OCEANS

SHARE

2021.06.05

からだ

初めてのジム選び。24時間制? それともパーソナル? 初心者が失敗しないポイントは?

「初めてのジム」●ジムって、意外と知らないことが多い。どんな形態が良くて、どんなトレーニングをして、何を着ればいいのか。ビギナーが抱く、素朴な疑問やお悩みを解決します!
夏本番まであと少し。コロナ禍でたるんだ体も気になるし、ジムにでも入会しようか……。
だけど、ジムの数はいっぱいあるし、どのプランが自分に合っているのかもわからない。そもそも「こんな体で行ったら恥ずかしい?」なんてことまで考えてしまう。意外とジムについて知らないことが多いのだ。
そんなジムへの疑問やお悩みを解決する短期連載、記念すべき第一回は「ジムの選び方」について。
大手フィットネスクラブでキャリアを積み、現在はパーソナルトレーニングジム「Body Work Space EVOLVE.」の代表を務めるパーソナルトレーナー、有馬康泰さんに話を聞いた。

ジム選びの案内人!

有馬康泰●日本体育大学体育学部卒業。1999年に国際ライセンスを取得し、パーソナルトレーナーとして活動を開始。15年以上のキャリアを積んだのち、2014年にパーソナルトレーニングスタジオ「Body Work Space EVOLVE.」を設立。2018年「IFBB世界マスターズ選手権大会 メンズフィジーク  40-44歳 第5位入賞」など数々の実績を持つ。
まず、ジムと言ってもその形態はさまざま。代表的なものがこちらだ。
・総合型フィットネスクラブ
大手スポーツクラブ。マシンだけでなく、プールやスカッシュコート、大浴場があるところも。ヨガやエアロビクスなどのスタジオレッスンも行われている。
・パーソナルトレーニングジム
パーソナルトレーナーがマンツーマンでマシンやダンベルなどを使った筋トレを教えてくれる。予約制で、ジムによっても変わるが1回1時間が目安。マンションの1室で行っていたり、独自のメソッドを売りにしていることも。ほかのジムよりも価格は高め。
・無人ジム
トレーナーもスタッフもいないまさしく無人のジム。24時間営業だったり、会員はどの店舗でも使えたり、貸切専用のジムもあるなど、利便性に特化したシステムも多い。
・公営ジム
自治体が運営するジム。入会金や月会費不要で、1回ごとに利用料を支払う。公営のためリーズナブルな反面、自治体によっての差が大きく、設備が古かったり、トレーナーがいない場合も。
さて、この中で有馬さんがビギナー向きだというのがパーソナルトレーニングジムだ。
しかし、いきなり本格的すぎでは……。
「いえいえ、ゴルフやサーフィンなどを始めるときに、いきなり自分だけでやりませんよね? 必ず経験者に教わると思うんです。筋トレだって同じ。
椅子の高さの調整からグリップの位置、重さの設定、正しいフォームや動作。やり方を知っているのと知っていないのとでは効果は大違いです。
例えば、胸を鍛えるチェストプレスは、椅子の高さによって胸ではなく肩に効いてしまうことも多いので、そういう基本をしっかりと知るためにも、ビギナーの方ほどパーソナルがおすすめなんです」。

体型を変えるなら最低でも週2回のトレーニングが必要というのが定説だが、パーソナルトレーニングに週2回通うのは、金銭的にハードルが高い。
「なのでパーソナルトレーニングは家庭教師のようなものだと考えてください。週1回、パーソナルトレーニングに行って、自分の弱点などを教えてもらう。ほかの日は総合型フィットネスクラブや自宅で復習するように筋トレを行うといいでしょう。
また、パーソナルトレーニングでは、食事や睡眠、生活習慣へのアドバイスももらえます。週2回のトレーニングだけで体を変えようと思うと正直、すごく時間がかかります。
一方で生活から改善すれば、絶対に効果が出ます。そして効果が目に見えると、トレーニングへのモチベーションにもなる。だからこそ初心者にはパーソナルトレーニングが適しているのです」。


2/2

次の記事を読み込んでいます。