魅せるキャンプ Vol.5
2019.09.23
LEISURE

荷物は最大限で! ダッジ・バンをパンパンにして向かう重装備キャンパー

キャンプは“楽しむ”ものだけど、“魅せる”時代でもある。SNS全盛期、インスタ上で多くのユーザーを魅了する、こだわりを持つ大人たちの「魅せるキャンプ」に密着。

大荷物を積んだこの車のオーナーの正体とは……? 2019年4月1日、インスタ上に投稿。

必要最低限のギアを用意し、カジュアルにキャンプを楽しむ。それもひとつの正義だ。

しかし、何があっても全力でその日を楽しめるよう、使うかどうかも怪しい道具さえすべて持参する。この手間を苦に感じなければ、これほど素晴らしいこともない。

キャンプ歴はまだ4年でも、大荷物をまったく苦にせず、家族を楽しませることに情熱を傾ける男がいる。ダイナミックなキャンプで多くの人を魅了する、滝澤大輔さんだ。その重装備を覗いてみよう。

名前|滝澤大輔さん(42歳)
インスタグラム|daa2008
仕事|自営業
住まい|静岡県清水市
家族構成|妻と娘ふたり(8歳、6歳)

少年時代からの夢だった「ダッジ・バン ライフ」

「Daa」のロゴはなんとオリジナルデザイン! バッグやステッカーなども自作し、いずれもセンスよし。2018年2月3日、インスタ上に投稿。

大荷物を積み込むには、当然それなりの車が必要だ。滝澤さんの重装備スタイルを可能にしているのは、クライスラーの1986年製ダッジ・バンである。重量は2トン半、排気量は5200ccを誇る。

「このバンはちょうどキャンプを始めた頃に買いました。子供の頃からミニ四駆とかラジコンが好きだったんですけど、特にタミヤのランチボックスっていうダッジ・バン型のラジコンが大好きで、ずっと『将来はダッジ・バンに乗りたい』と思っていたんですよ」。

これだけ存在感がありながら自然にもよく馴染む。2019年7月18日、インスタ上に投稿。

大人になった滝澤さんは、子供の頃からの夢を実現させた。これまで乗ってきた車はすべてバン。二十歳の頃は友人とBBQやスノボに夢中になったが、歴代のバンはそんなアクティブライフに常に寄り添ってくれた。

しかし友人たちも結婚し、家庭を持ち、次第に一緒に遊ぶことも少なくなってゆく。それでも滝澤さん一家はみなアウトドア遊びが好きだったこともあり、2015年、思い切ってキャンプにチャレンジすることに。それまで国産の中古バンを乗り継いできたが、憧れのクライスラーに変更もした。頼もしい“方舟”を得て、滝澤さんのキャンプライフが幕を開けた。

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スケールがデカい! 妥協なし、死角なしの巨大キッチン

「車には、常に荷物をマックスに積んでいます。キャンプは、天候次第では当日もどうなるかわかりません。もしかしたら使わない道具でも、とりあえず積んであれば別のプランまで考えることもできます。それでもまだゆとりがあるのがこの車のいいところですね」。

滝澤さんの重装備はキャンプ仲間のなかでも有名で、「こんなに荷物持ってきたの!?」と笑われることも珍しくない。例えばこの調理器具セットをご覧あれ。

フル装備の調理器具。2017年10月10日、インスタ上に投稿。

2セット分の焚き火台、巨大なケトル、デカいフライパン、ダッチオーブン、そして日本では入手不可能に近い、ボーンソリッドのフロンティアクッカー……このフル装備で、なんと20人前の料理を一度に作ったこともあるそう。

「キャンプで料理は僕の仕事です。うちには『家で揚げ物を作らない』というルールがある。後片付けが面倒くさいじゃないですか。その分、キャンプでは必ず揚げ物を食べるようにしています。

ダッチオーブンは複数持っていくようにしていて、家族や仲間と焚火にあたりながら豪快に料理が出来るところがお気に入り。揚げ物もこれでやっていて、たくさんのポテトを皆に振る舞ったり、一気に1升以上の米を炊いたりもしています」。

ちなみに、12インチのダッチオーブンの重さは12kgを超えるらしい。2019年2月4日、インスタ上に投稿。

「料理の下準備はほとんど家で済ませてからきていますが、揚げたり焼いたりは現地でしますから、調理器具の準備は大切です。それに、せっかくキャンプに来たんだから、子供たちにお菓子とかでなく、ちゃんとしたものを食べさせたいと思っているので、料理はしっかりとやりたいんですよね」。

