンテンスティック」からはサーフィンのように雪上を滑走できるデザインが生まれ、サーファーたちを魅了するのだ。

「ゲンテンスティック」のスノーボード
左から11万2000円、14万5000円、8万8000円/すべて2ドアーズ 03-3705-7578

「ゲンテンスティック」のスノーボード
滑る山の地形や雪質という状況や、目指す滑走スタイルによってスノーボードのデザインは変わる。だから、ゲンテンスティックには数多のモデルが存在する。ここに紹介するのはスノーサーフィン入門者でも楽しめる3本。

[左]オールラウンド向けのバラクーダのハイパフォーマンス版。細身の幅と軽さが特徴。滑りが楽に感じられる。

[中]あらゆる雪質でスムーズに滑走できる「T.T」モデル。ゲンテンのフラッグシップであり、憧れの1枚。

[右]某ブランドのサーフボードからヒントを得て命名された「マウンテンレーサー」。全長が短く取り回しがしやすい。

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スノーサーフィンの魅力って何ですか?

教えてくれたのはこの人!
2ドアーズ 代表 入江修司さん
東京・自由が丘にあるスノー&サーフギアの名店。そのオーナーである入江さんがプッシュするのが、先に紹介したゲンテンスティックの板だ。ほかにも店内にはウェアからゴーグル、ブーツが店内いっぱいに所狭しと並ぶ。

ロブ・マチャドのような世界的なトップサーファーも近年ハマっている“スノーサーフィン”。端的に「その魅力は?」と問うと、東京・自由が丘でサーフィンとスノーボードのギアを扱うショップ「2ドアーズ」を営む入江修司さんは「3D地形へのアプローチ」と答えた。

「そもそも“スノーサーフィン”もスノーボードです。スラロームやハーフパイプといったカテゴリーのひとつと言えばわかりやすいかもしれません。ではその特徴はと言えば、斜面を立体的に見る視点にあります。視点獲得のカギは、リフトを降りて見下ろした斜面を平面ではなく、立体的に捉えること。平面に見るとパラレルターンをしていく滑りになりますが、コースの両脇にある雪壁なども含めて立体的に捉えられると滑りは変わります。

その滑り方は、ボトムターンから波の斜面を駆け上がり、トップターン、オフザリップを行うサーフィンに似ています。この3D的滑走スタイルを称してスノーサーフィン。ただ、スノーボードがこの世に生まれた当初もスノーサーフィンと呼ばれていたんですよね。それ自体、新しいものではないんです」。

いわば本来のルーツを取り戻した滑走スタイルがスノーサーフィン。本来のルーツとは「雪上でサーフィンをしたい」という思いであり、その思いを抱いたサーファー、デミトリヤ・ミロビッチが、1970年代に手掛けた世界初のスノーボードブランド「ウインタースティック」にある。

「3D地形へアプローチできるギアの存在も重要です。当時の『ウインタースティック』はとんがりノーズで、前足あたりにボリュームを持たせ、テールはピンテールか、ふたつに割れたダブルピンテールが主流。すべては深雪を浮遊しながらサーフしていくためでした。

その形をひとつのヒントに、3Dアプローチ可能なギアを蘇らせたのが『ゲンテンスティック』を主宰する玉井太朗氏です。現代スノーサーフィンの世界的なパイオニアですね」。

’80年代に入るとスノーボードがブームとなり、大量生産の必要性からスキー板の製造技術が導入された。そうして生まれたのがノーズとテールがラウンドしているスケートボード形状のもの。しかしそれはサーフィン的な動きができない形だった。

一方の玉井氏はサーファーでもあり、スノーボードの現役選手時代からスノーサーフィン的デザインを考察していた。そうして生まれたのが「ゲンテンスティック」。およそ20年近く前のことである。デザインの特徴としては、深雪で浮きやすい形状であり、そのため壁面へのアプローチがしやすい。

「スノーサーフィンの人気とともに、フィールドも充実してきています。これまでゲレンデには圧雪したフラットなバーンが多かったものの、近年は非圧雪エリアや人工的に3D地形のコースを作るスキー場が生まれています。丸沼高原や天神平(群馬)、下倉(岩手)、八方尾根(長野)などはその筆頭。ゲレンデ内で安全にスノーサーフィンが楽しめるんです。ビギナーの方にもおすすめです」。

今や世界中のサーファーがこぞって始めているというスノーサーフィン。ギアもフィールドも進化の一途にあってハードルが低くなっているから、この冬こそは雪山を目指したいものである。

 

2ドアーズ

2ドアーズ
住所:東京都世田谷区奥沢6-19-18 ユタカフォレスト自由が丘2
電話番号:03-5705-7578
営業:12:00〜20:00

 

高橋絵里奈=写真(取材) 鈴木泰之=写真(静物) 小山内 隆=文

# 2ドアーズ# ゲンテンスティック# スノーサーフィン
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