【保存版】オーシャンズが徹底調査。僕らが海を目指す理由 Vol.37
熊谷隆志のお洒落で悪いか! Vol.18
2018.06.10
LEISURE

熊谷隆志がおしゃれ女子に聞いた「最近のメンズファッション、どうですか?」

スタイリストとしてだけでなくさまざまな分野で活躍し、オーシャンズ世代の先頭を突っ走る熊谷隆志さん。

今回は趣向を変え、熊谷さんがプライベートでも親しくしている4人の女性がゲスト。彼女たちとともに、最近のメンズファッションについて思うことを自由に話してもらった。

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結局、おしゃれな男ってどんなスタイルなんですか?

熊谷 今日は、旦那様ともどもおしゃれな皆さんと、メンズファッションについてお話したいと思います。僕の若い頃は、『スタンド・バイ・ミー』のリバー・フェニックスがおしゃれアイコンだったわけですが、今はインスタとかを参考にするのかな?

「pelleq」デザイナー 大野京子さん●スパイスを効かせたデイリーウェアブランド「ペレック」を2011年春夏よりスタート。夫はヘア・アーティストのTAKU氏。2男の母。

大野 映画みたいな大きいバックグラウンドよりも、インスタなどに上がる新しい情報を追いかけるんじゃない? だから表面的だし移り変わりも早い。それが悪いっていうわけではなく、むしろ自由にいろんなスタイルを楽しんでいるような気がするな。

「FUMIKA_UCHIDA」デザイナー 内田文郁さん●夫の内田斉氏が経営する中目黒のヴィンテージショップ「ジャンティーク」でバイヤーを務めたのち、2014-15秋冬シーズンに、「フミカ_ウチダ」を立ち上げる。1男1女の母。

内田 うちの息子は15歳で、まだそれほどファッションに興味はないみたい。ただ、すごく色が好き。それを知った旦那が、昔のバスケットボールチームのユニフォームを与えるわけ。レイカーズとかセルティックスとか。それを自由に着こなしているのを見て、自分が好きなところからファッションに入っていくのは、自然でいいなと思った。

熊谷 おしゃれだなって思う男は?

女優、「himher」デザイナー 野波麻帆さん●日本アカデミー賞新人賞・助演女優賞をはじめ、数々の賞を受賞。2016-17秋冬、夫で俳優の水上剣星氏とともに子供服のブランド「himher」をスタート。2女の母。

野波 池上幸平くん(俳優、モデル)! 自分に似合うものをよく知ってるなといつも感心する。オーシャンズに出ている幸平くんは普段と違うけど、大人っぽい服もちゃんと似合ってるしね。

熊谷 麻帆ちゃんの旦那もいつもおしゃれだよね。

野波 今はレッチリのアンソニー・キーディスが好きで、影響受けてる(笑)。

熊谷 僕がNYで初めて会った頃は、確かヒップホップだったよ。そのあとラスタのときもあったよね(笑)。

野波 あったあった(笑)。でもいつも基本に音楽がある。

内田 やっぱりバックグラウンドがあるって大事だね。

野波 好きなものがあるから、自分たちで服を作るのが面白いし、服を通していろんな勉強ができるのも楽しい。若い人たちには、カルチャーのこともいろいろ知ってほしいなと思う。

熊谷 紗英ちゃんは日本とアメリカを行き来していて、何か違いを感じることはある?

女優、「archi」ディレクター 一色紗英さん●数々の映画や舞台で活躍。1999年、ブランド「アーキ」を立ち上げ、来年は20周年。2015年に葉山にアーキ ショップ ギボスをオープン。夫は実業家のサーフェン智氏。1男2女の母。

一色 日本はとにかく情報がありすぎて、渋谷とか原宿を歩いているとカルチャーショックを受ける(笑)。うちの息子はサッカーやってるから、シャカシャカ(ポリエステルなどの軽い素材)かハイテク素材みたいなものしか着ない。デニムは動きづらいから嫌だっていうの。

大野 うちの長男もそうだったけど、高校生になった頃から女の子の目とか気にして、シュプリームとかデニムにも興味を持ち始めたよ。

熊谷 でも京子さんには、TAKUさんという強烈におしゃれな旦那がいるじゃない(笑)。いつも着こなしから目が離せないよ。

大野 Tシャツとか下着にまでこだわって、常に全身コーディネイトするから大変。最近、コットン100%だけどリネンみたいな感触の白の下着にハマっていて、その下着をはく日は全身真っ白!(笑)

熊谷 男性の下着って何がいいの?

野波 ボクサーかな。

内田 私も理想はそっち。でも旦那はトランクス派。

熊谷 そうなんだ。僕はビキニ。

一同 えーっ(大爆笑)!

