2020.01.25
LEISURE

走り続けて15年超。ファッション業界の先輩ランナーに“10年選手ギア”を聞いてみた

連載「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。
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   田村貴之

前回お伝えした通り、ファッション業界の中でもいち早くランニングを始め、かれこれ15年以上も走り続けてるという田村さん。仕事柄もあって、そのランニングコーディネートもスタイリッシュにアップデートされている。

気になって話を聞いてみると、実は10年選手で使い続けているアイテムも少なくないという。それがまた、こなれていて格好いい。真似できるところを探してみよう。

 

走るときでもやっぱり“パタ”が好き

田村さんの10年選手ギアで多いブランドがパタゴニアだ。アウトドアブランドのものなので、そもそもタフにできているのと、カジュアルな普段着として兼用できるところがいい。いやむしろ、普段着をランニング用に兼用させている感じだ。事実、タンクトップやロンTなどベーシックなものはパタゴニアのアイテムが多い。

田村貴之
取材時のコーディネイトでは、「ダックビル・キャップ」と「リバーショーツ」、それから重ね着したシンプルなタイツがパタゴニアのアイテム。いずれも定番としてリリースされている。

「まんまランニング!というアイテムよりも、カジュアルなウェアが好きだから、普段着でもひいきにしているブランドのものを着て走ることが多いです。だから必然的にアウトドアブランドのウェアが多くなりますね。パタゴニアもそうですし、あとはザ・ノース・フェイス、グレゴリーなんかもそう」。

走るときのお供はグレゴリーのウエストパック。こちらも愛用歴は長く、もともとは普段使いしていたものが少々くたびれてきたため、「お下がり感覚」でランニング用にしている。必要最低限の機能性と収納力しかないが、普段のランニングではボディバッグ感覚で斜めかけに、レースのときは補給食などを入れて腰に着けて使用するという。

田村貴之
グレゴリーの定番ウエストパック「テールメイト」。以前のバージョンのものを愛用。

もっとも、とくに古いアイテムにのみこだわっているわけではない。あくまでカジュアルなテイストが好みというだけなのだ。例えばウインドブレーカーは日本のストリート系アパレルブランドのもの。

田村貴之
ヴォート メイク ニュー クローズのトラックジャケット。

「このウインドブレーカーはヴォート メイク ニュー クローズで1年前の秋冬シーズンに購入したもの。1970年代スポーツブランドのトラックジャケットのようなテイストがいいですよね」。

ヴォート メイク ニュー クローズは、1990年代の原宿で圧倒的な発信力を誇った伝説的アメカジショップ、プロペラでスタッフをしていた2名がデザインを担当している。だから同時代からの人気アイテムであるパタゴニアやグレゴリーに違和感なく馴染むのも、当然といえば当然なのだ。

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気負わずに走るなら、いつものカジュアルアイテムで十分

ファッション誌などのスナップで、よくニューバランスを履いて誌面に登場していたこともある田村さん。それらを通じて田村さんのことをご存じの方は、“田村さん=ニューバランス”というイメージがあるかもしれない。

「自分が実際に走り始めるようになって、ニューバランスの履き心地の良さを心底実感しました。たとえば街履きしていたM1700というモデルのお古をランニング用におろしたりしたのですが、とにかくクッション性が良くて気持ちいいんです。足型も合うんでしょうね。ガチでレースを走るときはニューバランスのパフォーマンスモデルを履きますよ」。

そして、最近新しくシューズクローゼットに仲間入りしたのがアンブロのスニーカーだ。

田村貴之
サッカースパイクのスタッド部分をソールのデザインに落とし込んだ「バンピー」シリーズの最新モデル。天然皮革とメッシュを組み合わせたシックなワントーンデザインだ。「バンピーエックスネオ」1万4000円/アンブロ(デサントジャパン 0120-46-0310)

「アンブロといえばサッカーに強いイギリスのスポーツブランドというイメージですよね。でも最近はこういったランニングシューズも出しているんです。いわゆるダッドスニーカーがブームになったときに仕事上でもつながりがあって、こういうモデルも作っていることを知って。ニューバランスもそうですが、ボリューム感のあるスニーカーをついつい手に取ってしまうんです。見た目通りクッション性が効いていて、履き心地抜群ですよ。足にも合うので、普段の着こなしにも取り入れています」。

最後に手元へと目を移すと、そこにはGショックが。これも実に田村さんらしい。

田村貴之

「気持ちよく走るのが第一なので、とりあえず時間がわかればいいんですよね。これはGショック好きのあいだでは映画『スピード』に登場したことから“スピードモデル”と呼ばれている角形の5600タイプで、中でもアメリカのNY限定でリリースされたモデルです。オールブラックのフェイスにゴールドの金具を組み合わせたデザインに一目惚れして、どうしても欲しくなり、以前にフリーバイヤーをしていたころにNYまで行って100個買い付けしてきた思い出があります」。

もちろんレースにも出るけれど、それ以上にただシンプルに走ることが好き。だから身に着けるギアも普段の好みと同じもの。ギア選びにもいっさい気負いがないことが、もしかしたら長く走り続ける秘訣となっているのかもしれない。自然体なのに雰囲気バツグンの田村センパイを見ていると、「いつか自分もこういうランナーになりたい!」と思わせてくれるのだ。

RUNNER`S FILE 03
氏名:田村貴之
年齢:47歳(1972年生まれ)
仕事:T-PLANNNING代表。ファッション関係のPR業務が中心
走る頻度:週1日、1時間程度
記録:フルマラソン4:28(2007ホノルルマラソン)

礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真

# Running Up-Date# パタゴニア# ランニング# 田村貴之
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