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2020.01.11

あそぶ

今年、きっとその名を何度も耳にする。BMXライダー中村輪夢の2020

FUN! the TOKYO 2020
いよいよ今年開催される東京オリンピック・パラリンピック。何かと “遊びざかり”な37.5歳は、 この一大イベントを思い切り楽しむべき。 競技を観るのもするのも、主な拠点となる東京を遊ぶのも、 存分に。2020年の東京を……Let’s have FUN!

いよいよ、TOKYO2020の幕が開ける。メモリアルな自国開催のオリンピック、その大きな見所のひとつが、今回から加わった幾つかの正式種目。なかでもBMXフリースタイル・パークは、男心をくすぐるクールさと観衆を沸かせるダイナミックさに富んでいる。
先ごろ、オーシャンズがヴァンズとともに開催したBMXの親子体験イベントにインストラクターのひとりとして参加してくれたのが、代表の最有力選手として日本を背負って立つ中村輪夢さん。2020の話題をさらうであろう気鋭のトップアスリートに、話を聞いた。
中村輪夢(なかむらりむ)●2002年生まれ、京都出身。BMXライダーで、ショップも経営する父のもと、2歳からBMXに乗り始める。その後5歳で大会に初出場し、主要な大会のキッズクラスを小学生でほぼ制覇し、中学校に進学後にプロとなる。国内外の大会で優勝をさらい、2019年にはミネアポリスにて開催されたX Gamesにて日本人で初めて表彰台へ。国内BMXシーンの若きスーパースター。
 

日本のオリンピックに出られる機会を絶対モノにしたい

ーーBMXの親子体験イベントを終えたばかりですが、中村さんもかなり小さい頃からBMXを始められたと伺っていますが?
中村輪夢(以下中村) そうですね、僕がBMXを始めたのは2歳からで、正直自分でもほとんど覚えていません(笑)。今日も、少し経験のある子からBMXに乗るのが初めてという子までいろいろいましたけど、まずはみんな楽しそうだったのがいちばん良かったなと思っています。
−−午後と午前、それぞれ2時間ずつでしたが、みなさん時間以上に充実していたみたいですね。
中村 最初は乗るだけでもフラフラだったのに、最後には坂を下れてる、みたいな。たった2時間くらいでもそうやって変わるのを見て、子供の成長ってすごいなと思いました。僕自身は何て言うか、「懐かしいな」みたいな感覚です。

−−先ほど、BMXを始めた頃はよく覚えてないとおっしゃってましたが、名前の由来を知ったときのことは覚えていますか?
中村 何となくは、ですね。でも自転車の部品の「リム」から来てるというのを知ったときにも、「へぇ、そうなんや」くらいの感じでした(笑)。東京でのオリンピック開催とかが決まって、BMXが正式種目になったあたりから、そういうことを聞かれるようになっただけで、それまでは聞かれることもそんなになかったので、自分の名前を意識したのはここ2、3年くらいなんです。
−−お父さんの期待が込められているのが伝わってきますが、そこに反発やプレッシャーはなかったんですか?
中村 自分がこの名前だから頑張らなきゃ、とかは全然なかったです。ただ好きだから(BMXを)ずっとやってたってだけでしたね。
−−選手としてもすごく良い時期に自国開催のオリンピックが開催されますが。

中村 はい。4年に1回っていうのもそうですし、日本で開催されるオリンピックに現役で出られる機会は死ぬまでないんじゃないかと思うので。そういうチャンスをモノにしたいですね。
−−これまで国内外の大会に出場されてきた中村さんでも、やはり五輪は特別なんですね。
中村 そうですね。BMXはまだ知名度が低かったり、競技人口が少なかったりするんですが、オリンピックはBMX好き以外の人たちも観ると思うので、そういう意味ではいろんな人に知ってもらえる良い機会だなと思います。こういうマイナーなアクションスポーツが、もっと人気が出るチャンスだなって。
−−とは言え、BMXは近年でかなりの人気スポーツになりましたよね。
中村 特にここ2、3年で変わってきてますよね。やっぱり、オリンピック前で盛り上がっているんだと思います。オリンピックで、そして、そのあとはもっともっと盛り上がっていったら嬉しいですね。BMXって言えば誰でも知っている、というくらいにしたいんです。


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