熊谷 ボクシングしているから、トランクスだと動きにくいんだよね。でもうちの奥さんは嫌がってる。

一同 だよねー(爆笑)!

熊谷 洗濯物が干してあると、僕のか奥さんのかわからない(笑)。くるっとたたむとパンティーみたいだよ。

一色 奥さん、間違ってはかないといいけどね……(笑)。

熊谷 ところで、男の腕時計はどう思う? 僕は最近瞑想を始めたから、朝夕20分の瞑想のときに、役に立ってる。

内田 ブランドにはこだわらないけど、腕時計を着けているのは素敵だと思う。

熊谷 旦那さん、腕時計してる?

内田 してますよ、携帯電話持ってないから(笑)。

大野 女性にとってのアクセサリーみたいなものなのかも。男性にとってはクルマと同じで、ある種の主張。

内田 確かに腕時計とかクルマって、その人の好みとか、大事にしているものがわかるよね。以前旦那が古いロレックスを着けていたとき、ときどきリュウズを巻きながら、このくらいかなって止める感じが、なんだかとても楽しそうでいいなと思った。

大野 こだわる人はダブルのスーツにはこの腕時計、みたいなルールがあるんでしょう?

熊谷 あると思うよ。でもそれを言ったら、TAKUさんはすごいよね(笑)。

大野 独自のルールがあるからね。靴下、下着、Tシャツまでコーディネイトしているから、洗濯物を干していると、ああ、この日は紺の日だったんだなとわかる(笑)。

一色 うちの旦那はたまたま一番上に置いてあるものしか着ない(笑)。一年中そう。クローゼットにいっぱい服があるのに、いつも同じ服と靴。

熊谷 でも智はおしゃれだよ。アウトドアっぽくてこなれてる。

内田 すごく似合ってるよねー。アメリカのお父さんっていうイメージ。

熊谷 まさにダッド・スタイルだよね。

大野 たとえ一番上にあった服だとしても、智はちゃんと自分を知っているからおしゃれになるんだよね。

熊谷 メンズで好きなブランドは?

野波 宮下貴裕さんの「タカヒロミヤシタザソロイスト.」はずっとファン。

一色 ネサーンス好きだよ。ウィンダンシーは娘たちが取り合って着てる。

内田 私はドリスヴァンノッテンのメンズが好き。ずっとスタイルを貫いているんだけど、変わろうとしている部分が毎回少しずつ違って、常に進化しようとしているのを感じる。これでいいかって満足したらファッションじゃないものね。大人も若い子も似合うし、それは宮下さんの服もそう。

大野 私もドリスは好き。20年前に買った服を、今も大事に着てる。

熊谷 やっぱりヴィンテージはいいよね。僕はきょうも全身ヴィンテージ。

内田 私もヴィンテージは大好き。

一色 私も大好き。

野波 私も。そっちのほうが多いかも。

大野 なぜこんなにヴィンテージ好きかっていうと、丁寧に作られているからだよね。ちゃんとしたクオリティじゃないと何十年も着られないもの。

熊谷 今自分たちが作っている服も、ヴィンテージになるといいよね。

一同 本当にそう!

熊谷 さて。40代の男のおしゃれってなんだろうね。

内田 うちの旦那は40代で古着着るけど、いろんな生活環境があるから人それぞれだよね。ただ清潔感は大事だと思う。汚く見える服を着てもきれいに見える人もいるし、清潔感ってつくづく人だなと。

大野 姿勢とか話し方とか、あと全体の雰囲気? 品性?

熊谷 じゃあ大人の男ってどんなイメージ?

野波 大人の男……周りにいないな。みんな大人なのに子供みたい(笑)。

一色 えっ? 大人の男って実際にいるの?(笑)

熊谷 僕も心は10代の頃から変わってないからなー。僕が尊敬する男の先輩たちもみんないくつになっても子供みたいだし。やっぱり子供の心を持った大人がいいんじゃない? あ、奥さんは困るか(笑)。

大野 女性だって男性と同じように子供心を持っているのよ!

一同 そうそうー!

熊谷 うわっ、最後は説教か(笑)。

 

熊谷隆志(くまがいたかし)

1970年生まれ。渡仏後、’94年スタイリストとして活動開始。’98年以降はフォトグラファーとしても活躍。自身のブランド、ネサーンスを手掛け、東京・駒沢ではパーソナルショップ、ウィンダンシーを運営する。また数多くのブランドやセレクトショップのディレクションにも携わり、ファッションからクラフト、ワークショップなどのモノ・コトを通して、本質的な“ウェルビーイング”を提案する。趣味はサーフィン。グリーンライフにも造詣が深い。

 

横井隼=写真

# 座談会# 熊谷隆志
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