調理や焚き火に使う薪の量も膨大で、一晩で大体15kgは使用し、3泊ともなるとダンボール4〜5箱分は必要なのだとか。薪は近所の海岸に落ちている流木を拾って使うというこだわりも面白い。

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ラジコン、カヌー、自転車……遊び道具ももちろん充実

調理器具だけでなく、2ルームテント、椅子、テーブル、食材用のクーラーボックス、飲み物用のクーラーボックス、あらゆる道具を入れるシェルフコンテナ、ランタンなどを入れる木箱、ゴミを持ち帰る用のボックス……などといった必需品たちも、基本的にどれもこれもスケールがデカく、ひとつひとつこだわりも強い。

さらに遊び道具にも目を向けてみよう。「レンタルのほうが楽なのでは……」と思えるようなものでも、すべて持参するのが滝澤流だ。

見よ、この重装備を。どれも必需品なので、車に積みっぱなしだそう。2018年8月3日、インスタ上に投稿。

「屋根に積んだカヌーは先輩に借りたものですが、自分でも買いたいと思っています。湖で家族4人で乗っているととても気持ちいいし、落ち着くんです。ちなみに妻はヨガインストラクターなので、最近ではSUPヨガをやるために、SUPボードを積んでいます」。

ラジコンは少年時代からの趣味のひとつ。2019年3月10日、インスタ上に投稿。

「ラジコンは小さい頃からの僕の趣味ですが、今は娘たちもハマっていて、よく3台くらい積んでキャンプ場で走らせています。うちの子供たちに刺激されて、僕の友人たちもどんどんハマっていってますよ!」。

滝澤さんは「まぁラジコンはそんなに嵩張らないです」と言ってのけるが、滝澤家のラジコンは大きいもので全長40センチ。普通の車ならこれだけでもスペースをとるに違いない。

トウモロコシを焼く専用の調理器具も常備!2018年7月17日、インスタ上に投稿。

「これはトウモロコシ専用の調理器具ですね。必ずトウモロコシを食べるわけではありませんが、常備しています。あっ、でも、トウモロコシだけじゃなくて、バナナも焼きますね(笑)。豆を挽いて美味しいコーヒーを淹れてくれる友達がいるので、コーヒーが飲みたくなったら無言でデザートにバナナを焼いて、コーヒーを催促をしています(笑)」。

自転車も装備する滝澤さん。その使いみちは……。2019年2月12日、インスタ上に投稿。

後ろに積んだ自転車は散策用にも使うが、主な用途はトイレへのアシだという。キャンプ場は、テントからトイレまでの距離が長いことも珍しくないため、常備している。

「この自転車は70年代に流通していたヤマハのモトバイクを別のメーカーが復刻させたもの。バイク用のサスペンションが付いていて、アウトドアでも使用できます。でもいつか、車に250cc くらいのバイクを積んでキャンプに行きたいとも思っているんですよ」。

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大切な家族と大きなキャンプギアを載せて今週末も!

滝澤さんの背中をいつも押してくれる奥様。なんとも素敵なツーショットだ。2019年5月7日、インスタ上に投稿。

何もかもスケールが大きい滝澤さんのキャンプライフだが、その裏には奥さんの存在があった。

「妻も娘もアウトドアが好きで、妻はカレンダーを見ながら、キャンプのスケジュールを先々までバババッと決めていくんです。その後はキャンプ場の予約も、キャンプの献立も、料理の下準備も、ギアの用意も、全部僕の仕事。でも、その手間も楽しいんです。家族のなかで僕が唯一の男ですから、女性陣のご機嫌とりにいつも必死ですよ(笑)」。

仲良し家族で集合写真。2019年5月4日、インスタ上に投稿。

その奮闘ぶりが目に浮かぶが、滝澤さんの口調はとても楽しげだ。

「キャンプブームとはいえ、家族みんなでキャンプをする時間っていうのは意外に少ないと思います。母親だけ家に残ったり、家族内にも温度差があったりもしますから。でも、我が家は全員がキャンプに前のめりなんですね。これからも家族ぐるみで手間を楽しみながら、ずっとキャンプを続けたいと思います」。

大きなダッジ・バンは、滝澤さんの大事な家族と大きな荷物を載せ、今日もキャンプ場を目指す。今後はどんな荷物が積み込まれてゆくのか、インスタの投稿を待とうじゃないか。

# キャンプ# ダッジバン# 魅せるキャンプ
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